ACLエリートで苦戦続く 山東泰山と上海申花が連敗、突破へ黄信号
AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLエリート)で、中国スーパーリーグ(CSL)の強豪クラブが苦戦しています。水曜日の試合では、山東泰山と上海申花がそろって黒星を喫し、グループ突破への期待に暗い影が落ちつつあります。
水曜日のACLエリート、中国勢にとって「痛い一夜」
国際舞台であるACLエリートの水曜日のラウンドは、中国サッカーファンにとって厳しい内容となりました。山東泰山は日本の川崎フロンターレに0-4で大敗し、上海申花も韓国王者の蔚山HDにホームで1-2と敗れ、蔚山に今大会初の勝点を許しました。
山東泰山、川崎フロンターレに0-4完敗
アウェーで川崎フロンターレと対戦した山東泰山は、立ち上がりからリズムをつかめず、試合を通じて主導権を握られる展開が続きました。マルシーニョ、山本悠樹、ジェジエウ、山田新の得点で川崎に4失点を喫し、苦しい内容での完封負けとなりました。
この勝利で川崎フロンターレは勝点を12に伸ばし、AFCチャンピオンズリーグ・エリートのグループステージで有利な立場を固めています。一方の山東にとっては、アジアの強豪との力の差を突きつけられる結果となりました。
リズムをつかめず、攻撃も単発に
試合を通じて山東は自分たちのリズムを見いだせず、守備に追われる時間が長くなりました。ボール支配でも劣勢となるなかで、攻撃はカウンターや単発のシュートにとどまり、相手ゴールを脅かす場面は多くありませんでした。
唯一の光、謝文能の積極的な仕掛け
そんななかで、山東にとって数少ない明るい材料となったのが謝文能です。彼の積極的な攻撃参加から、チームはわずかながらもシュートチャンスを生み出しました。
前半10分と後半65分には、謝文能がそれぞれ決定的な場面をつくりましたが、いずれも蔚山のGKジョン・ソンリョンの好セーブに阻まれました。さらに、ストライカーのゼカのシュートがゴール枠を叩く不運もあり、山東は最後までネットを揺らすことができませんでした。
わずかなチャンスを決めきれず、大量失点を喫したことは、アジアのトップレベルで戦うための「決定力」と「守備の安定」の重要性をあらためて浮き彫りにしたと言えます。
上海申花、ホームで蔚山HDに1-2敗戦
同じ水曜日、中国スーパーリーグのもう一つの強豪である上海申花も苦杯をなめました。ホームで韓国のチャンピオンチーム、蔚山HDを迎えた一戦で1-2と敗れ、蔚山に今大会初の勝点を与える結果となりました。
スコア上は接戦ながら、ホームで勝点を落としたダメージは小さくありません。上海にとっては、サポーターの前で勝利を逃したことで、グループステージ全体の流れを難しくしてしまった印象があります。
CSL勢の「アジアでの存在感」はどこへ向かうのか
山東泰山の0-4敗戦と上海申花のホーム黒星は、中国スーパーリーグ勢がAFCチャンピオンズリーグ・エリートで直面している現実を象徴しているように見えます。試合内容から浮かぶキーワードは、「リズムの欠如」と「決定機の逸失」です。
決定機を逃した代償とメンタル面
山東の試合では、数少ない決定機をものにできなかったことが結果に直結しました。ゼカのシュートがポストを叩いた場面も含め、「あと一歩」が届かなかったことが、チーム全体のメンタルにも影響を与えた可能性があります。
上海申花もまた、ホームでリードを守り切れず勝点を落としたことで、「ここぞ」という場面で試合を締める力が問われる展開となりました。アジアの強豪クラブと互角以上に渡り合うためには、こうした小さな局面でミスを減らし、勝ち切る習慣をつくることが重要になってきます。
巻き返しへのポイントはどこか
残りのグループステージで山東と上海が巻き返すためには、次のようなポイントがカギになりそうです。
- 試合の立ち上がりからリズムをつくるゲームプランの徹底
- 少ないチャンスを得点につなげるためのフィニッシュ精度の向上
- 大量失点を避けるための守備の整備と集中力維持
ACLエリートはアジア全体のクラブレベルを映し出す国際大会でもあります。中国スーパーリーグ勢がこの舞台でどのように存在感を示していくのかは、日本や韓国など周辺地域のサッカーファンにとっても、注目すべきポイントと言えるでしょう。
川崎フロンターレの快勝と、蔚山HDの今大会初勝点という明暗が分かれた一夜。ここから中国のクラブがどのように立て直しを図るのか、次の試合での姿勢と内容に注目が集まります。
Reference(s):
Asian struggles continue for CSL giants as qualification hopes dim
cgtn.com








