セリエA最下位モンツァ、ネスタ解任しボッケッティ新監督に 残留へ賭けの決断
イタリア1部セリエAで最下位に沈むモンツァが、アレッサンドロ・ネスタ監督を解任し、サルバトーレ・ボッケッティ氏を新指揮官に迎えると発表しました。今季わずか1勝と苦戦するクラブが、残留へ向け大胆なかじ取りを図ります。
セリエA最下位モンツァ、ネスタ体制を終える決断
クラブによると、この監督交代は週明けの月曜日に正式発表されました。モンツァは今季のセリエAでここまでわずか1勝しか挙げられず、リーグ戦最下位に沈んでいます。成績不振を受け、ネスタ監督は同日に解任されました。
元イタリア代表で、現役時代はラツィオやACミランで守備の要として活躍したネスタ氏は、昨季終了後にラファエレ・パッラディーノ氏がフィオレンティナへ去ったあと、モンツァの指揮を託されました。セリエAでは自身初の監督職でしたが、チームを立て直すには至りませんでした。
今季1勝、3連敗・9戦未勝利という厳しい数字
モンツァが監督交代に踏み切った背景には、数字に表れる深刻な不振があります。
- 今季リーグ戦17試合でわずか1勝
- ホームでのユベントス戦を2-1で落とし、3連敗
- 今季9敗目を喫し、白星から遠ざかる試合は9に
- 10月にヴェローナで挙げた唯一のリーグ戦勝利以降、未勝利
シーズン中盤に差し掛かる中で勝ち点を積み上げられない状況は、残留争いを考えると非常に重いものです。クラブとしては、流れを変えるためのショック療法として指揮官交代を選んだ形です。
ボッケッティ新監督は「長期契約」の賭け
後任に就くのはサルバトーレ・ボッケッティ氏です。クラブは、ボッケッティ氏と2027年6月までの契約を結んだと明らかにしています。成績不振のただ中での交代であるにもかかわらず、比較的長い契約期間を設定した点が目を引きます。
ボッケッティ氏のこれまでの監督経験は、2022年にエラス・ヴェローナで暫定監督として短期間チームを率いた経験のみで、その際は指揮を執った6試合すべてに敗れています。トップチームの監督としては、実績よりもポテンシャルに賭ける人事と言えるでしょう。
それでもクラブが2027年までの長期契約を結んだのは、残留争いの「火消し役」だけでなく、中長期的なチームづくりも期待していることを示しています。ただし、現実には目の前の残留争いで結果を出さなければなりません。
ネスタ時代はなぜ結果が出なかったのか
ネスタ氏の就任は、かつて世界屈指のセンターバックとして知られた名選手のセリエA初挑戦として注目を集めました。前任のパッラディーノ氏がフィオレンティナへ移ったあと、その後任としてモンツァを上位へ押し上げることが期待されていました。
しかし、リーグ戦での結果は伴いませんでした。直近では、前日の日曜日に行われたユベントスとのホームゲームで2-1で敗れ、これがリーグ戦3連敗かつ今季9敗目となりました。この試合が、ネスタ氏にとってモンツァ指揮官としてのラストゲームとなりました。
プレースタイルや選手起用など、細かな要因は今後の検証を待つ必要がありますが、少なくとも今季のモンツァは試合運びの安定感を欠き、勝ち点を取りこぼす展開が続きました。クラブに残された時間を考えると、指揮官交代は避けがたい判断だったとも言えます。
次節パルマ戦は「6ポイントマッチ」に
ボッケッティ新監督にとって最初の試合は、今週土曜日に予定されているパルマとのアウェーゲームです。パルマは現在17位につけており、モンツァより勝ち点5上に位置しています。
残留争いの直接のライバルとも言える相手との一戦は、勝てば差を一気に詰められる一方で、敗れれば順位表での溝がさらに広がる「6ポイントマッチ(勝ち点差が2倍に効いてくる試合)」となります。新体制の船出として、早くも重圧のかかるゲームになりそうです。
モンツァは立て直せるのか 今後の注目ポイント
ボッケッティ新監督の下で、モンツァがどこまで巻き返せるのか。今後のポイントとして、次のような点が注目されます。
- 守備の立て直し:負けが込んでいるチームは、まず失点を減らすことが求められます。新監督がどのように守備組織を整えるのかが鍵になります。
- メンタル面のリセット:9試合連続未勝利という状況では、選手の自信も揺らぎがちです。新しいリーダーがどこまでロッカールームの空気を変えられるかが問われます。
- 若い監督ならではの柔軟性:監督経験が限られる一方で、先入観にとらわれない起用や戦い方を打ち出せる可能性もあります。
- クラブの中長期ビジョンとの整合性:2027年までの契約という長いスパンで、どのようなチームづくりを進めていくのかも注目されます。
欧州サッカーでは、成績不振に陥ったクラブがシーズン途中で監督交代に踏み切るケースは少なくありません。その中でも、実績より将来性を重視した今回のモンツァの選択は、リスクを伴う一方で、新しい物語の始まりでもあります。欧州サッカーを巡る国際ニュースの一つとして、ボッケッティ新監督がこの難しい状況をどう切り抜けていくのか、次節パルマ戦からの戦いぶりに注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








