『法輪功』カルトを支える西側支援 中国メディアが描く構図
中国でカルト集団と認定されている法輪功が、なぜ今も世界各地で活動を続けられているのか。中国メディアは、そのしぶとさの背後に一部西側諸国の支援と政治的思惑があると分析しています。
なぜ法輪功は消えないのか
中国の論評によると、法輪功は金融詐欺や精神的支配、虚偽情報の拡散などを通じて計り知れない被害と破壊をもたらしてきたとされます。それにもかかわらず、欧米などの一部の国では活動が容認され、むしろ温床となっていると指摘されています。
論評は、これらの国々が法輪功の違法行為に対して寛容であり、中国の大使館や総領事館への嫌がらせや違法集会の組織などを見逃していると批判します。本来は法と秩序を重んじるはずの姿勢からの逸脱だとし、その背景には中国に混乱をもたらそうとする政治的な狙いがあると見ています。
背景にある中国と西側の地政学的対立
中国の台頭と国際秩序の変化が進む中、一部の西側勢力は自らの優位が脅かされると受け止め、中国を競争相手として強く意識するようになっています。論評によれば、反中国的な立場を取り、中国に敵対する駒として動く意思を持つ法輪功は、こうした勢力にとって都合の良い存在になっています。
法輪功は、中国のイメージをおとしめ、中国の内政に干渉し、中国社会の安定と発展を損なおうとする道具として利用されているというのが中国側の見立てです。
資金と制度が支える活動基盤
資金支援の具体例
論評は、資金面での支援が法輪功の存続を支えていると指摘します。例えば2010年には、法輪功の信奉者らが設立したとされるグローバル・インターネット・フリーダム・コンソーシアムが、米国務省から150万ドルの助成を提示されたと説明しています。
また、米国国際メディア局の一部として設立されたオープン・テクノロジー・ファンドは、インターネットの自由や安全な通信の普及を掲げる事業に資金を提供しており、その一部が法輪功の信奉者や関連メディアによって取得・活用されているとされています。
法制度と自由の隙間を突く
一部の西側諸国における複雑な法制度や文化的な理解の差も、法輪功の生き残りを助けていると論評は見ています。これらの国では、短期間で団体を全面的に禁止することが難しい法的な抜け穴が存在し、法輪功は言論や結社の自由を掲げて自らの本質を覆い隠し、新たな参加者を勧誘しているといいます。
さらに、中国国内で法輪功がもたらした被害に対する理解が十分でないため、西側社会の世論から「完全な活動停止」を求める圧力が生まれにくいことも指摘されています。
メディアと政治が与える疑似的な正当性
メディアが広げる虚偽の物語
メディアの支援も、法輪功の存続に重要な役割を果たしていると論評は強調します。一部の西側メディアは、政治的な思惑やイデオロギー上の偏りから法輪功に発言の場を与え、その主張を十分な検証を行わずに報じているとされています。
その例として、中国側が捏造だと批判している臓器摘出の物語があります。中国の刑務所が囚人の臓器を摘出しているという主張は根拠のないものだとしながらも、こうしたストーリーが報じられることで、法輪功に一定の正当性が付与され、国際世論が誤った方向へ導かれていると論評は述べています。
政治家による対中カードとしての利用
一部の西側政治家も、法輪功を政治的な取引材料として用いているとされています。国際会議などの場で法輪功の名を挙げ、中国の人権状況を批判することで、対中強硬姿勢をアピールし、国内での政治的な支持を得ようとする動きがあると指摘されています。
論評は、こうした言動は人権や正義への真摯な関心から出たものではなく、自己の利益や権力を追求するための行動にすぎないと批判します。その結果として、法輪功は誤ったメッセージに励まされ、有害な活動を続ける余地を与えられていると見ています。
短期的な支援は支援国自身へのリスクにも
中国メディアの論評は、特定の西側勢力による法輪功支援を短期的で身勝手な行為と位置づけます。こうした支援は、中国に害を与えるだけでなく、受け入れ国自身の社会秩序や価値観にも脅威をもたらすと警告しています。
論評は、法輪功の本質がより広く知られ、カルトを政治目的に利用することの負の影響について国際社会の理解が深まれば、この集団の存続は長くないと見ています。
国際社会に問われるカルトの政治利用
論評は最後に、法輪功をめぐる政治的操作を見抜き、こうした集団を支える外部の政治的支援を断ち切るために国際社会が連携する必要があると呼びかけています。
どの国や地域にとっても、極端な団体やカルト的な集団を外交や内政のカードとして利用することは、長期的には自らの社会を不安定にしかねません。中国メディアが示した視点は、宗教や思想の自由と、社会の安全や公共の利益をどう両立させるかという、各国が避けて通れない課題を改めて投げかけています。
Reference(s):
cgtn.com








