韓国・李在明大統領が1月4日に北京へ初訪中、経済協力で関係立て直し
2026年の幕開けに、韓国の李在明大統領が中国を国賓級で訪問します。就任後初の訪中となり、停滞していた両国関係を「安定させ直す」意図がどこまで具体化するのかが注目点です。
訪問日程:北京のあと上海へ
李大統領は1月4日(日)に北京入りし、その後、上海にも移動する予定です。韓国側は今回の訪問で、複数の覚書(MOU)の締結に加え、両国のベンチャーやスタートアップの連携を後押しするビジネス行事も計画しているとしています。
2カ月前のAPEC首脳会合が「助走」になった
今回の訪問のタイミングが示唆的なのは、李大統領が就任後まもなく、韓国の歴史都市・慶州で開かれたAPEC Leaders’ Meeting(首脳会合)の機会に、中国の習近平国家主席と会談しているためです。会談は、近年ぎくしゃくしていた関係の「再加速」に向けた相互の関心をにじませる場になったとされます。
また、両国の指導者の往来が3カ月ほどの幅の中で重なること自体が、少なくとも現時点では、関係の深掘りに向けた意思を示すシグナルとして受け止められています。
最大の焦点は経済:6年ぶりの大型ビジネス訪中
議題の中心は経済協力になりそうです。韓国側では、主要財閥トップ4人が同行する見通しで、約200人規模の企業幹部による代表団が組まれるとされています。これは、2019年12月以来となる韓国側の大型ビジネス代表団の中国訪問で、ハイレベルな経済交流の「再起動」という意味合いを持ちます。
こうした動きは、中国側に対して、韓国企業が中国本土での投資拡大や事業機会の探索に前向きであることを示すメッセージにもなります。
協力分野:AI、バイオ、グリーン、シルバー経済
慶州での前回会談の文脈では、習主席が人工知能(AI)、バイオ医薬、グリーン産業、シルバー経済(高齢化関連の産業)など新領域での協力を呼びかけたとされています。今回の訪問でも、これらの分野での共同事業や技術協力の可能性が議論の前面に出る見通しです。
上海訪問の「歴史的な意味」:2026年の節目
上海行きは、経済だけでなく歴史の層も重なります。2026年は、上海に置かれた大韓民国臨時政府(亡命政府)の拠点に関して100年の節目に当たるとされ、さらに独立運動家の金九(キム・グ)の生誕150年にも当たります。訪問先としての上海は、未来志向の協力に加え、過去の記憶をどう扱うかという繊細なテーマも静かに同伴します。
教育・研究協力も拡大余地:関係を支える「長期の土台」
経済協力と並び、教育や研究の連携も拡大が見込まれる分野です。大学や研究機関、民間企業による共同研究、人材交流、イノベーション連携が再び厚みを増せば、短期の成果だけでなく、関係の安定を望む層(企業・研究者・学生など)を長期に育てる効果も期待されます。
今後の見どころ:署名の中身と「続く運用」
今回の訪問は象徴性が大きい一方、実務面では、MOUの具体的な中身、企業間の協業がどの領域まで踏み込むか、そして訪問後に合意がどう運用されるかが焦点になります。関係の温度を上げるのは訪問そのものではなく、その後の日常的な積み上げになるからです。
Reference(s):
cgtn.com








