シナーが導いたイタリアのデビスカップ連覇 オランダを2-0で下す
男子テニスの国別対抗戦デビスカップ決勝がスペイン南部マラガで行われ、世界ランク1位のヤニック・シナー(Jannik Sinner)が率いるイタリア代表がオランダ代表を2-0で下して連覇を達成しました。四大大会2冠とATPファイナルズ制覇に続くタイトル獲得で、今季を締めくくる国際ニュースとなっています。
一目で分かる今回のデビスカップ決勝
- イタリアがデビスカップで2年連続優勝、通算3度目のタイトル
- 第1シングルスはマッテオ・ベレッティーニがストレート勝ち
- 第2シングルスでシナーがタロン・フリークスポールを下し優勝を決定
- オランダは104年ぶりの決勝で初優勝を逃す
- シナーは今季、四大大会2冠とATPファイナルズに続き、代表戦でも無敗を維持
第1シングルス:ベレッティーニが主導権を握る
決勝の口火を切ったのは、イタリアのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini)でした。オランダのボティック・ファン・デ・ザンスフルプ(Botic van de Zandschulp)を6-4、6-2のストレートで下し、イタリアに先勝をもたらしました。
ファン・デ・ザンスフルプは大会中、ラファエル・ナダルの輝かしいキャリアに幕を下ろす勝利を挙げるなど勢いに乗っていましたが、この日はベレッティーニの安定したサービスと主導権を握る攻撃の前に流れをつかめませんでした。イタリアにとっては、この試合でしっかりとリードを奪ったことが大きな意味を持ちました。
第2シングルス:世界1位シナーが勝負を締める
続く第2シングルスでは、エースのシナーが登場しました。オランダのタロン・フリークスポール(Tallon Griekspoor)を7-6(2)、6-2で下し、イタリアの勝利を決定づけました。
第1セットは互いにサービスキープが続く緊張感の高い展開となりましたが、タイブレークでシナーが一気にギアを上げ、7-2でセットを先取します。第2セットに入ると、世界1位らしい圧倒的なリターンとコートカバリングで主導権を握り、フリークスポールを押し切りました。
シナーは今大会を通じてシングルスで無敗を維持しており、個人としての充実ぶりをそのままチームの結果につなげた形です。
イタリアにとって歴史的な3度目のタイトル
今回の優勝で、イタリアは男子テニスのエリート国別対抗戦で通算3度目のタイトルを手にしました。これまでの優勝は1976年と2023年で、今回の連覇によって「強豪国」としての地位をあらためて印象づけました。
長くタイトルから遠ざかっていたイタリアが、シナーという絶対的エースと、ベレッティーニらを軸にした層の厚いチームで再び世界の頂点に立ったことは、国内テニス界にとっても象徴的な出来事と言えます。
104年ぶりの決勝に臨んだオランダ
一方、ポール・ハールホイス(Paul Haarhuis)監督率いるオランダ代表も、歴史的な1年を過ごしました。104年ぶりとなる決勝進出を果たし、デビスカップ初優勝のチャンスをつかみました。
大会序盤から、オランダは団結力のある戦いぶりで勝ち上がり、とくにファン・デ・ザンスフルプがナダルに勝利した一戦は、大会を象徴する試合の一つとして記憶されるでしょう。決勝ではイタリアの厚い壁に阻まれましたが、この経験はチームにとって大きな財産になります。
シナーのシーズンが示したもの
シナーは1週間前にATPファイナルズを制したばかりで、今季はそれに加えて四大大会で2つのタイトルを獲得しています。個人戦での成功に続き、国を代表するデビスカップでもチームを優勝に導いたことで、その存在感はさらに大きなものになりました。
個人スポーツであるテニスにおいて、国別対抗戦は選手の別の顔が見える舞台でもあります。今季のシナーは、個人としての競争力だけでなく、チームの中心としてプレッシャーを引き受ける精神的な強さも示しました。
これからの男子テニスへの問い
ナダルのキャリアに一区切りがつき、ベテラン世代から新世代への移行が進む中で、シナーのような若いトップ選手がどのように時代をつくっていくのかは、今後の男子テニスを見るうえでの重要なテーマです。
デビスカップでの連覇は、イタリアにとってはもちろん、ツアー全体にとっても勢力図の変化を感じさせる出来事でした。これから数年、シナーとイタリア代表がどこまでその存在感を広げていくのか。国際ニュースとしてのテニスを追いかけるうえで、注目しておきたいポイントと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








