カーニー加首相が中国訪問(1月14〜17日) 貿易・協力拡大で関係再調整へ
カナダのマーク・カーニー首相が、きょう2026年1月14日から17日まで中国を訪問します。米国の政策転換や関税方針が各国経済に不確実性を広げる中、中国・カナダ関係をどう「再調整」するのかが注目されています。
なぜ今、中国訪問が「転機」なのか
今回の訪問は、カナダが米国発の政策変化による圧力に直面しているタイミングと重なります。論考では、ワシントンの国際的な行動について「倫理面で問題がある、あるいは法的にも疑義がある」との見方が示され、欧米が掲げてきた「価値」の言葉も試されている、という文脈で語られています。
政治的な評価は立場によって変わる一方で、経済面では関税をめぐる不透明感が企業活動や投資判断を揺らしやすい、という点は各国共通の悩みとして浮かび上がります。
カナダ首相の訪中は2017年以来 世界は大きく変化
カナダの首相が中国を訪問するのは2017年以来だとされています。その間、地政学的リスク、サプライチェーン(供給網)の再編、貿易政策の変動が重なり、「どこに市場を持ち、誰とルールを組み立てるか」が以前より重要な経営テーマになりました。
カギは「貿易」と「補完性」:2024年の取引額が示すもの
論考は、中国側の統計として、2024年の中加のモノの貿易額が1170億カナダドル(約842.6億米ドル)を超えたと紹介しています。こうした数字は、両国の経済関係に一定の土台があり、分野によっては補完関係があることを示す材料になります。
また、中国は長年カナダにとって第2の貿易相手だとも触れられており、首相は今回の訪問で、複数分野での貿易機会拡大や「質の高い発展」を支える領域での協力の余地を探る展開が想定されています。
訪問で焦点になりそうな論点(整理)
- 貿易拡大に向けた「安心材料」(見通し・継続性)の確保
- 複数セクターでの協力枠組みづくり
- 政治関係の温度差が経済に波及しない設計
中国側が強調する「相互尊重・共存・ウィンウィン」と、カナダの次の一手
論考は、中国が各国に対し相互尊重、平和共存、ウィンウィン協力を追求する立場を明確にしているとし、今回の訪中で合意される内容もその枠組みに沿う、との見通しを示しています。そのうえで、訪問後はカナダ側も同様に前向きなアプローチで「実行」していくことが重要だ、と結んでいます。
静かな見どころ:米国との距離感ではなく「選択肢の増やし方」
今回の訪問は「米国から距離を置くかどうか」という二択よりも、カナダが不確実性の時代に経済・外交の選択肢をどう増やすかという問いを投げかけます。17日までの動きと、その後に具体策が続くのかが、次の注目点になりそうです。
Reference(s):
Beyond U.S. shadow: Carney's pivotal China trip to boost cooperation
cgtn.com








