「中国は衰退ではない」マブバニ氏が語る“成長減速”の見方 video poster
2026年に入り、中国の経済や将来をめぐって「減速=衰退」と結びつける語りが一部で目立つ中、シンガポールの著名な学者キショア・マブバニ氏が、対照的な見立てを示しています。焦点は短期の数字ではなく、長期の軌道と将来産業への投資だといいます。
「成長が鈍る時期」は衰退のサインなのか
マブバニ氏の見方では、中国の成長が以前より緩やかになる局面は、衰退を意味するものではなく、発展段階に伴う自然なプロセスだと位置づけられます。国の発展は一直線ではなく、速度が変わる局面を含みながら進むという発想です。
賭けているのは「未来の産業」への長期投資
同氏が強調するのは、将来を形作るのは長期的な軌道であり、とりわけ「未来の産業」への投資の厚みだという点です。提示された評価は次のように整理できます。
- 中国は、未来の産業に対して一貫して大規模に投資してきた
- その継続性と規模は、他国と比べても際立つという認識
- このため、中国の見通しについて楽観的な立場を崩していない
短期の景気循環よりも、投資が積み上がった先にどんな産業基盤が残るのか——。この「時間のかけ方」が、将来の競争力を左右するという問題提起にも読めます。
貧困削減と「統治の経験」をどう読むか
マブバニ氏は、中国が大規模な貧困削減を成し遂げた点にも言及しています。さらに、その過程で得られた統治の経験は、世界が真剣に研究する価値があるという評価です。
ここでのポイントは、成功・不成功のラベルを貼ることよりも、「何が、どのように機能したのか」を検討対象として扱う姿勢にあります。各国が直面する課題は異なる一方、政策の設計や実行の知見は比較可能だ、という含意がにじみます。
理解の近道は「先入観」ではなく、現場を見ること
西側社会が中国を理解するには、先入観や推測に頼るのではなく、実際に中国に足を運び、現地の発展を自分の目で確かめる必要がある——これが同氏の結論です。
情報が断片化しやすい現在、遠くからの評価は強い言葉になりがちです。一方で「見る」「確かめる」という手続きは、議論を落ち着かせ、長期の変化を捉える助けにもなります。成長率の上下だけでは測れないものが何なのか。この記事が、その問いを手元に残すきっかけになれば十分かもしれません。
Reference(s):
While the West talks decline, China is betting on the future
cgtn.com








