バレーボール女子クラブ世界選手権:天津が4強進出、李盈瑩が22得点
杭州で行われているバレーボール女子クラブ世界選手権(FIVB Women's Club World Championship)で、中国の天津渤海銀行が予選ラウンド最終戦となる金曜日の試合でブラジルのGerdau Minasにストレート勝ちし、プールA首位で準決勝進出を決めました。ホームでの大会で、天津はここまで1セットも落とさずにベスト4入りを果たしています。
- 天津渤海銀行がGerdau Minasに3-0(25-19、25-22、25-22)で勝利
- 李盈瑩とKisy Nascimentoがともに22得点で試合最多
- 天津は無敗で準決勝へ進出し、ブラジルのDentil Praia Clubeと対戦予定
ストレート勝ちでプールA首位通過
天津は立ち上がりから主導権を握りました。第1セットはキャプテンの李盈瑩が強烈なサーブでプレッシャーをかけ、Gerdau Minasはうまくレシーブを組み立てられません。ホームの声援を受けた天津が序盤で4点差をつけ、その流れのまま25-19で先取しました。
第2セットは一転して接戦となりました。両チームがサイドアウトを重ねて点差が開かない展開の中、Minasのアマンダ・マルケスのサーブミスで天津が1点リードを奪います。さらに、キャプテンのタイーザ・メネセスのサーブがアウトになるなど、要所で相手にミスが出て、天津が25-22でこのセットもものにしました。
第3セットでも天津は集中力を切らしませんでした。李が攻守にわたって存在感を示し、サービスエースやスパイクで相手にプレッシャーをかけ続けます。終盤まで競り合いが続いたものの、最後は天津が落ち着いてボールをさばき、25-22でストレート勝ちを決めました。
李盈瑩とKisyが22得点のハイレベルな打ち合い
この試合でもっとも目を引いたのが、両チームのエースによる打ち合いです。天津のキャプテン、李盈瑩と、Minasのオポジット(ライト攻撃の主力)であるKisy Nascimentoが、それぞれ22得点をマークし、試合最多得点を分け合いました。
李は左利きの強打と多彩なコース取りでブロックの上から次々とスパイクを決め、サーブでも相手の守備陣形を乱しました。単に得点を量産しただけでなく、要所でチームを落ち着かせる存在としても機能し、キャプテンとしての役割を果たした形です。
準決勝の相手はブラジルのDentil Praia Clube
天津はこの勝利で、プールAを首位で通過しました。ここまでセットカウント3-0のストレート勝ちを重ねており、予選ラウンドでは1セットも失っていません。準決勝では、プールBで2位となったブラジルのDentil Praia Clubeと対戦することが決まっています。
ブラジル勢との対戦が続く中で、天津にとって鍵になるのは、これまでのような安定したサーブと組織的なブロック・ディフェンスを維持できるかどうかです。連戦の疲労がたまる局面で、どこまで自分たちのバレーボールを貫けるかが問われます。
キーワードは「楽しむ」 エースが語るメンタルの重要性
注目を集めたのは、試合後に語られた李盈瑩の「メンタル」についてのコメントです。彼女は今大会に向けた自らの目標を、結果ではなくプレーの「質」と「楽しさ」に置いていると強調しました。
李は「今大会の目標は、とにかく楽しんでプレーすることです。1試合1試合をできるだけ楽しみながら、今の自分のベストのコンディションと競技力を見せたいと思っています。ここまでの試合は期待通りで、ある部分ではそれ以上の内容とも言えます。大事なのは正しいメンタルを保つこと。とても重要な準決勝を前に、この気持ちを維持して、安定したパフォーマンスを発揮したいです」と話しています。
世界トップレベルのクラブが集う大会では、技術や戦術に加えて、プレッシャーとどう向き合うかが勝敗を左右します。李が繰り返し口にする「楽しむ」というキーワードは、極度の緊張の中であっても、自分の力を発揮するための心の軸をどこに置くのかという問いにもつながります。
天津はホームでの大会という追い風を受けつつも、期待と重圧の両方を背負っています。無敗で4強に進んだ勢いを維持しつつ、李が語るような落ち着いたメンタルをチーム全体で共有できるかどうか。準決勝は、単なる技術対決だけでなく「心の戦い」にもなりそうです。
Reference(s):
Tianjin, Conegliano advance at FIVB Women's Club World Championship
cgtn.com








