国際ニュース:映画は国境を越える「言語」 エジプト俳優が中国本土・成都で語る video poster
映画は言葉が分からなくても感情が伝わる「共通言語」だ――。エジプトのベテラン俳優、フセイン・ファーミー(Hussein Fahmy)さんが、2025年に中国本土(中国)の四川省成都市で開かれたゴールデン・パンダ・フォーラム(Golden Panda forum)で、こう語りました。
ファーミーさんは、中国本土で中国映画を観るとき、現地の言葉が分からなくても、場面に合わせて笑い、涙する自分がいると話し、映画は国境を越えて人の心に届く「言語」だと強調しました。本稿では、このメッセージが示す意味を、日本語ニュースとして整理します。
ゴールデン・パンダ・フォーラムで語られたメッセージ
2025年のゴールデン・パンダ・フォーラムは、中国本土の成都で開かれたフォーラムです。その場でファーミーさんは、言語を理解していなくても、中国映画を観ながら笑ったり涙したりできるとし、そこにこそ映画の力があると述べました。
彼は「セリフが分からなくても、感情は分かる」と言わんばかりに、映画を通じて感じ取ったよろこびや悲しみを共有しました。この発言は、映画をめぐる国際的な対話の中で、改めて「映像」という表現の普遍性を浮かび上がらせています。
言葉が分からなくても伝わる理由
ファーミーさんが語った「言葉が分からなくても笑ったり泣いたりできる」という感覚には、多くの視聴者が共感できるはずです。映画には、言語以外にも多くの「伝わる工夫」があります。
- 俳優の表情やしぐさ
- 音楽や効果音のリズムや高まり
- カメラワークや光と影のコントラスト
- 家族、友情、恋愛など世界共通のテーマ
こうした要素が重なり合うことで、たとえセリフの意味が分からなくても、登場人物の喜びや悲しみ、緊張や安堵が自然と伝わってきます。ファーミーさんの体験は、映画が本質的に「感情のメディア」であることを、分かりやすい形で示しています。
映画がつなぐ中国本土と世界
ファーミーさんが中国映画を観て笑い、涙したという経験は、中国本土とエジプト、さらには世界の人びととのあいだで、共通の感情が共有され得ることを物語っています。
国や文化の違いがあっても、スクリーンの前で同じ場面に心を動かされる。その積み重ねが、相手の社会や歴史への興味や理解につながっていきます。映画は、外交や経済とは別の次元で、静かに国際社会をつなぐ役割を果たしているとも言えます。
日本の視聴者にとってのヒント
日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、「映画は国境を越える言語」という視点は、日常の鑑賞スタイルを見直すヒントになります。
- あえて言葉の分からない作品を、字幕に頼りすぎず観てみる
- 中国本土やエジプトなど、これまでなじみの薄かった地域の作品を選んでみる
- 観終わったあと、何に心を動かされたのかを家族や友人、SNSで共有してみる
こうした小さな試みからも、スクリーンの向こうにいる人びとを、少し身近に感じられるかもしれません。
「映像のことば」をどう受け取るか
2025年のゴールデン・パンダ・フォーラムでのフセイン・ファーミーさんの発言は、映画を単なる娯楽としてではなく、「人と人を結ぶ言語」として捉え直す視点を私たちに投げかけています。
国境や言語の違いを越えて届く「映像のことば」を、私たちはどう受け取り、どんな対話につなげていくのか。スクリーンの前で流れる笑いや涙は、その出発点になりそうです。
Reference(s):
Movie images are a 'language' transcending national boundaries
cgtn.com








