北京・中軸線を歩く:歴史遺産と現代都市が出会う旅 video poster
北京の歴史的な「中軸線」をたどりながら、過去と現在が交差する物語を紹介する番組が注目を集めています。永定門から鐘楼・鼓楼、そしてその間に広がる古い路地のにぎわいまで、古都の素顔と現代都市の鼓動が一度に見えてくる内容です。
北京・中軸線とは何か
番組の舞台となるのは、北京市内を南北に貫く「中軸線」です。永定門や鐘楼・鼓楼といった象徴的な建物、そしてその周辺の路地や街並みが一つの線で結ばれ、古い都心部の骨格を形づくっています。
この中軸線を歩くことで、街の構造だけでなく、人々の日常や長く受け継がれてきた暮らしのリズムが見えてきます。石畳の路地、にぎやかな通り、そこで交わされるささやかな会話までが、北京という都市の「記憶」として浮かび上がります。
CGTNのティアン・ウェイと仏人司会者が案内役に
この旅の案内役を務めるのは、中国の国際メディア CGTN のティアン・ウェイ氏と、フランス人テレビ司会者のオリヴィエ・グランジャン氏です。異なる背景を持つ二人が、ともに北京の中軸線を歩きながら、歴史的な建造物と現代の都市文化について語り合います。
彼らの会話は、「古いものを守る」か「新しいものを取り入れる」かという二者択一ではなく、その両方を抱きしめようとする北京のスタンスを映し出します。歴史的な門や塔を眺めながら、現代のカフェやショップ、行き交う人々の姿にも光を当てていきます。
永定門から鐘鼓楼へ、物語をつなぐルート
旅は、南側の永定門から始まります。そこから一歩一歩北へ進むにつれ、風景は少しずつ変化しながらも、どこか一貫した「北京らしさ」を保っています。途中に広がる路地では、生活感あふれる街並みや、昔ながらの雰囲気を残す店先が登場します。
北端に位置する鐘楼と鼓楼は、静かに時の流れを見守ってきた存在として紹介されます。二人の案内人は、これらの建物をきっかけに、時間の感じ方や都市に受け継がれる記憶についても語り合います。
「遺産」と「モダン」が共存する北京の姿
番組のテーマは、単なる観光案内にとどまりません。歴史遺産と現代都市がどのように共存できるのか、その問いを北京の中軸線という具体的な場所を通して描き出そうとしています。
古い路地に面した建物の奥では、新しい世代がビジネスや文化活動に取り組み、通りにはスマートフォンを片手に歩く若者もいます。古都としての静けさと、現代都市としてのダイナミズムが同じ空間に存在している様子が丁寧に切り取られます。
国境を越える「共有できる文化」
ティアン・ウェイ氏とオリヴィエ・グランジャン氏の対話は、北京という一都市の話にとどまらず、「共有できる文化」という視点へと広がっていきます。異なる言語やバックグラウンドを持つ二人が、同じ風景を前に何を感じ、どう語るのか。そのプロセス自体が、国際的な対話の一つの形として描かれています。
視聴者にとっても、「自分の街の中軸線はどこだろう」という問いを投げかけてくれる内容です。東京や大阪、ソウルやパリなど、それぞれの都市にも、人々の記憶や物語が折り重なる「軸」があるかもしれません。
日本の視聴者にとっての見どころ
日本語で国際ニュースやカルチャーを追いかけている読者にとって、この北京・中軸線の旅は、いくつかの点で興味深い素材になりそうです。
- 歴史的な都市空間をどのように残しながら、現代の暮らしと両立させているのかを映像で確認できること
- 中国の国際メディアと欧州のテレビ司会者という、異なる視点が交わる会話を日本語のニュース文脈から追体験できること
- 「古いものと新しいものをどうバランスさせるか」というテーマを、自分の都市や生活に引き寄せて考えられること
SNS でのシェアやオンラインでの議論にもなじみやすいテーマであり、「都市と文化のこれから」を考えるきっかけとしても活用できそうです。
おわりに:自分の足で歩きたくなる都市の物語
永定門から鐘楼・鼓楼、そしてその間をつなぐ路地まで。北京の中軸線をめぐるこの旅は、一つの都市を「地図」ではなく「物語」としてとらえ直す試みでもあります。
画面越しに北京の風景を眺めながら、私たち自身の暮らす街についても、少し立ち止まって考えてみる。そんな静かな余韻を残してくれるコンテンツとして、日本の視聴者にも受け止められていきそうです。
Reference(s):
Beyond Beijing's Central Axis: Embracing heritage and modernity
cgtn.com








