ジョコビッチ、ブリスベン国際で世界293位オペルカに敗退の波乱
男子テニスの国際ニュースで大きな波紋を呼ぶ結果です。24回の四大大会優勝を誇るノバク・ジョコビッチが、ATPブリスベン国際の準々決勝で世界ランキング293位のライリー・オペルカにストレートで敗れました。これにより、通算シングルスタイトルは99のまま、来年の全豪オープンに向かうことになります。
世界293位オペルカが大金星、1時間40分のアップセット
試合はセンターコートで行われ、スコアは7-6(6)、6-3。試合時間は1時間40分でした。ランキングでは大きく下位に位置するオペルカが、男子テニス界の「史上最高の選手」と称されるジョコビッチを破る、準々決勝での番狂わせとなりました。
オペルカは持ち味のビッグサーブを前面に押し出し、16本のサービスエースを記録。第1セットはタイブレークにもつれ込みましたが、重要なポイントでの攻撃的なプレーが功を奏し、競り勝ちました。第2セットではリードを広げ、主導権を渡さないまま試合を締めくくりました。
ジョコビッチ、通算99勝のまま全豪オープンへ
この敗戦により、ジョコビッチのキャリア通算シングルスタイトルは99のまま据え置かれました。次戦以降で節目となる100勝目を目指すことになります。
ジョコビッチは、これまで全豪オープンで大会最多となる10回の優勝を果たしてきました。ブリスベン国際は全豪オープン前哨戦としても注目される大会であり、その舞台で思わぬ黒星を喫したことは、テニスファンにとっても考えさせられる結果といえます。
オペルカ「失うものはなにもなかった」──挑戦者のメンタリティ
試合後、オペルカはコート上のインタビューで、ジョコビッチとの初対戦をこう振り返りました。
- 「彼は史上最高の選手だ」
- 「こちらには失うものがなにもない状況だった」
- 「普通のレベルでプレーしていたら、彼が毎回勝つ」
だからこそ、いつも以上にリスクを取り、自由に思い切ってプレーできたと語っています。格上相手に「どうせ勝てない」と引いてしまうのではなく、「この一度きりのチャンス」として攻め切る姿勢が、番狂わせを呼び込んだとも言えるでしょう。
女子シングルスではサバレンカが4強入り
同じブリスベン国際の女子シングルスでは、ベラルーシ出身で世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカが、チェコのマリー・ボウズコワを6-3、6-4のストレートで下しました。
サバレンカはこの勝利で準決勝に進出し、ロシアの10代の新星ミラ・アンドレーバと対戦します。男子では大ベテランの敗退、女子では世界1位が順当に勝ち上がるという、対照的な展開になりました。
この試合結果から見えるテニスの面白さ
今回のブリスベン国際の結果は、国際テニスの「予想のつかなさ」を改めて印象づけるものです。
- 24回の四大大会優勝を持つ絶対的な存在でも、1試合ごとにリスクを負ってコートに立っていること
- 世界293位の選手にも、一戦で流れをつかめば「キャリア最大の勝利」をつかむチャンスがあること
- 精神面のあり方が、ランキング差を超える力を発揮することがあるということ
デジタルネイティブ世代にとって、テニスはハイライト動画やSNSクリップで触れる機会が増えていますが、その裏側には、こうした一球一球の判断やメンタルの勝負が常にあります。ジョコビッチのような「偉大な選手」の敗戦は驚きを呼ぶ一方で、スポーツの持つ不確実性とドラマ性を改めて見せてくれる出来事でもあります。
来年の全豪オープンに向けて、ジョコビッチがどのように調整を進めるのか。そして、大金星を挙げたオペルカや、女子で勢いに乗るサバレンカとアンドレーバが、今後のツアーでどこまで存在感を示すのか。今後の国際テニスシーンを追う上で、ひとつの注目ポイントになりそうです。
Reference(s):
Novak Djokovic ousted by Reilly Opelka at Brisbane International
cgtn.com








