ゴールデン・パンダ国際文化フォーラム2025:映画がつなぐ文明対話
世界映画130年、中国映画120年という節目の2025年。ゴールデン・パンダ国際文化フォーラムとCGTNの特別番組が、「映画」を通じて文明間の対話をどうひらこうとしているのかを読み解きます。
世界映画130年、中国映画120年というタイミング
今年2025年は、世界の映画誕生から130年、中国映画の歩みが120年という節目の年です。映画はわずか1世紀あまりの間に、娯楽を超えて、社会や政治、文化、価値観の伝達手段として大きな役割を担うようになりました。
スクリーンに映る光と影は、国や言語が違っても、人の感情や日常の風景を共有する「共通の窓」です。この節目の年に、映画を通じて文明同士の対話をどう深めるかが改めて問われています。
ゴールデン・パンダ国際文化フォーラム2025:文明の「共通項」を探る場
2025年のゴールデン・パンダ国際文化フォーラムは、異なる文明のあいだにある「共通項」を探し、対話と協力を通じて未来を形づくることを掲げています。映画や文化に関わる多彩な分野の参加者が集まり、世界や地域をこえて議論を交わします。
このフォーラムの特徴は、「違い」に注目するだけでなく、その奥にある「似ている部分」や「共有できる価値」を見出そうとする姿勢です。対立や分断が語られがちな時代だからこそ、文化や芸術を手がかりに、共通の土台を探ろうとする試みと言えます。
- 異なる文明や地域の経験を持ち寄る
- 映画などの文化表現を通じて相互理解を深める
- 対話と協力をキーワードに、未来のビジョンを描く
CGTN特別番組「Dialogue of Icons」が映すもの
こうした流れと呼応する形で制作されたのが、CGTNの特別番組「Dialogue of Icons: Through the Lens, Bridging Civilizations」です。タイトルが示す通り、「レンズを通して文明をつなぐ」ことをテーマに、映画というメディアが果たしてきた役割を見つめ直します。
番組では、光と影の世界=映画の表現を入り口に、地理的・文化的な境界を乗り越える可能性を探ります。具体的には、映画の「言語」がどのように人々の心に届き、異なる背景を持つ人びとのあいだに対話を生み出してきたのかに焦点をあてています。
映画の「言語」が越える3つの壁
映画の「言語」とは、セリフだけでなく、映像、音楽、編集、構図といった表現の総体を指します。この視点から見ると、映画は次のような壁を乗り越える手段になりえます。
- 地理の壁:ある地域の暮らしや風景を、遠く離れた場所の人にも届ける
- 文化の壁:価値観や慣習の違いを、物語を通じてやわらかく伝える
- 言語の壁:言葉が分からなくても、表情や動き、音楽から感情が伝わる
こうした映画の力を手がかりに、「Dialogue of Icons」は文明間の対話をいかに橋渡しできるかを問いかけています。
「対話」と「協力」をキーワードに、私たちが考えたいこと
ゴールデン・パンダ国際文化フォーラム2025とCGTNの特別番組が共通して強調しているのは、「対話」と「協力」というキーワードです。文明や文化の違いを前提としながらも、その違いを理由に距離を置くのではなく、むしろ話し合い、協力の余地を探るという発想です。
私たち視聴者・読者の立場からできるのは、こうした試みを「遠くの出来事」として眺めるだけでなく、日々接している映画やドラマ、映像作品を通じて、自分自身の見方を少しずつ更新していくことかもしれません。
- なぜこの物語はこのように語られているのか
- どんな価値観や経験が背景にあるのか
- 他の地域・文明の物語と、どこが似ていてどこが違うのか
こうした問いを意識することで、映画鑑賞は単なる娯楽から、「世界をどう見るか」を考える時間へと変わっていきます。
光と影を通じて、文明の未来をイメージする
世界映画130年、中国映画120年という節目の年に開かれるゴールデン・パンダ国際文化フォーラム2025と、特別番組「Dialogue of Icons: Through the Lens, Bridging Civilizations」。両者は、映画をめぐる対話を通じて、文明のあいだに新しい橋をかけようとしています。
光と影が織りなすスクリーンの向こうに、どのような未来の姿を思い描くのか。映画を愛する一人ひとりに開かれた問いが、静かに投げかけられているように感じられます。
Reference(s):
cgtn.com








