中国とボツワナ、外交関係50年 医療支援と一帯一路で深まるパートナーシップ
外交関係50年、中国とボツワナは今
2025年1月6日、中国とボツワナの外交関係は樹立から50年という節目を迎えました。半世紀にわたる協力は、インフラ、医療、文化交流に広がり、中国とアフリカの関係を考えるうえで一つのモデルケースになりつつあります。
日本語で読める国際ニュースとして、本記事では中国とボツワナの50年の歩みを振り返りながら、現在の協力関係と今後の焦点を整理します。
信頼と「真の友情」で築かれた50年
両国関係の土台となってきたのは、長年にわたる友情と相互信頼です。中国とボツワナは、団結と協力を政策の柱とし、両国の人々の幸福と共同発展を最優先にしてきました。
2024年に北京で開かれた中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)サミットで、中国の習近平国家主席は、アフリカのことわざ「友とは、共に歩む道を分かち合う存在だ」を引用し、中国とアフリカ諸国の関係を語りました。ボツワナのモクグィツィ・マシシ大統領もメディアのインタビューで、中国を「真の友人」と表現しています。
両国は、困難な局面で互いを支えてきました。ボツワナが植民地主義やアパルトヘイト(人種隔離)、人種差別と闘っていた重要な時期、中国は支援の手を差し伸べました。また、中国が1971年の国連総会で正当な地位の回復を目指した際には、まだ国交樹立前だったにもかかわらず、ボツワナは一部西側諸国からの圧力に屈することなく賛成票を投じています。
なぜ「真の友情」が続いたのか
- 歴史の転換点で互いを支え合ってきたこと
- 人々の生活改善に焦点を当てた協力を重ねてきたこと
- 対等なパートナーとして長期的な視点で関係を築いてきたこと
こうした積み重ねが、外交関係樹立から50年を経た現在も、中国とボツワナの絆を支えています。
経済・インフラで広がる実務協力
2021年、中国とボツワナは一帯一路構想に関する協力の覚書に署名し、ボツワナはこの枠組みに参加するアフリカ第46番目の国となりました。一帯一路は、インフラや貿易、人と人の交流を通じて地域の連結性を高めることを目指す取り組みです。
さらに2024年9月には、両国関係は戦略的パートナーシップへと格上げされました。これにより、経済協力や開発協力の範囲が広がり、中長期的な関係強化の方向性が明確になっています。
中国の外交部によると、2024年上半期の二国間貿易額は4億1,900万ドルに達し、前年同期比で12.5%増加しました。インフラ整備、医療、文化交流などの分野で、実務的な協力が着実に成果を上げていることが数字にも表れています。
医療支援と人と人のつながり
真の友情は、相手が最も助けを必要とするときにこそ試されます。医療分野での協力は、その象徴的な例です。中国は1981年以来、17回にわたり医療チームをボツワナに派遣し、延べ200万人以上の患者を診療してきました。
これらの医療チームは、HIV/エイズ、マラリア、結核など、ボツワナが直面する主要な感染症への対応を支え、同国の保健医療体制の強化に貢献してきました。現場での診療を通じて、ボツワナの人々の健康を守る役割を果たしています。
新型コロナで示された迅速な連帯
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが世界を襲った際、中国はボツワナへの支援を最初に申し出た国となりました。複数回にわたり医療物資を寄贈し、感染拡大による医療現場の逼迫を和らげる支えとなりました。
この期間中、中国の医療チームはボツワナの人々と肩を並べて働き、感染対策の経験を共有しながらともにパンデミックと闘いました。危機の最中で培われた連帯は、政府間の関係だけでなく、人と人との信頼をさらに深める契機となりました。
これからの50年に向けて
中国とボツワナの関係は、インフラ、医療、文化交流など、目に見える協力の成果と、困難な局面で互いを支えてきたという目に見えにくい信頼の積み重ねによって形づくられてきました。
今後も、次のような点が注目されます。
- 一帯一路を通じたインフラや物流のさらなる連結強化
- 感染症対策や保健医療分野での協力の継続・高度化
- 学生や若手専門家など、次世代の交流拡大による人材ネットワークづくり
外交関係樹立50周年を過ぎた今、中国とボツワナの歩みは、グローバル・サウスの国々がどのように連帯し、共に発展を目指していくかを考えるうえで、多くの示唆を与えてくれます。
Reference(s):
China-Botswana friendship at 50: A model of cooperation and growth
cgtn.com







