元チェルシーのオスカル、14年ぶりに母国サンパウロ復帰
元チェルシーのブラジル人MFオスカル(33)が、14年ぶりに生え抜きのクラブであるサンパウロに復帰することが分かりました。中国本土の上海ポートで8シーズンを過ごした後の決断で、ブラジルとアジアをつなぐ国際サッカーニュースとして注目を集めています。
サンパウロへ14年ぶりの帰還
サンパウロのクラブ会長フリオ・カザレス氏は、現地時間の火曜日にオスカルと並んだ写真をSNSに投稿し、この移籍を「スーパーな移籍だ」と表現しました。かつてのブラジル代表MFが、少年時代を過ごしたクラブに戻るという物語性もあり、サポーターの期待は大きく高まっています。
オスカルはサンパウロにフリートランスファー(移籍金なし)で加入します。クラブと選手の双方は契約期間を公表していませんが、現地メディアは3年契約と報じています。
訴訟でクラブを離れた過去からの和解
今回の復帰が注目される背景には、サンパウロとの複雑な過去があります。オスカルは2010年、別のブラジルのクラブであるインテルナシオナルへ移る際に、サンパウロを相手取って訴訟を起こしてクラブを離れました。法廷闘争を経て離別した古巣に、14年を経て戻ってくることになります。
クラブと選手の関係が時間をかけて修復され、再び同じユニフォームを着る段階まで至ったことは、ブラジル国内でも象徴的な出来事として受け止められています。
チェルシーでの栄光と中国本土での挑戦
オスカルは2012年にイングランドの強豪クラブ、チェルシーに加入し、在籍中にプレミアリーグ優勝2回とヨーロッパリーグ制覇1回を経験しました。攻撃的ミッドフィルダーとして、ゴールとアシストの両面でチームに貢献した選手です。
2014年にはブラジル代表として自国開催のFIFAワールドカップに出場し、ドイツとの準決勝で、7対1という歴史的な大敗の中、唯一のゴールを決めた選手としても知られています。
その後、オスカルは2017年1月に中国本土のクラブ、上海ポートへ移籍し、中国スーパーリーグ(CSL)で8シーズンを過ごしました。在籍中にリーグ優勝3回を経験し、アジアで人気の高いスター選手の一人となりました。
上海ポートへの感謝とともに新たな一歩
サンパウロ復帰が明らかになった直後、オスカルは8年間プレーした上海ポートに対して感謝のメッセージを発信しました。自身のキャリアの一章が終わることについて「人生を永遠に刻むサイクルを終える」と述べ、共に築いてきた成果への誇りとクラブ、ファンへの感謝を強調しました。
中国スーパーリーグでの成功と、そこで築いた人間関係を大切にしつつ、キャリアの次のステージとして母国クラブを選んだ形です。この選択は、アジアでのプレー経験が終着点ではなく、新たなスタートにもなりうることを示しています。
サンパウロにもたらされるもの
33歳での復帰となるオスカルは、単なる「古巣に戻るスター」以上の役割を期待されます。サンパウロにとっては、以下のような効果が見込まれます。
- 欧州とアジアの両方でタイトルを経験した選手としての豊富な勝負経験
- 中盤から試合をコントロールし、若手を生かすプレーメーカーとしての役割
- ブラジル国内外での知名度を生かしたクラブブランド価値の向上
特に、若手選手にとっては、ワールドカップや欧州のトップリーグ、中国スーパーリーグを経験した先輩から、ピッチ内外で多くを学べる環境が整うことになります。
国際サッカーのキャリアパスを映す移籍
今回の移籍は、現代サッカーにおけるキャリアパスの変化も映し出しています。南米で頭角を現し、欧州のビッグクラブで全盛期を迎え、その後アジアで新たな挑戦を行い、再び母国のクラブへ戻るという流れは、グローバル化したサッカー界ならではのものです。
ブラジルから欧州、そして中国本土のリーグを経て、再びサンパウロに戻ってきたオスカルの選択は、アスリートにとって「どこでプレーし、どのようにキャリアを締めくくるのか」という問いへの一つの答えとも言えます。
2025年12月現在、オスカルがサンパウロでどのようなプレーを見せ、クラブに何をもたらすのか。ブラジル国内だけでなく、日本を含む世界のサッカーファンが、今後の一挙手一投足に注目しています。
Reference(s):
cgtn.com







