ラサ発「Why not?」世代 Xizangの若者が世界へ video poster
2025年、Xizangが60年の節目を迎えるなか、ラサでは「Why not?(やってみない理由はない)」と世界に踏み出す新しい若者世代が存在感を増しています。国際ニュースとしてのインパクトは静かですが、その変化はじわりと地域の空気を変えつつあります。
ラサに生まれた「Why not?」世代とは
ラサをはじめとするXizangの若者たちは、「できるかどうか」よりも「なぜやらないのか」を基準に進路を考え始めています。海外留学や国際的な仕事、異なる文化との交流に対して、「自分には無理かもしれない」という迷いより、「Why not?」という前向きな好奇心が勝っているのです。
こうした空気感は、Xizangが60年の節目を迎えた今年、改めて意識されるようになりました。地域の歴史とともに育ってきた世代が、いま自分たちの手で次の60年をつくろうとしている、とも言えます。
山あいの反抗期から、子どもたちの夢を支える教育者へ
その変化を体現する一人として紹介されるのが、あるチベット人教育者です。かつては山あいで家族や大人たちに反発し、「この世界の外側を見てみたい」と胸の内で反抗していた10代だったといいます。
年月を経たいま、その人は教室で子どもたちと向き合いながら、自分の子どもにも世界への視野を開こうとしています。子どもたちが描く地図には、ラサやXizangだけでなく、ケープタウンやモスクワといった遠い都市の名前が並びます。「世界中のどこだって目指していい」という感覚を、日々の学びの中で育てているのです。
かつての「山の反抗期」は、今では「子どもたちにもっと広い世界を見せたい」という静かな情熱へと形を変えています。個人のストーリーでありながら、Xizangの世代交代を象徴するエピソードとも言えるでしょう。
世界を近くする、身近な変化
Xizangの若者が「Why not?」と世界を目指せる背景には、いくつかの身近な変化があります。
- スマートフォンやオンライン動画を通じて、世界の街や人々の暮らしを自分の目で見る機会が増えたこと
- 語学学習や高等教育への関心が高まり、「いつか」ではなく「数年後」の具体的な進路として海外を思い描けるようになったこと
- 家族や地域の大人たちの間でも、「外に出ること」が特別な例外ではなく、一つの選択肢として受け入れられつつあること
こうした変化が積み重なり、「外の世界」を語ること自体が、もはや夢物語ではなく、日常の会話の延長線上に置かれるようになっています。
ハッシュタグに込められたまなざし
この世代の物語を伝える投稿には、#XizangAt60 や #EchoXizang といったハッシュタグが添えられています。60年の節目に、自分たちの声や暮らしを世界へ届けたいという思いがにじみます。
観光案内でも政治のスローガンでもない、等身大の「日常の声」が、写真や短い文章とともに静かに共有されているのが特徴です。そこに映るのは、制服姿の生徒、山あいの村、夕暮れのラサの街角といった、どこか普遍的な青春の風景です。
ラサの若者から、日本の私たちへの問い
「なぜできないのか」ではなく、「なぜやらないのか」と問い直す姿勢は、日本で暮らす私たちにとっても、どこか耳が痛く、同時に勇気をくれるメッセージでもあります。
仕事、学び直し、海外経験、地方移住…。選択肢はあるのに一歩を踏み出せないとき、「Why not?」というシンプルな問いかけは、決断の背中をそっと押してくれます。ラサから世界へ踏み出そうとするXizangの若者たちの姿は、国や地域を超えて、「自分らしく生きるとは何か」を考えるきっかけを与えてくれます。
国際ニュースを日本語で追う私たちにとっても、遠い高地の話ではなく、「次の一歩」を考えるための身近な物語として、心に留めておきたい動きです。
Reference(s):
Youth stories from Lhasa: The "why not" generation goes global!
cgtn.com







