中国本土の2025年成長率5%を整理:消費52%と貿易3.8%、2026年へ
中国本土の国家統計局(NBS)が公表した2025年の最新データは、GDP成長率が前年比5%となり、年間目標(約5%)を達成したことを示しました。数字の達成だけでなく、2026年に向けた「成長の足場」がどこにあるのかが読み取れる点が、いま注目されています。
2025年の成長率「5%」が示したこと
NBSのデータでは、2025年の経済は前年比5%の拡大でした。目標の範囲内に収まったという事実に加え、製造業、消費、貿易といった複数の要素が同時に支えた構図が浮かびます。結果として、2026年の加速に向けた土台を形成した、という見方につながっています。
生産面:工業生産は約6%増、装備・ハイテク製造が伸びる
まず目を引くのが、工業生産(高い影響を持つ財の生産)の前年比の伸びが「約6%増」とされた点です。
加えて、装備製造業とハイテク製造業は、いずれも付加価値が前年比で9%超。成長を牽引した分野が単一ではなく、複数セクターに分散していたことが示唆されます。
消費面:成長への寄与は52%に、2024年から5ポイント上昇
2025年は消費の存在感も大きかったとされます。最終消費支出がGDP成長に占める寄与度は52%で、2024年から5ポイント上昇。昨年(2025年)の世界経済が複合的な課題に直面したという前提に立つと、内需が成長の主要ドライバーとして機能したことが読み取れます。
小売は50.12兆元、オンラインとサービスが下支え
消費の具体的な動きとして、消費財小売総額は50.12兆元(約7.15兆ドル)で、前年比3.6%増。オンライン小売の伸びやサービス部門が全体の増加に寄与した、と整理されています。
貿易面:前年比3.8%増、「開放」と多角化が継続
対外面では、貿易が前年比3.8%増とされ、世界的な逆風が意識される中でも一定の伸びを確保した形です。国際的な関係の広がりや、一帯一路(BRI)による多様な取引の展開、分野横断で製造業と向き合ってきた経験が、貿易の安定感につながったという文脈で語られています。
また、貿易相手側の反応を「中国本土の製造業への信頼」や「対外開放政策の活力」と結びつけ、高品質成長(貿易障壁の低減を志向する軌道)への期待につなげる見方も示されています。
2026年に向けて、数字の裏で見ておきたい論点
2025年のデータからは、少なくとも次の3点が2026年の見通しを考える手がかりになります。
- 生産の質:装備・ハイテク製造の付加価値が9%超とされ、成長の中身がどこに集まっているか
- 需要の軸:最終消費支出の寄与52%が示す、内需主導の度合い
- 外需の粘り:貿易+3.8%が示す、逆風下での安定性と多角化
同じ「5%」でも、どの要素が支え、どの要素が次の年の課題になりうるのかで、読み方は変わります。2026年は、消費の勢いがどこまで続くのか、製造の高付加価値化がどの分野で深まるのか、といった点が静かな焦点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








