TikTok難民が語る中国文化の魅力 新SNS RedNoteで見つけた居場所 video poster
米国でTikTokの禁止が話題になる中、その動きをきっかけに別のプラットフォームへ移った人たちはTikTok難民とも呼ばれています。彼らの一部はソーシャルメディアRedNoteに集まり、中国の春節をきっかけに中国文化にすっかり魅了されているといいます。本稿では、アメリカ人クリエイターの体験談を手がかりに、国際ニュースでは見えにくい中国文化とSNS空間の新しい関係を見ていきます。
TikTok難民がRedNoteへ移った理由
今回紹介するのは、トラヴィス・ファイファーさん、ジェレミー・バーカーさん、ジェイビル・マッカーシーさんという米国のコンテンツクリエイターたちです。米国がTikTokの禁止をちらつかせたことを受けて、彼らは動画投稿や交流の場をRedNoteへ移しました。自分たちのことをあえてTikTok難民と呼びつつ、新しいSNSの空気を楽しんでいるのが印象的です。
春節が開いた中国文化への扉
中国の春節は、文化を知り新しいつながりをつくるのにぴったりの時期だとされています。RedNote上で彼らは、春節をテーマにした投稿やライブ配信を通じて中国文化を学び、その驚きや発見を発信しています。中国の日常や伝統に触れながら、中国は思っていたよりずっと身近で多様だと感じるようになったといいます。
ネットらしくないネットという感覚
ジェイビルさんが特に強調するのは、RedNoteの雰囲気です。彼はこのプラットフォームについて、まるでインターネットのように感じない、と表現しています。そこでは、見知らぬ人どうしが互いに親切でフレンドリーに接し合い、コメント欄でも攻撃的な空気をあまり感じないといいます。多くのSNSで目にする激しい言い争いや罵倒に慣れている人にとって、この温度感は新鮮に映るでしょう。
中国について学び直す場としてのSNS
ジェレミーさんは、RedNoteで中国についてこれまでよりはるかに多くのことを学んだと語ります。これまで長年にわたって聞かされてきた中国に関する悪い話の多くは、実は米国社会の側の不安や問題を投影したものではないか、とも振り返っています。中国にいる人々の日常や考え方を、直接その人たちの投稿や配信から知ることで、ニュースだけでは見えない中国像が立ち上がってきたと感じているようです。
ヘイトも広告も少ない空気が心地よい
トラヴィスさんが印象に残った点は、RedNoteでの体験が驚くほど快適だということです。これまで利用してきた他のプラットフォームに比べて、ヘイト発言や執拗な荒らし、常に表示される広告がほとんどないと感じているといいます。単にコンテンツを消費するのではなく、落ち着いた環境で他者と対話しながら学び合えることに価値を見いだしているようです。こうした感覚は、商業色の強いSNSに疲れを感じている人にとっても共感しやすい部分かもしれません。
日本の私たちにとってのヒント
今回のTikTok難民の動きは、中国文化に魅了された数人の物語であると同時に、SNSが私たちの世界の見え方をどう変えるかを考えさせてくれます。どのプラットフォームで誰の声を聞くのかによって、中国に対する印象は大きく変わり得ます。2025年の今、日本にいても中国や世界の情報はSNSを通じて簡単に届きます。その便利さの裏側で、私たちが触れている情報の偏りや、そこで出会う人々の雰囲気が、自分の国際感覚を静かに形づくっているかもしれません。TikTok難民と呼ばれる人たちの選択を眺めながら、自分はどんなオンライン空間で世界とつながりたいのか、一度立ち止まって考えてみる余地がありそうです。
Reference(s):
cgtn.com








