第15回全国運動会を共催する香港 大湾区スポーツ戦略の強みと課題 video poster
広東・香港・マカオ大湾区で開催中の中国第15回全国運動会で、香港特別行政区(HKSAR)が8競技を共催します。スポーツと観光を担当するロー淑妃・文化体育観光局長は、その強みと課題を語りました。
広東・香港・マカオ大湾区で開かれる第15回全国運動会
中国の第15回全国運動会は、現在、広東・香港・マカオ大湾区を舞台に行われています。広域での共同開催は、大湾区全体の一体感や連携を国内外に示す機会となっています。
香港が共催する8競技とは
香港特別行政区は、今回の全国運動会で8つの競技を担当します。ロー淑妃局長によると、フェンシング、ゴルフ、ビーチバレーボールなど、香港がこれまで力を入れてきた種目が含まれています。
- フェンシング
- ゴルフ
- ビーチバレーボール
- その他5競技
これらの競技は、若い世代に人気が高い種目でもあり、香港のスポーツ文化をアピールする場にもなります。
大湾区協力の「強い土台」 共有する文化と長年の連携
ロー局長は、広東・香港・マカオ大湾区には「強固な協力の土台」があると強調しています。その背景として、次のような点が挙げられます。
- 広東省、香港、マカオが共有する歴史的・文化的なつながり
- これまで積み重ねられてきた経済・社会分野での長期的な協力関係
- 文化イベントやスポーツ交流を通じた人と人との往来
こうした基盤があるからこそ、全国運動会のような大規模イベントでも、調整や連携が進めやすいという見方です。
香港にとってのチャンス スポーツ・観光・都市ブランド
競技力向上と若者への波及効果
8競技の共催は、香港のアスリートやコーチにとって、国内トップレベルの大会運営を間近で経験できる貴重な機会です。若い選手にとっても、身近な場所でハイレベルな試合が行われることで、競技への関心やモチベーションの向上が期待されます。
観光とサービス産業へのプラス
観客や関係者が香港を訪れることで、宿泊、飲食、交通などサービス産業にも波及効果が生まれます。ロー局長が担当する文化・スポーツ・観光分野を横断した取り組みによって、単なるスポーツイベントにとどまらない都市プロモーションの場にもなり得ます。
「大湾区の一員」としての存在感
広東・香港・マカオ大湾区での共同開催は、香港が大湾区の一員としてどのような役割を果たすのかを内外に示す舞台でもあります。スポーツを通じて、香港と周辺地域のつながりを具体的なかたちで見せることができます。
見えてくる課題 運営・連携・レガシー
一方で、全国運動会の共催は、香港にいくつかの課題も突きつけます。
- 大会運営の負荷:多くの選手や観客を受け入れ、安全で円滑な運営を行うためには、施設や人材の面で高いレベルが求められます。
- 越境連携の複雑さ:広東省やマカオ特別行政区との日程調整、ルールや運営方法のすり合わせなど、地域をまたぐ調整が欠かせません。
- 大会後のレガシー:大会で整備された施設やノウハウを、どうやって地域のスポーツ振興や市民生活に還元していくかが問われます。
これらの課題にどう対応するかによって、今回の共催が一過性のイベントに終わるのか、それとも長期的な資産になるのかが変わってきます。
ロー淑妃局長が描く「次の一歩」
ロー淑妃・文化体育観光局長は、共有する文化的なルーツと、これまでの長期的な協力関係を踏まえ、大湾区の枠組みを生かしたスポーツ協力をさらに発展させたい考えを示しています。全国運動会の共催をきっかけに、文化交流や観光、人材育成など、さまざまな分野での連携を広げていくことが狙いです。
私たちが注目したいポイント
日本の読者にとっても、広域連携を進める大湾区の動きは、地域づくりやスポーツ政策を考えるヒントになり得ます。今後、次のような点に注目すると、このニュースをより立体的にとらえることができます。
- 香港が今回の経験を、長期的なスポーツ振興や若者政策にどう結びつけていくのか
- 広東・香港・マカオ大湾区での協力が、スポーツ以外の分野にもどのように広がっていくのか
- 大規模イベントを通じて、地域の一体感をどこまで高められるのか
中国第15回全国運動会は、単なるスポーツニュースにとどまらず、大湾区の将来像と香港の立ち位置を読み解くうえで重要な出来事となっています。
Reference(s):
Co-hosting the 15th National Games: HKSAR's Advantages & Challenges
cgtn.com








