バドミントン伝説ペア鄭思維&黄雅瓊 黄金の2024年とラストマッチ video poster
バドミントン混合ダブルスで世界を席巻してきた鄭思維(Zheng Siwei)と黄雅瓊(Huang Yaqiong)。ファンから「YaSi(ヤシ)」の愛称で親しまれた中国代表ペアが、2024年に杭州で行われたBWFワールドツアーファイナル(シーズン最終戦)を最後に、国際舞台でのキャリアに幕を下ろしました。その舞台裏と黄金の一年を、2人がインタビューで静かに語りました。
杭州で迎えた「YaSi! Never End!」のラストゲーム
杭州でのBWFワールドツアーファイナル決勝。2人が最後のポイントを決めた瞬間、会場は大きな歓声に包まれました。「YaSi! Never End!」という声援が響き、スタンドでは涙をぬぐうファンの姿もあったといいます。
長年トップに君臨してきた象徴的なペアが、シーズン最後の大舞台でタイトルをつかみ、そのまま「最終章」を締めくくる——スポーツの物語としても、これ以上ない終わり方でした。
五輪金メダルから世界女王へ 積み上げた偉業
鄭思維と黄雅瓊のキャリアは、数字だけ見ても希有なものです。2人の実績として、インタビューでは次のような歩みが振り返られました。
- オリンピックでの金メダル獲得
- 世界選手権優勝 3回
- 全英オープン(オールイングランド)優勝 4回
- BWFワールドツアーファイナル優勝 4回
- BWF史上初となる11万ポイント超えの到達者
これらのタイトルは、単なる勲章の羅列ではありません。長いシーズンを走り続け、どの大会でも優勝候補として見られ続けるプレッシャーの中で、それでも勝ち切ることを求められ続けた年月の重さを物語っています。
互いを高め合い「中国代表の大きな武器」に
2人の物語の核心にあるのは、ペアとしての成長の軌跡です。インタビューの中で強調されていたのは、
- 常に自分たちの限界を押し広げようとしたこと
- 相手の良さを引き出し合い、弱点を補い合ってきたこと
- 経験を重ねる中で、精神的にも成熟し「勝ち方」を身につけていったこと
こうした積み重ねの結果、「YaSi」は中国代表チームにとって欠かせない存在となり、混合ダブルスの象徴的なペアとして国際舞台で長く君臨しました。
黄金の2024年を振り返るインタビュー
スポーツ番組のインタビュー企画「Talk Sports」で、2人は2024年のシーズンを「特別な一年」として振り返りました。番組では、杭州でのラストマッチだけでなく、この一年の「一番大切な瞬間」がテーマになりました。
「ついに届いた」オリンピックの頂点
2人は、念願のオリンピック金メダルにたどり着いたときの感覚についても言葉を尽くしました。長く追い続けてきた目標に届いた瞬間の高揚感と、同時に肩の荷が下りるような安堵感。その両方が入り混じる、不思議な静けさがあったといいます。
オリンピックでの成功は、単発の「一大会の結果」ではなく、それまでの道のりすべてが報われた瞬間として語られました。
家族と支え合いながら乗り越えた「障害」
インタビューでは、表彰台の裏側にある個人的なストーリーにも触れられました。2人は、家族の存在や、日々の生活の中で感じていたプレッシャー、そしてキャリアの過程で立ちはだかったさまざまな障害について、穏やかな口調で明かしました。
大きな舞台で冷静に見えるトップアスリートでも、その背後には迷いや葛藤があること。それを支えたのが家族や身近な人たちの存在だったことが、静かに伝わってくる内容でした。
別れの苦さと、その後に残るもの
国際舞台からの引退を前に、鄭思維は自らの心境について「複雑な感情」が入り混じっていると率直に語りました。やり切ったという充実感と、まだコートに立っていたいという思い。その両方が同時に存在する、ビターで繊細な時間です。
黄雅瓊にとっても、それは単なる「終わり」ではなく、自分たちが歩んできた道をそっと振り返るきっかけになったといいます。勝敗だけではなく、ファンと共有してきた時間や、ペアとして積み上げてきた信頼がそこにはありました。
「YaSi!」の物語は、これからも語り継がれる
杭州でのラストマッチをもって、2人の国際大会での物語は一区切りを迎えました。しかし、その歩みはこれからも多くのバドミントンファンの記憶に残り続けるはずです。
- 圧倒的なタイトル数と記録
- 互いを高め合うパートナーシップ
- 家族や周囲に支えられながら乗り越えた困難
これらが重なり合って、「YaSi! Never End!」という言葉どおり、2人の物語は国際バドミントンの歴史の中で長く語り継がれていくでしょう。
コートを去ったあとも、鄭思維と黄雅瓊の姿は、これから競技を目指す若い選手たちにとって、一つの目標であり続けます。そして、ファンにとっては、試合のハイライトだけでなく、一つ一つの表情や言葉が、これからも折に触れて思い出されるのかもしれません。
Reference(s):
Exclusive: Legendary badminton duo Zheng & Huang discuss golden 2024
cgtn.com








