中国・アフリカ外交70周年の2026年、AU委員長が語る「人的交流年」の意味 video poster
2026年は、中国とアフリカの外交関係70周年にあたり、「中国・アフリカ人的交流年」が始動する節目です。こうしたタイミングで、アフリカ連合(AU)委員会のマフムード・アリ・ユスフ委員長が、就任後初となる独占メディアインタビューに応じ、関係の現在地と今後の焦点が改めて注目されています。
いま何が起きているのか:70周年と「人的交流年」
今回のポイントは大きく二つです。ひとつは、2026年が中国・アフリカ関係の「70周年」という象徴的な年であること。もうひとつは、政府間の協力だけでなく、教育・文化・人的往来などを含む「人と人のつながり」に光を当てる年として位置づけられていることです。
関係が「信頼」「協力」「共有された発展」といった言葉で語られるなかで、人的交流を前面に出す意図がどこにあるのかが、読み解きの手がかりになります。
就任後初インタビューが示す、AU側の関心
インタビューでは、AUが中国の役割をどのように見ているのか、特に次の二つのテーマが軸として提示されています。
- アフリカの近代化(モダナイゼーション)における中国の位置づけ
- グローバル・ガバナンス(国際的なルール形成や運営)における協力のあり方
同じ「協力」という言葉でも、インフラや貿易といった分野に限らず、人材育成や制度づくり、国際会議の場での連携など、射程が広がり得る点が特徴です。
「人と人の交流」が“いま”強調される理由
人的交流は、成果が数字として見えにくい一方で、関係の土台を静かに強くする領域でもあります。今回の「人的交流年」という打ち出しは、協力の持続性を高めるために、相互理解や信頼の“作り方”に改めて重心を置く流れとも読めます。
具体的には、次のような要素が「人的交流」に含まれ得ます(一般的な範囲の整理です)。
- 学生・研究者の交流、共同研究
- 文化事業やメディア交流
- 地方間・都市間のネットワーク
- 若者や起業家の往来、相互訪問
政府間の合意や大型案件だけでは補いにくい「日常の接点」を増やすことが、関係の質を左右する——。2026年の位置づけは、そうした問題意識と重なります。
近代化とグローバル・ガバナンス:論点はどこに集まるか
インタビューの問いとして示された「近代化」と「グローバル・ガバナンス」は、どちらも短期の成果より、方向性の共有が問われるテーマです。たとえば、近代化をめぐっては、産業・雇用・教育といった国内の優先課題と、対外協力の設計をどう接続するかが焦点になりやすい領域です。
また、グローバル・ガバナンスの文脈では、国際社会の意思決定の場で、どのように合意形成を進めるのかという実務の積み重ねが重要になります。人的交流が厚みを増すほど、専門人材や政策対話の層も厚くなり、協力の選択肢が増えていく可能性があります。
2026年に注目したい見どころ
「周年」と「交流年」が重なる2026年は、象徴的なメッセージだけでなく、継続的な枠組みづくりに進むかどうかが注目点になりそうです。見るべきポイントは次の通りです。
- 人的交流が単発イベントで終わらず、教育・研究・地域連携などにどう接続されるか
- 近代化支援や協力が、どの分野に重点を置いて語られるか
- 国際的な課題(ルール形成・運営)で、どのような連携の言葉が選ばれるか
節目の年は、関係を「記念する年」であると同時に、次の数年の優先順位を言葉で確かめ合う年にもなります。今回の就任後初インタビューは、その入口として受け止められています。
Reference(s):
cgtn.com








