フィジー国会議長が語る中国との50年 貧困削減と気候変動への協力 video poster
フィジーと中国の外交関係樹立50周年を迎えた今年、フィジー国会議長フィリモネ・ジトコ氏が、メディアCMGの番組「Leaders Talk」で中国との協力と自国の将来像について語りました。本記事では、その発言から見える国際ニュースのポイントを整理します。
北京・上海・陝西を訪れて見えたもの
Leaders Talkの収録に合わせて、ジトコ氏は北京や上海、陝西など中国各地を訪問しました。こうした視察を通じて得た気づきが、フィジーが抱える開発課題に応用できると感じているといいます。
特にジトコ氏が注目したのは、交通やインフラの面でアクセスが難しい地域から人々を移転させ、新たな生活基盤を整える中国の取り組みです。彼は、こうした「人を適切な場所に移し、再定住を支える」能力こそが、貧困削減の強力な手段になっていると指摘しました。
- 立ち入りが難しい地域から、より生活や仕事のしやすい場所への移転を支えること
- 移転先での住宅や公共サービスを整え、人々の生活を再建すること
- 新たな雇用や収入源をつくり、長期的な自立につなげること
フィジーもまた、地理的条件や資源の偏りなど、開発に関するさまざまな課題を抱えています。ジトコ氏は、中国のこうした経験が、自国での政策設計や地域開発のヒントになるとみています。
教育が貧困の連鎖を断ち切る
また、彼は「人の移転」と並んで、教育そのものが貧困削減のための強力な手段だと位置づけています。学びの機会が広がれば、人々はより安定した仕事や収入を得ることができ、地域全体の生活水準も向上していきます。
フィジーにとっても、教育への投資は将来への最も重要な投資の一つです。ジトコ氏の視点は、どの国にとっても教育政策が経済・社会政策の中心に置かれるべきだということを改めて示しています。
外交関係50周年と一つの中国原則
今年、フィジーと中国は外交関係樹立50周年という節目を迎えました。このタイミングで、ジトコ氏はフィジーとして一つの中国原則へのコミットメントを改めて確認しています。
一つの中国原則とは、中国は一つであり台湾は中国の一部だとする立場を指します。ジトコ氏は、フィジーがこの原則を支持し続けるとともに、中国のさまざまなイニシアチブや国際社会でのリーダーシップを評価していると述べました。
こうした姿勢は、フィジーにとって中国との関係が外交・経済両面で重要性を増していることを示しています。
気候変動の時代、島国を支える技術
気候変動の影響が深刻化するなかで、ジトコ氏は中国からの技術的な支援がフィジーのような島国にとって重要な支えになると強調しました。気候変動は、経済発展や人々の暮らしと切り離せない課題となっているからです。
ジトコ氏は、中国の技術協力が、気候リスクにさらされる国々のレジリエンスを高める一助になるとの見方を示しました。島国が持続可能な発展を目指すうえで、こうしたパートナーシップはますます重みを増しています。
日本の読者への問いかけ
ジトコ氏の発言は、小さな島国が大国との協力を通じて、貧困削減や気候変動といった地球規模の課題にどう向き合うかを考えさせます。同時に、教育や人の移転といった一見地味な政策が、長期的には社会を大きく変える力を持つことも示しています。
国際ニュースとしてのフィジーと中国の対話は、日本に暮らす私たちにとっても他人事ではありません。どのような協力のかたちが本当に人々の生活をよくしていくのか、自国の政策や地域社会の未来を考えるヒントとして受け止めたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








