ユベントスがマンC撃破 チャンピオンズリーグで2-0の大金星
欧州クラブサッカー最高峰の大会、UEFAチャンピオンズリーグのグループステージで、ユベントスがマンチェスター・シティを2-0で下し、2023年の欧州王者に痛烈な一撃を与えました。イングランド王者シティはトップ8入りに向けて痛い黒星となり、不振脱出への道のりが一段と険しくなっています。
ユベントスが王者シティに2-0完勝
欧州時間の水曜日に行われた一戦は、ユベントスが試合運びのうまさと守備の堅さを見せつける内容になりました。得点したのはドゥシャン・フラホビッチとウェストン・マッケニー。いずれも後半に生まれたゴールで、ユベントスがシティを突き放しました。
この勝利により、ユベントスはグループステージで存在感を示す一方、英王者シティはヨーロッパのエリートクラブとしての面目を保てない厳しい状況に追い込まれています。
得点シーンの詳細:フラホビッチとマッケニーが決めた一撃
53分 フラホビッチの先制ゴール
試合の均衡を破ったのは後半立ち上がりでした。53分、ケナン・ユルディズが右サイドから鋭いクロスを供給すると、ゴール前でフラホビッチがヘディング。マンチェスター・シティの守護神エデルソンがこのシュートをファンブルし、ボールはわずかな差でゴールラインを越えました。判定はゴールラインテクノロジーにより得点と認められています。
フラホビッチは試合後、ユベントスの戦いぶりを次のように振り返りました。
チーム全体が素晴らしい試合をしました。準備してきたことをすべて出し切れたと思います。この結果は驚くべきもので、シーズン残りの戦いに向けて大きな自信になるはずです。
75分 マッケニーがボレーで追加点
1点を追うシティは、同点を目指して前線に人数をかけ、試合の主導権を握り始めます。しかし75分、その裏を突いたのがユベントスでした。ティモシー・ウェアのクロスに、エリア内でマッケニーが反応。体勢を崩しながらも巧みなボレーシュートを放ち、貴重な追加点を奪いました。
流れとしてはシティが攻め込む時間帯でしたが、その勢いを逆手に取る形で決まった2点目は、ユベントスにとって理想的なカウンターの一撃と言えます。
決定機を逃したシティ 光ったディ・グレゴリオのセーブ
スコアこそ0に終わったものの、シティにも決定的なチャンスは何度もありました。前半終盤には、ケビン・デ・ブライネの絶妙なスルーパスからアーリング・ハーランドが抜け出し、ゴール前で1対1の場面を迎えます。しかし、ハーランドのループ気味のシュートは、ユベントスの守護神ミケーレ・ディ・グレゴリオが片手を伸ばしてブロックしました。
さらにイルカイ・ギュンドアンが放った強烈なロングシュートも、ディ・グレゴリオが横っ飛びで触れてゴール左に弾き出します。シティにとっては、相手GKの好守に阻まれた試合でもありました。
自信喪失が深刻なシティ ギュンドアンの言葉
マンチェスター・シティはここ10試合でわずか1勝と、不振が長引いています。ギュンドアンは試合後、メンタル面の問題を率直に語りました。
自信はとても重要な要素であり、同時にメンタルの問題でもあります。一つのプレーでボールを失ったり、デュエルで負けたりした瞬間に、チーム全体の雰囲気が一気に落ちてしまうのが分かります。今はその一つ一つの出来事が、チームに大きな悪影響を与えているのです。
事実、シティは11月以降、全大会を通じて21失点を喫しており、欧州5大リーグの中で同期間に最も多くのゴールを許しています。これは、ペップ・グアルディオラ監督の輝かしい指導者キャリアの中でも、最悪の守備面の状態とされています。
グアルディオラが語る「イタリア勢の守備」
グアルディオラ監督は試合内容そのものについては、攻撃面で一定の手応えを口にしました。
ボールロストは過去ほど多くはなく、狙っていたポジションにも何度も侵入できていました。ただ、イタリアのチームは自陣で深くコンパクトに守る術に長けており、そのブロックを崩すのは簡単ではありません。彼らはこうした状況の名手なのです。
シティはボール保持とポジショニングでは優位に立ちながらも、最後の崩しで精度を欠き、わずかなミスや決定力不足が勝敗を分ける典型的な展開となりました。
順位と行方:ユベントスは14位、シティは22位に後退
グループステージは残り2試合という段階で、ユベントスは14位、マンチェスター・シティは22位に沈んでいます。シティは自動敗退となるゾーンの3つ上に位置しているとされ、トップ8入りを目指すうえで厳しい立場に追い込まれました。
今季のチャンピオンズリーグで、以下のような構図が浮かび上がっています。
- ユベントス:王者シティを破り、14位からの浮上を狙う立場に。
- マンチェスター・シティ:22位まで順位を落とし、トップ8圏内と自動敗退圏の板挟み状態。
- 残り2試合:どちらのクラブにとっても、結果次第で大きく運命が変わる重要な局面。
フラホビッチが語ったように、この勝利はユベントスにとってシーズンの流れを変えうる大きなきっかけとなりそうです。
今後のシティ マンチェスター・ダービーとパリ遠征が試金石
マンチェスター・シティは、プレミアリーグで今月16日にマンチェスター・ユナイテッドとのホームゲームを控えています。ライバルとのダービーマッチは、チームのメンタルを立て直すうえでも重要な一戦となるでしょう。
さらに、来年1月22日にはチャンピオンズリーグの舞台でパリ・サンジェルマンとのアウェー戦が予定されています。守備の安定を欠き、自信を失いかけている現在のシティにとって、これらの試合は次のような意味を持ちます。
- 守備組織の立て直しが間に合うかどうかを測るリトマス試験紙となる。
- クラブとしてのプロジェクト全体に、再び説得力を持たせられるかどうかの重要な局面。
- ヨーロッパのエリートクラブとして、2023年の王者にふさわしい姿を取り戻せるかどうかの試金石。
読み解きポイント:なぜこの1敗が大きいのか
今回の結果は、単なるグループステージの1試合以上の意味を持っています。
- ユベントス側から見ると、準備と戦術遂行の徹底によって、格上と見られる相手を封じ込めた好例。
- シティ側から見ると、個々の質の高さだけでは乗り切れない、メンタルと守備組織の脆さが露呈した試合。
- 欧州トップレベルのサッカーでは、自信と集中力のわずかな揺らぎが、結果に直結することを示す一戦。
ユベントスの大金星とシティの苦境という対照的な構図は、今季のチャンピオンズリーグ全体の行方を占ううえでも重要な材料になりそうです。サッカーの内容だけでなく、クラブのプロジェクトやメンタル面まで含めて見てみると、この試合はSNSでも議論を呼ぶテーマになっていくでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








