CBA新疆が山西の7連勝ストップ 延長戦の激闘をプレーバイプレー解説
CBA今季屈指の注目カードとなった新疆フライングタイガース対山西ロングズは、延長戦にもつれ込む大熱戦の末、新疆が128−121で勝利しました。山西の7連勝はストップしましたが、新疆はホームでの驚異的な連勝記録を守り抜いています。
今週日曜夜に行われたこの一戦は、今シーズンのCBAで最もスリリングな試合の一つといえる内容で、戦術面でもメンタル面でも、リーグの現在地を映し出すゲームとなりました。
連勝中同士のハイレベルな激突
試合前の時点で、新疆フライングタイガースはホームで12連勝中。一方の山西ロングズも攻守がかみ合い、7連勝と絶好調でした。勢いに乗る2チームの対戦は、序盤から最後のブザーまで緊張感が途切れない展開となります。
結果は128−121で新疆が勝利。延長戦の末にゲームをものにし、ホームでの強さを改めて示しました。
第1〜2クォーター:互いに譲らない打ち合い
第1Q:様子見から一気に加速
立ち上がりは互いに点を取り合う展開で、スコアは10−10と互角。その後、新疆が素早い攻めから6連続得点を挙げて一歩抜け出します。しかし山西もすぐに反撃。インサイドを起点とした攻撃で着実に得点を積み重ね、第1クォーター終了時には新疆のリードをわずか1点にまで縮めました。
第2Q:Li Yanzhe&Abudurexitiが覚醒
第2クォーターに入ると、新疆のLi Yanzhe選手とAbudurexiti Abudushalamu選手が一気にギアを上げます。この2人だけで合計18得点を叩き出し、ホームチームのメインオプションとして攻撃をけん引しました。
対する山西も黙ってはいません。Yuan Shuai選手が3ポイントシュートを次々と沈め、元NBA選手のHamidou Diallo選手は果敢なドライブで新疆ディフェンスを切り裂きます。リードは何度も入れ替わり、前半終了間際にはDiallo選手の3ポイントが決まり、山西が54−53と1点差で前半を折り返しました。
第3クォーター:Saimatiが流れを引き寄せる
試合の流れが大きく動いたのは第3クォーターでした。新疆のXierzhati Saimati選手がこの10分間だけで12得点と爆発。Qi Lin選手やDedric Lawson選手も加点し、チーム全体のリズムが一気に良くなります。
このクォーターで新疆は山西を17点上回り、一時は16点差をつける展開に。スコア的には新疆が主導権を握り、試合をコントロールしたかに見えました。
第4クォーター:山西の猛追で試合は振り出しに
しかし、第4クォーターで流れは再び一変します。新疆のオフェンスが急に停滞し、シュートがリングに嫌われる時間帯が続きました。その隙を突いたのが山西です。
Brandon Goodwin選手がチームを鼓舞するように得点を重ね、山西は残り5分でついに逆転に成功。ここからは一つのポゼッションが勝敗を左右する、完全なクラッチタイムに突入します。
新疆はQ.J. Peterson選手が積極的にリングへアタックし、ファウルを誘ってフリースローを確実に沈め、スコアを再びタイに戻します。残り1分を切ったところで、山西のZhang Ning選手が重要なジャンプショットを決めてリードを奪いますが、すぐさまLawson選手がファウルを獲得し、フリースロー2本を沈めて再び同点に。
最後はGoodwin選手がロングレンジの3ポイントを放つもこれが外れ、試合は延長戦にもつれ込みました。
延長戦:PetersonとSaimatiが主役に
延長に入ると、新疆がホームの声援を背に一気にギアチェンジします。Peterson選手とSaimati選手が立て続けに3ポイントを決め、早々にリードを広げました。
山西もGoodwin選手のレイアップやZhang選手の3ポイントなどで食い下がりますが、新疆はZhang選手とQi選手が要所でシュートを沈め、主導権を渡しません。終盤、山西はファウルゲームで望みをつなごうとしますが、Lawson選手がフリースローをきっちり決めて勝負あり。新疆が128−121で勝ち切り、山西の7連勝に終止符を打ちました。
会場のホームファンは、リードが何度も入れ替わる激戦を最後まで見届け、勝利の瞬間には大きな歓声に包まれました。
キープレーヤーたちの存在感
この試合では、両チームに複数のキープレーヤーがいたことも印象的でした。
- 新疆:Li Yanzhe選手&Abudurexiti選手が前半の得点源となり、Saimati選手が第3Qと延長で試合の流れを変える働きを見せました。Peterson選手とLawson選手は、勝負どころでフリースローと3ポイントを確実に沈め、勝利を引き寄せました。
- 山西:Yuan Shuai選手の3ポイントとDiallo選手のドライブは、オフェンスの軸として機能しました。さらにGoodwin選手とZhang Ning選手は、第4Qと延長のクラッチタイムで何度もチームを救うプレーを見せています。
一人のスターに依存するのではなく、複数の選手が持ち味を出し合うスタイルは、今季CBAの特徴の一つとも言えそうです。
同日のその他の試合:Beikongが9位に浮上
同じ日には、Beikong Royal FightersがShenzhen Leopardsに109−95で勝利しました。この結果、Beikongは順位を9位へと上げ、Shenzhenは16位のままとなっています。
スコアだけを見ても、Beikongが試合をしっかりコントロールしていたことがうかがえます。上位進出を狙うチームにとって、こうした勝ち切る試合を積み重ねられるかどうかが、シーズン終盤の順位を大きく左右しそうです。
この試合が映し出すCBAのいま
今回の新疆対山西の一戦は、単なる連勝対決という枠を超え、CBAの現在の競争レベルとスタイルを象徴する試合になりました。
- 大量リードがあっても簡単には勝負が決まらないゲーム展開
- 3ポイントとドライブのバランスを重視したモダンなオフェンス
- 複数の選手が役割を果たす「分散型」のチームバスケット
こうした要素は、世界のバスケットボールの潮流とも響き合っています。国際バスケットボールや各国リーグを日頃チェックしている日本のファンにとっても、CBAは戦術面・選手個々のスキル面で十分に見応えのあるリーグと言えるでしょう。
延長戦にもつれ込んだこの試合をきっかけに、今シーズンのCBAの行方や、各チームがどのように戦術をアップデートしていくのかにも注目が集まりそうです。あなたなら、どのチームのどの選手に注目しますか。
Reference(s):
Xinjiang ends Shanxi's winning streak in high-stakes CBA thriller
cgtn.com








