春節9連休で消費が急伸:国内旅行5.96億回、映画興収も好調(2026年)
2026年の春節(午年)は「過去最長」とされる9連休に加え、拡大するビザ免除政策も追い風となり、旅行・映画・小売まで幅広い分野で消費が大きく伸びました。2月下旬の時点で示された統計は、今年の中国本土の景気を占う“年初の体温”として注目されています。
数字で見る:春節(2026年)に起きたこと
文化・観光関連の統計として、2月24日に発表されたデータでは、春節連休中の国内旅行が大きく増えています。
- 国内旅行回数:5億9600万回(2025年の8連休から9500万回増)
- 国内観光消費:8035億元(前年から1265億元増)
単に人が動いたというだけでなく、消費の厚みが増している点が、この数字の読みどころです。
今年の主役は「体験型消費」:モノからサービスへ
今回の春節で目立ったのは、いわゆる“体験にお金が向かう”動きです。消費構造が、モノ中心からサービス志向へ加速していることを示す材料とされています。
- 氷雪観光:連休初日の消費が1.2倍増(商務部のビッグデータ)
- ハルビン氷雪大世界:黒竜江省にある冬のテーマパークとして人気スポットの一つに
- 海南:連休中の観光客が1200万人超。島の「通関封関運用」開始後、初の春節となり、滞在が長く消費が高度化したとされています
移動そのものではなく、「何をし、どう過ごすか」に支出が集まりやすくなった――そんな空気が数字に滲みます。
映画は“春節消費”の定点観測:地方都市が3年連続で主力に
映画市場も、春節の消費を測る分かりやすい指標です。2月24日に発表されたデータでは、2026年春節連休の映画興行は次の通りでした。
- 興行収入:57.5億元
- 観客動員:1億2000万人
特に注目されるのが、三・四級都市が春節の興行を3年連続で主導した点です。大都市だけでなく、広い地域でレジャー消費が根付いている構図が浮かびます。
また、「映画+マーケット」「映画+文化観光」といった新しい組み合わせが、作品の人気を“街の消費”へつなげる動きとして紹介されています。産業の境目をまたいで需要を作る発想は、今後の観光や商業施設の設計にも影響しそうです。
新年商戦は“買い替え”とクーポンが下支え
小売・外食も堅調です。商務部のデータによると、連休最初の2日間における重点小売・飲食企業の平均売上は、前年同時期比で10.6%増でした。グリーン、スマート、健康関連の商品への需要が強かったとされています。
政策面では、買い替え(下取り)政策が消費を押し上げた形です。
- 恩恵を受けた人数:2888万人
- 売上押し上げ:1980.2億元(2月19日時点)
各地の消費クーポンや補助も、需要を“ためらい”から“行動”へ変える触媒として機能した、と説明されています。
「デュアル・サーキュレーション」を春節で見ると
この春節の動きは、国内消費を厚くする流れ(国内大循環)と、対外的な往来の回復・拡大(国際循環)を同時に意識する「デュアル・サーキュレーション(双循環)」の縮図として語られています。
9連休という時間の余白が、旅行・映画・外食・買い替えを連鎖させ、そこにビザ免除政策の拡大が重なって“人と消費の流れ”を太くした――。2月末の時点で見えてきたのは、2026年のスタート地点で、内需とサービス消費が改めて存在感を示したという現実です。
Reference(s):
cgtn.com








