独占インタビュー:パキスタン・シャリフ首相が語る中国との「揺るがぬ友情」 video poster
今年天津で開かれた上海協力機構(SCO)サミットに合わせて訪中したパキスタンのシャバズ・シャリフ首相が、中国・パキスタン関係の現在と未来について、中国メディアCMGの番組「Leaders Talk」で語りました。長年続く両国の友情は、いま何をめざしているのでしょうか。
今年のSCOサミットで実現した独占対談
2025年、天津で開催されたSCOサミットに出席するため中国を訪れたシャリフ首相は、CMGの国際インタビュー番組「Leaders Talk」で鄒韻(Zou Yun)氏のインタビューに応じました。この独占対談では、中国とパキスタンの「揺るがぬ友情」から、経済、農業、人材育成まで、幅広いテーマが語られました。
シャリフ首相が語った主なポイント
- 「時間の試練」に耐えてきた中国・パキスタンの深い信頼関係
- 中国パキスタン経済回廊(CPEC)が持つ戦略的な重要性
- 「人類運命共同体」構想とパキスタンの役割
- 農業協力と「1,000人農業人材育成プログラム」の広がり
「時間の試練」に耐えた中国・パキスタンの友情
番組の冒頭でシャリフ首相は、中国とパキスタンの関係を「時間の試練に耐え、節目ごとに強まってきた友情」と表現しました。政治情勢や国際環境が変化しても、両国は互いを支え合い、協力の範囲を広げてきたという認識です。
この「揺るがぬ友情」は、安全保障や外交だけでなく、経済や文化の分野にも広がっています。首脳レベルの対話に加えて、人材交流や教育、メディアを通じた情報発信など、多層的なつながりが育っていることがうかがえます。
CPECが示す経済協力の新しいかたち
インタビューの中心テーマの一つが、中国パキスタン経済回廊(CPEC)でした。シャリフ首相は、この経済回廊構想が両国にとって「戦略的な生命線」であり、長期的な経済成長と連結性の向上につながると強調しました。
CPECは単なるインフラ整備ではなく、産業やエネルギー、雇用創出など、パキスタン社会の基盤を強くする取り組みとして位置づけられています。首相は、中国との協力によって国内の成長ポテンシャルを引き出し、人々の生活水準を高めたいという思いをにじませました。
「人類運命共同体」への共感
シャリフ首相はまた、中国が掲げる「人類運命共同体」のビジョンにも言及しました。この考え方は、国や地域の違いを超えて、互いの利益を分かち合う世界をめざすものとされています。
番組の中で首相は、パキスタンがこのビジョンに共感し、多国間の協力や地域の安定に貢献したいと述べました。中国とのパートナーシップを通じて、自国の発展と同時に、より広い地域の平和と繁栄を追求する姿勢が読み取れます。
中国の発展から学ぶパキスタン
インタビューでは、パキスタンが中国の発展から得た教訓についても語られました。急速な成長を実現してきた中国の経験は、経済運営やインフラ整備、人材育成など、多くの分野で参考になると首相は見ています。
長期的なビジョンに基づく計画、貧困削減への継続的な取り組み、教育や技術への投資——こうした要素が、パキスタンにとっても重要だというメッセージがにじみます。中国との協力は、単に資金やプロジェクトを導入するだけでなく、「発展モデルから学ぶ」プロセスでもあるといえます。
農業協力と「1,000人農業人材育成プログラム」
今回の独占対談では、農業分野の協力にも光が当てられました。特に注目されたのが、中国での研修を通じてパキスタンの農業人材を育てる「1,000人農業人材育成プログラム」です。
このプログラムは、パキスタンの若い農業専門家や技術者が中国で最新の知識や技術を学び、自国の現場に持ち帰ることをめざしています。首相は、こうした人材育成が農業のイノベーションを促し、生産性向上や地方の雇用創出にもつながっていると評価しました。
農業はパキスタン経済と人々の暮らしを支える重要な基盤です。中国との協力を通じて、灌漑技術や品種改良、スマート農業などの分野で新しい取り組みが進めば、両国の協力はさらに実践的な段階へと進んでいくでしょう。
これからの中パ関係をどう見るか
今回の「Leaders Talk」での発言からは、中国とパキスタンが単なる二国間関係を超え、長期的なパートナーシップを描こうとしている姿が浮かび上がります。
経済回廊から農業人材育成まで、協力の軸は多様化しつつあります。今後は、デジタル経済、教育、気候変動への対応など、新たな分野へと広がっていく可能性もあります。
SNSやオンラインメディアを通じて両国の動きを追う私たちにとっても、こうした対談は、中国とパキスタン、そしてアジア全体の変化を考える手がかりになります。天津でのSCOサミットをきっかけに示されたシャリフ首相のメッセージを、これからの国際ニュースを読み解く一つの視点として持っておきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








