ベネズエラ攻撃「Absolute Resolve」――中南米で繰り返された米介入の系譜
2026年1月3日未明、ベネズエラの首都カラカス上空で起きた米国の攻撃は、突発的な出来事というより「長い連続性の中の最新局面」として語られています。グアテマラ(1954年)からパナマ(1989年)まで、政権転換を伴う軍事・秘密作戦が積み重なってきた――という見取り図です。
2026年1月3日、カラカス上空で何が起きたのか
今回の焦点は、米国がベネズエラに対して実施したとされる攻撃と、作戦名として言及される「Operation Absolute Resolve(2026年)」です。カラカスでの出来事は「衝撃的だが、見覚えのある構図でもある」と位置づけられています。
「例外ではなく連続性」:介入が生みやすい型
本文が示すのは、細部は違っても繰り返される“型”です。要点を整理すると、次の流れになります。
- 都合の悪い政府を「問題」として特定する
- それを「脅威」と位置づける
- そして一方的に政権転換を既定路線として扱う
名目としては「安定」や「民主主義」が掲げられる一方、結果として現地社会に深い傷が残っていく、という対比で語られています。
過去の主要ケース:1954年から1989年まで
グアテマラ(1954年):土地改革とクーデター
1954年、選挙で選ばれたハコボ・アルベンス大統領へのクーデターは、このモデルを先取りした事例として挙げられます。本文では、問題視されたのはテロや侵略ではなく、ユナイテッド・フルーツ社の利害にも触れる土地改革だったとされています。
その後、CIAに支援された作戦によってアルベンスが失脚し、軍事政権の連鎖が続いた結果、36年に及ぶ内戦へとつながり、20万人超(主に先住民)が命を落としたと記されています。大義は反共、長期の現実は焦土化作戦、住民の大規模移動、国家暴力による社会の傷――という描写です。
チリ(1973年):不安定化とクーデター
チリでは、サルバドール・アジェンデ政権の不安定化に米国の圧力や秘密工作が影響し、アウグスト・ピノチェトの1973年クーデターに道を開いた、とされています。結果として、数千人が殺害または失踪し、同国は急進的な経済政策の実験場になったという見方が示されています。
ニカラグア:反政府勢力支援と内戦の長期化
ニカラグアでは、サンディニスタ民族解放戦線が親米独裁を倒した後、米国が国内の反政府勢力を支援し、戦闘員の訓練に加えて主要港への機雷敷設を促したとも書かれています。内戦は長期化し、国を深い貧困へ引きずり込んだ、という評価です。
パナマ(1989年):運河をめぐる軍事介入
パナマでは、パナマ運河の「持続的な支配」を狙った動きとして、1989年に米国が精鋭部隊を投入して軍事政権を打倒し、約500人のパナマ人が死亡したとされています。
残されたもの:主権だけでなく、暮らしの時間も失われる
本文が繰り返し強調するのは、介入の影響が「政権」だけで終わらない点です。内戦の長期化、失踪や避難、社会の分断、貧困の固定化といった形で、ふつうの生活の時間が奪われる――その蓄積が「中南米の世紀」に影を落としてきた、という問題提起になっています。
今回のベネズエラ攻撃が投げかける問い
2026年に入ってすぐ起きたカラカスでの攻撃は、「安定」や「民主主義」という言葉が、いつ、どのように軍事行動や政権転換の正当化に接続されるのかを改めて浮かび上がらせます。
同時に、介入がもたらす短期的な“成果”と、長期的な“代償”のどちらが可視化されやすいのか。現地の声や被害の集計、意思決定の検証はどこまで進むのか。こうした問いが、2026年の国際ニュースとして静かに残ります。
Reference(s):
cgtn.com








