短水路世界水泳ブダペストで世界新ラッシュ ウォルシュが1日3本の記録更新
ブダペストで開催中の短水路水泳世界選手権で、女子種目を中心に世界記録が相次いで更新されています。大会4日目の夜は、とくにアメリカ勢の活躍が目立つ一日となりました。
グレチェン・ウォルシュ、4日目だけで世界新3本
この夜の主役となったのは、アメリカの21歳、グレチェン・ウォルシュ選手です。今大会が25メートルプールで行われる世界選手権への初出場となるウォルシュ選手は、午前の予選からいきなり世界記録を塗り替えました。
予選では53秒24をマークして世界新記録を樹立し、同じ種目の夜の準決勝では52秒87までさらにタイムを縮めました。わずか半日ほどの間に、自ら打ち立てた世界記録を更新したことになります。
さらに、その準決勝からわずか26分後、ウォルシュ選手は女子100メートル個人メドレー決勝に出場。55秒11というタイムで優勝し、この種目でも世界記録を更新しました。
個人メドレーは、バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・自由形を続けて泳ぐ、技術と持久力の両方が問われる種目です。短いインターバルで複数レースに出場しながら、3本もの世界新をそろえて出してきたことは、フィジカルとメンタルの両面での強さを示していると言えます。
ドウグラスとスミスも世界記録 アメリカ女子の勢い
この日はウォルシュ選手だけでなく、アメリカ勢の他の選手も世界記録ラッシュに名を連ねました。
- ケイト・ドウグラス選手:女子200メートル平泳ぎ決勝で2分12秒50を記録し、2分12秒72だった自身の世界記録を更新して優勝。
- リーガン・スミス選手:女子50メートル背泳ぎで25秒23をマークし、カナダのマギー・マクニール選手が持っていた世界記録を更新。
ウォルシュ選手の3本に加えて、ドウグラス選手とスミス選手の世界新が重なり、この日だけでアメリカ女子は合計5本の世界記録を打ち立てたことになります。短水路の世界選手権という舞台で、アメリカ女子スイマーの層の厚さと勢いが一気に可視化された形です。
短水路世界選手権の特徴 なぜ記録が生まれやすいのか
今回の大会は、25メートルプールを舞台とする短水路の世界選手権です。オリンピックなどで使われる50メートルプールと比べると、同じ距離でもターンの回数が増えることが大きな特徴です。
ターンでは、壁を強く蹴り出すことで一気に加速できます。そのため、短水路では長水路と比べて、選手が持つ瞬発力やターン技術がよりタイムに反映されやすく、速い記録が出やすいと言われます。
それでも、1人の選手が1日で3本、同じチームから合計5本もの世界新が出るのは決して当たり前のことではありません。25メートルプールという条件を最大限に生かしながらも、トップレベルの選手たちが準備してきた技術とコンディションが、高いレベルでかみ合った結果と見ることができます。
大会後半への注目ポイント
世界記録ラッシュとなった大会4日目の夜を経て、今後のレースでもさらなる記録更新が期待されます。ウォルシュ選手をはじめとするアメリカ勢がこの勢いをどこまで維持するのか、そして他国の選手たちがどう巻き返してくるのかは、国際スポーツニュースとしても注目されるところです。
短水路という舞台ならではのダイナミックな展開と、わずかコンマ数秒をめぐるハイレベルな争いは、競泳ファンだけでなく、日頃あまり水泳を見ない人にとっても十分に楽しめる内容と言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








