イタリアのコネリアーノが杭州でクラブ世界選手権制覇 天津は中国勢最高の準優勝
イタリアの女子バレーボールクラブ、インモコ・バレー・コネリアーノ(Imoco Volley Conegliano)が、中国浙江省杭州で行われたFIVBクラブ世界選手権の決勝で天津渤海銀行(Tianjin Bohai Bank)を25−21、25−15、25−20のストレートで下し、優勝しました。世界のクラブチームが集う大会で、1セットも落とさず頂点に立ったことになります。
大会4度目の出場で3度目の世界タイトル
今回のクラブ世界選手権で、コネリアーノは圧倒的な強さを見せました。決勝まで一度も敗れることなく勝ち進み、決勝でもストレート勝ち。大会4回の出場で3度目の世界タイトル獲得となり、その地位の高さをあらためて示しました。
一方で、天津渤海銀行の準優勝は、中国チームとして大会史上最高の成績です。結果として優勝こそ逃したものの、中国クラブの新たな到達点として大きな意味を持つ準優勝となりました。
試合の流れ:第1セットのチャンスを逃した天津
試合は立ち上がりから拮抗しました。第1セットの中盤までは天津がリードを奪い、地元開催の追い風も受けながら主導権を握る場面もありました。しかし、終盤にかけてコネリアーノが地力を発揮し、25−21でセットをものにします。
第2セットでは流れが一気にイタリア側に傾きます。天津はコネリアーノの強烈なジャンプサーブに対応しきれず、サーブレシーブが乱れる展開に。攻撃の形をつくれない時間帯が続き、25−15と大差でセットを失いました。
第3セットでもコネリアーノは集中力を切らさず、要所でブロックとサーブでプレッシャーをかけ続けました。天津も最後まで粘り強く食らいつきましたが、25−20で押し切られ、イタリア勢のストレート勝ちが決まりました。
MVPはスウェーデンのハーク 中国の朱婷と李盈瑩も高評価
大会の最優秀選手(MVP)には、コネリアーノのオポジット、スウェーデン出身のイザベラ・ハークが選ばれました。25歳のハークは、決勝まで安定した得点力を発揮し、チームの攻撃の中心として世界タイトル獲得に大きく貢献しました。
表彰式では、大会の象徴的なベストメンバーを選ぶドリームチームも発表されました。この7人の中には、中国のスターアタッカーである朱婷(ジュ・ティン)と、天津のキャプテンとして決勝で12得点を挙げた李盈瑩(リー・インイン)も名を連ね、2人はベストアウトサイドヒッターに選出されています。
朱婷の言葉「みんなが勝者」 勝敗を超えた視点
試合後、朱婷は「どちらが勝っても素晴らしい決勝だったと思う。みんな本当によく戦った。もちろん、中国のチームがこれだけ成長し、印象的な試合ができたことをうれしく思う。結果としてチャンピオンは決まったが、私はみんなが勝者だと思う」と語りました。
このコメントには、単なる勝ち負けを超えた視点が表れています。世界トップレベルのクラブとフルセットに近い緊張感で戦い、堂々と準優勝を勝ち取ったことへの誇りと、さらなる成長への手応えがにじみます。天津にとっては悔しさと同時に、自分たちの位置づけを再確認できる大会となったと言えます。
杭州発、女子クラブバレーの新しい勢力図
今回の決勝は、ヨーロッパの強豪クラブと中国クラブの実力が、世界の舞台で直接ぶつかり合った象徴的な一戦でした。コネリアーノは、層の厚い戦力と試合運びの巧みさで王者としての風格を見せつけました。
同時に、天津渤海銀行が中国チームとして過去最高の準優勝に到達したことは、今後の国際大会でも中国クラブが上位争いの常連となる可能性を感じさせます。今回の経験を糧に、選手層の強化や若手の育成が進めば、次回の大会ではさらに接戦が増えていくかもしれません。
杭州でのクラブ世界選手権決勝は、イタリアのコネリアーノが3度目の世界タイトルを手にすると同時に、中国クラブの成長を世界に示す舞台にもなりました。朱婷の言葉を借りれば、トロフィーを掲げたチームだけでなく、世界と本気で競い合ったすべての選手にとって「勝ち」を得た大会だったと言えそうです。
Reference(s):
Italy's Conegliano lifts Club World Championship trophy in Hangzhou
cgtn.com







