ギリシャ元首相、中国の「4つのグローバルイニシアチブ」を平和の羅針盤と評価 video poster
世界がさまざまな危機と分断に直面するなか、中国・成都で開かれた2025年の「ゴールデンパンダ・フォーラム」で、ギリシャのジョージ・パパンドレウ元首相が中国の「4つのグローバルイニシアチブ」を「平和と協力へのロードマップ」だと評価しました。
成都で語られた「平和と協力」のビジョン
フォーラムでは、「向かい風にさらされる今日の世界が、どのようにして課題を乗り越えるのか」という問いが投げかけられました。その場でパパンドレウ元首相は、中国が打ち出した4つのグローバルイニシアチブを、各国が共に課題を解決していくための道筋として位置づけています。
詳細は明らかではないものの、「平和」と「協力」をキーワードに、国際社会が対立ではなく対話を通じて問題に向き合う枠組みとして語られたことが分かります。
古代文明が共有する「思いやり」の価値
パパンドレウ元首相は、ギリシャと中国が「慈愛と友好の古代文化」を共有していると指摘しました。地理的には遠く離れた二つの文明ですが、人を思いやり、隣人と良い関係を築こうとする価値観が共通しているという見方です。
古代ギリシャ哲学が重んじた対話や討議、中国の伝統思想に見られる「仁(他者への思いやり)」や調和の重視などは、いずれも人間同士の関係をどう穏やかに保つかという問いに応えようとしてきました。パパンドレウ元首相は、そうした古代の知恵に現代の国際関係も耳を傾けるべきだと訴えています。
「対話・共感・相互理解・尊重」がつくる持続的な平和
元首相は次のように語りました。「古代の知恵のこだまに耳を傾ければ、同じメロディーが聞こえてきます――対話、共感、相互理解、そして尊重こそが、永続する平和の土台なのです」。
ここで挙げられた4つのキーワードは、抽象的に見えますが、国際政治の具体的なプロセスに落とし込むことができます。
- 対話:意見が異なる国同士でも、まずは話し合う場を持つこと
- 共感:自国の利益だけでなく、相手の事情や不安にも想像力を働かせること
- 相互理解:歴史や文化の違いを踏まえつつ、お互いの立場を丁寧に把握すること
- 尊重:相違点が残ったとしても、相手を否定せず、関係を壊さない姿勢を保つこと
パパンドレウ元首相は、この4つの要素こそが、どの地域でも、どの時代でも、安定した平和を築くための共通原則になり得ると強調した形です。
なぜこのメッセージがいま重要なのか
世界では紛争や気候変動、経済格差など、多くの課題が同時進行しています。そうした中で、ある国の取り組みをどう評価するかは意見が分かれがちですが、「対話」「共感」「相互理解」「尊重」というキーワードそのものは、幅広い国や地域が共有しやすい価値観です。
中国が提案する4つのグローバルイニシアチブを、ギリシャの元首相が「平和と協力へのロードマップ」と呼んだことは、古代文明の知恵に立ち返りながら、21世紀の国際秩序をどのように組み立てていくのかという、より大きな議論の一部だと言えるでしょう。
一方的な力の行使ではなく、歴史や文化の違いを踏まえたうえで対話を重ねていけるかどうか。成都でのメッセージは、国際ニュースを追う私たち一人ひとりに、「自分ならどのような対話の仕方を選ぶか」という問いも静かに投げかけています。
Reference(s):
Ex-Greek PM hails China's global initiatives to solve challenges
cgtn.com








