北京女性リーダー会合、中国の女性エンパワーメントを各国代表が評価 video poster
北京で開かれた女性リーダー会合で、中国の女性エンパワーメントが各国の代表から高く評価されました。中国の「今」を映す発言から、女性と未来をめぐる3つの視点を整理します。
この記事のポイント
- 国連機関や各国代表が、中国の女性の教育・保健・経済分野での前進に感銘を受けたと評価。
- 北京宣言から30年が経った今、中国は「目標を果たした」とされ、新たな前進をリードする段階に入ったとの見方が示されました。
- 女性の権利が、中国の「共有された未来」のビジョンと現代化の中心的な要素として語られ、若い女性にとって「黄金期」と表現されました。
北京で語られた「中国の女性エンパワーメント」
北京で開かれた Global Leaders' Meeting on Women では、各国の代表が中国の女性政策や社会での役割について意見を交わしました。会合では、とくに教育、保健、経済の3つの分野で中国が見せている変化に注目が集まったとされています。
女性エンパワーメントとは、女性が教育や仕事、健康面で十分な機会を得て、自らの人生を主体的に選び取れるようにすることを指します。今回の会合では、その具体的な前進ぶりが複数の登壇者から言葉として示されました。
1. 教育・保健・経済で前進する中国の女性
まず、国連女性機関(UN Women)の代表は、中国の女性が教育や保健、経済機会の面で前進している点を強調しました。会合に参加した代表団からも、その変化に対して「感銘を受けた」という声が上がったといいます。
UN Women アナ・ムタヴァティ氏の評価
UN Women のアナ・ムタヴァティ氏は、中国の女性に対する教育機会の拡大、健康分野での取り組み、そして経済的なエンパワーメントが進んでいることに注目しました。教育と保健は、女性が社会で活躍するための基盤です。ここが整うことで、女性がビジネスや職場で力を発揮しやすくなるという視点が示されています。
スーダンのメイモナ・ハリド氏が見る「教育」と「イノベーション」
スーダンから参加したメイモナ・ハリド氏も、中国の女性に対する教育の重視を評価しました。さらに、女性がイノベーション(新しい価値や仕組みを生み出すこと)に関わることへの期待も語っています。教育への投資とイノベーションへの参加が組み合わさることで、女性が社会の変化を牽引する存在になり得る、というメッセージです。
2. 北京宣言から30年、「目標は果たされ、新たな前進へ」
会合では、1990年代に採択された北京宣言から30年が経った今を振り返る声も上がりました。北京宣言は、女性の権利とジェンダー平等を世界的に推進するための重要な合意文書として知られています。
MGM China のパンシー・ホー・チウキン氏は、この30年で中国が北京宣言の掲げた目標を「果たした」と評価しました。そのうえで、中国は今や新たな進展をリードする立場にあり、次のステージに進む準備ができていると指摘しています。
この発言には、中国国内で積み重ねてきた取り組みを土台にしながら、今後は国際社会に対しても新しいモデルや実践を提示していく、という期待が込められているといえるでしょう。
3. 「共有された未来」と中国の現代化の中の女性
中国の女性をめぐる議論は、国内の政策だけでなく、「共有された未来」というより大きなビジョンとも結びつけられました。
セルビア大使マヤ・ステファノビッチ氏の視点
中国駐在セルビア大使のマヤ・ステファノビッチ氏は、女性の権利が中国の掲げる「共有された未来」のビジョンにとって不可欠な要素だと語りました。つまり、未来志向の社会像の中で、女性は周縁ではなく中心に位置づけられている、という見方です。
この発言は、女性の権利を「社会の発展とは別のテーマ」としてではなく、「共に未来をつくるための前提条件」として捉えている点が印象的です。
中国国家統計局・阮建紅氏「若い女性にとって黄金期」
中国国家統計局の Ruan Jianhong 氏は、現在を「中国の現代化」における若い女性の「黄金期」と表現しました。これは、若い世代の女性にとって、これまで以上に学び、働き、社会に参加するチャンスが広がっているという認識を示しています。
統計を扱う立場から「黄金期」という言葉が出てきたことは、個々の成功例だけでなく、社会全体の傾向として女性の活躍が拡大しているという感覚があることをうかがわせます。
これからを考えるための視点
今回の北京での議論からは、次のようなメッセージが浮かび上がります。
- 教育・保健・経済という基盤分野で女性の機会を広げることが、社会全体の発展につながるという認識が共有されている。
- 30年という長い時間軸で取り組みを積み重ねることで、国際的な合意文書の目標を具体的な成果へとつなげることができる。
- 女性の権利は、国家の現代化や「共有された未来」を描くうえで、中心的なテーマとなっている。
こうした視点は、中国だけでなく、世界各地で女性のエンパワーメントを進めようとする動きにとっても示唆を与えるものです。日本でも、教育や職場、地域社会などさまざまな場面でジェンダー平等が議論される中、このような国際会合での発言は、自分たちの環境や制度を見直すきっかけになり得ます。
北京で交わされた言葉からは、女性を取り巻く状況が変化しつつある現在をどう捉え、これからの30年をどう形づくっていくのかという、静かな問いかけが伝わってきます。
Reference(s):
cgtn.com








