世界遺産になった北京の中軸線 古都の秩序を映す一本の軸 video poster
今年7月、「Beijing Central Axis: A Building Ensemble Exhibiting the Ideal Order of the Chinese Capital(北京の中軸線:首都の理想的秩序を示す建築群)」がユネスコの世界遺産リストに登録されました。国家の伝統と歴史文化を色濃く宿すこの中軸線は、数千年にわたって受け継がれてきた中国の古都としての歩みと深く結びついています。国際メディアCGTNのティアン・ウェイ氏は、この象徴的な軸に沿って5人のパネリストと対話を行い、中国だけでなく世界各地の文化遺産保護の原則と実践を掘り下げました。
世界遺産になった北京の中軸線とは
北京の中軸線は、首都の中心を貫く象徴的な都市空間であり、国家の伝統や歴史文化を体現する存在とされています。数千年に及ぶ古都としての歴史と密接に結びつき、その歩みの中で育まれてきた価値観や美意識が、軸に沿った建築群に凝縮されています。
今回世界遺産に登録されたのは、「首都の理想的な秩序を示す建築群」としての中軸線です。都市の空間構成そのものが、都としての秩序や役割分担のあり方を示すものとして位置づけられています。
中軸線が映し出す3つのポイント
- 国家の伝統と歴史文化を象徴する空間であること
- 数千年にわたる古都としての歴史と密接に結びついていること
- 建築群全体が、首都の「理想的な秩序」を示す集合体として考えられていること
CGTNが沿線で行った対話
世界遺産登録を受け、CGTNの番組では、ティアン・ウェイ氏が北京の中軸線に沿って5人のパネリストと対話を行いました。現場の風景を背景に、文化遺産をどのような原則で守り、どのような実践を通じて次の世代につなげていくのかがテーマとなりました。
中国から世界へ広がる文化遺産保護の視点
この対話では、中国の事例にとどまらず、世界各地の文化遺産保護にも視野が広げられています。北京の中軸線という具体的な場所を出発点にしながら、歴史ある都市をどのように守り、活かし、グローバルな共有財産として考えていくのかという、より普遍的な問いが投げかけられています。
日本の都市と私たちへの示唆
北京の中軸線とその世界遺産登録は、日本の読者にとっても他人事ではありません。古都や歴史的街並みを抱える都市にとって、「何を残し、どう伝えるのか」は共通の課題だからです。
文化遺産保護は、単に建物を保存するだけではなく、その背後にある歴史や物語、生活文化をどう理解し、分かち合うかというプロセスでもあります。北京の中軸線をめぐる議論は、私たち自身の身近な街や風景を、どのように未来へ手渡すのかを考えるきっかけにもなりそうです。
「読みやすい軸」から始める国際ニュース
国際ニュースを自分ごととして捉えるには、抽象的な議論よりも、具体的な場所や風景から入る方が理解しやすいことが多いものです。北京の中軸線は、その好例と言えます。首都の真ん中を貫く一本の軸を手がかりに、世界遺産、文化遺産保護、都市の歴史といったテーマを立体的に考えてみる――そんな視点を、これからも持ち続けたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








