中国マーメイドオープンが海南で開催 アジア杯と共に新たな水中スポーツの幕開け video poster
中国・海南省三亜のアトランティス三亜で、2024 China Mermaid Open グランドファイナルと第1回アジアカップが開催され、金曜日に2日間の日程を終えました。アジア各地から集まった選手と観客が、水中でのマーメイディング(マーメイド競技)の技と表現力を競い合い、この競技と水中スポーツ全体の新たな節目となりました。
新興スポーツとしてのマーメイディング
マーメイディングは、人魚をイメージしたスタイルで水中パフォーマンスを行う新しい水中スポーツです。息を止めたまま水中で技をつなぎ、音楽やストーリー性を加えながら、芸術性と身体能力の両方を競います。
今回の China Mermaid Open とアジアカップでは、アジア中から集まった参加者が、多様な演技とスタイルを披露しました。大会を通じて、マーメイディングが単なるショーではなく、本格的な競技として発展しつつある姿が示された形です。
アジアカップで中国勢が個人タイトル
アジアカップの成績は、木曜日に行われた演技と、金曜日のフリースタイル種目の合計結果によって決まりました。2日間にわたる競技を経て、男子・女子の個人チャンピオンが誕生しました。
男子シングルスでは、中国の郭可(グオ・クー)選手がタイトルを獲得しました。郭選手は、中国の古典的な物語に着想を得たルーティン(演技構成)を披露し、物語性と技術力を組み合わせたパフォーマンスで評価を集めました。
女子シングルスでは、中国の黄笑盈(ホアン・シャオイン)選手が大きな存在感を示しました。黄選手は、規定スキルとフリースタイルスキルの両方で1位となり、女子シングルスの総合チャンピオンに輝きました。正確なスキルと自由演技での表現力を兼ね備えた内容で、女子の競技をリードしました。
「見せるスポーツ」としての魅力
マーメイディングの特徴は、水中技術だけでなく、「見せる」要素が重視される点にあります。観客から見える水中のシルエットや、物語性のある演技構成、写真や動画での映えなど、従来の水泳競技とは違う魅力があります。
- ダイナミックな水中での動き
- ストーリー性を持たせたルーティン
- SNSで共有しやすいビジュアル性
今回の大会でも、こうした要素が組み合わさり、スポーツとパフォーマンスの中間のような新しい観戦体験が生まれました。アジア発の新しい水中カルチャーとして、今後の広がりが注目されます。
若い世代への波及効果に期待
大会終了後、会場を運営するアトランティス三亜の副総裁、ハイディ・ペレス・カオ・ホルヘ・オバ氏は、メディアのインタビューに応じ、今回の China Mermaid Open とアジアカップが若い世代への刺激になるとの見方を示しました。
オバ氏は、大会が成功裏に終わり、初のアジアマーメイドチャンピオンが誕生したことを「エキサイティングだ」と振り返りました。そのうえで、
- 政府によるガイドや専門的な助言
- 審判とスタッフの地道な努力
- 世界クラスの大会運営に向けた準備
といった要素が大会を支えていると強調しました。さらに、近い将来の世界レベルの大会開催に自信を持っており、すでに新たな計画が進んでいると述べています。
アジアの水中スポーツが広がる土台に
今回の China Mermaid Open グランドファイナルとアジアカップは、アジアの水中スポーツの可能性を示す場にもなりました。マーメイディングのような競技は、エンターテインメント性と競技性、そしてSNSとの親和性が高いことから、若い世代を中心に広がる余地があります。
アジア各地から選手や愛好者が集まったことは、地域内でのネットワークづくりにもつながります。今後、
- 参加国・地域のさらなる拡大
- 競技ルールや採点基準の洗練
- 現地観戦とオンライン配信を組み合わせた発信
といった取り組みが進めば、アジア発の水中スポーツイベントとして存在感を増していくことが期待されます。
次の大会へ向けた視線
2024年に三亜で開かれた今回の大会は、マーメイディングを中心とした国際大会の一つのモデルケースとなりました。主催側が示したように、今後は世界レベルの大会開催を視野に入れながら、競技としての質と安全性、そして観客にとっての楽しさをどこまで高められるかが問われます。
水中での表現とアスリートとしての技術を融合させるマーメイディングは、スポーツとカルチャーの境界を行き来する新しいジャンルとして、アジアからさらに広い地域へと広がっていく可能性を秘めています。中国・海南省で行われた今回の大会は、その流れを象徴する一つの節目と言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








