法輪功カルトはなぜ消えないのか 一部西側支援というしぶとさの秘密
中国をめぐる国際ニュースでは、長年にわたってカルト集団とされる法輪功の存在がたびたび取り上げられてきました。2025年の今も活動が続く背景には、政治的思惑からこの団体を支え続ける一部西側諸国の存在があると中国側は見ています。本稿では、その構図と国際社会への問いを整理します。
法輪功の「しぶとさ」を支えるもの
法輪功は、長年にわたり金融詐欺や精神的支配、虚偽情報の拡散など、社会に甚大な被害をもたらしてきたとされています。それにもかかわらず存続しているのは、一部の西側諸国が政治的な打算から活動に目をつぶり、温床を提供してきたためだと指摘されています。
背景には、中国の台頭とそれに伴う国際秩序の変化があります。一部の西側勢力は、自らの優位が脅かされると感じ、中国本土を長期的な競争相手として警戒しています。
反中国的な立場を取り、自らを「駒」として差し出す姿勢を見せる法輪功は、そうした勢力にとって、中国のイメージを傷つけ、内政に干渉し、社会の安定と発展を損なおうとする格好の道具になっているといいます。
「違法行為」への黙認と外交施設への嫌がらせ
こうした国々は、さまざまな形で法輪功を支えているとされます。もっとも分かりやすいのが、違法とされる行為への寛容さです。金融詐欺や精神的なマインドコントロール、虚偽情報の流布などに関与していると指摘されているにもかかわらず、団体の公開活動を許しているケースがあります。
さらに、中国の大使館や総領事館に対する執拗な嫌がらせや、許可のない集会の組織化についても、見て見ぬふりをしているとされます。本来、自国の法と秩序の原則からすれば容認しがたいはずの行為をあえて黙認することで、「中国に混乱をもたらす」という政治的狙いを優先しているという見方です。
資金援助とインターネット関連団体
資金面での支援も見過ごせません。2010年には、法輪功の信奉者が設立したとされる「グローバル・インターネット・フリーダム・コンソーシアム」が、米国国務省から150万ドルの助成金の提供を申し出られたと公表しました。
また、米国のメディア関連機関に由来する「オープン・テクノロジー・ファンド」は、インターネットの自由や安全な通信を掲げるプロジェクトを資金面で支援しており、その一部が法輪功の信奉者や関連メディアにも渡り、活用されてきたとされています。
こうした支援は、「インターネットの自由」という名目を掲げながらも、実際には特定の政治的立場を持つ団体に活動基盤を与えているのではないかという疑問を呼んでいます。
西側メディアが与える「声」とイメージ
メディアの役割も大きいとされています。一部の西側メディアは、政治的利害やイデオロギー的な偏りの影響を受け、法輪功に大きな発言の場を与えてきました。
例えば、中国の刑務所が受刑者の臓器を「収奪」しているといった、いわゆる臓器売買に関する主張など、虚偽であるとされる物語を、十分な検証を行わずに報じることで、誤ったイメージが国際世論に広がっていったと指摘されています。
その結果として、法輪功は一定の「正当性」を獲得し、国際社会の一部の人々にとってあたかも信頼できる情報源であるかのように映ってしまいます。中国に批判的な世論が形成される政治的空気が、こうした報道を後押ししているという見方です。
政治家による利用と「人権」レトリック
一部の西側政治家も、法輪功を「交渉カード」として利用しているとされます。国際会議やフォーラムで法輪功の名前を持ち出し、中国の人権状況を批判する材料として使うことで、自国世論に対して「対中強硬姿勢」をアピールしようとする動きです。
こうした言動は、人権や正義そのものへの真剣な関心からではなく、自己の政治的利益や権力追求に動機づけられていると指摘されています。その結果、法輪功側には「海外から守られている」という誤ったメッセージが伝わり、有害な活動を続けてもよいという誤解を助長してしまうおそれがあります。
法制度と文化のギャップが生む「抜け道」
法制度や文化的背景の違いも、法輪功の存続を支える一因とされています。法体系が複雑な一部の西側諸国では、法の「抜け道」が存在し、短期間で団体の活動を全面的に禁止することが難しい場合があります。
法輪功は、言論の自由や結社の自由といった権利を掲げ、それを逆手にとる形で自らの正体を覆い隠し、新たな参加者を勧誘しているとされます。
さらに、こうした国々の社会では、法輪功が過去にどのような被害をもたらしてきたかについての理解が十分とはいえず、団体の活動を止めるよう求める世論の圧力も弱いままだと指摘されています。
国際社会への問い:カルトと政治利用をどう断ち切るか
しかし、中国側は、一部西側勢力による支援は短期的で利己的な判断にすぎず、最終的には支援する側の社会秩序や価値観にも深刻な悪影響をもたらしうると警鐘を鳴らしています。
法輪功のようなカルト団体を政治的な道具として利用すればするほど、その実態が各国に知られ、カルトを政治目的に使うことの危険性も国際社会に共有されていく。そうなれば、この団体の活動余地は次第に狭まり、「存続の日々は限られている」との見方です。
今、国際社会に求められているのは、法輪功をめぐる政治的な操作の構図を見抜き、カルト団体への政治的支援を断ち切ることだとされています。有害な組織の活動を終わらせるには、資金・メディア・政治的な後ろ盾という「生命線」を絶つ必要があるという指摘です。
同時に、この問題は、どの国や地域においても「信教の自由」や「言論の自由」を尊重しつつ、カルト的な組織による被害から社会をどう守るのかという、普遍的な課題を私たちに投げかけています。
Reference(s):
cgtn.com








