ACミランがイタリア・スーパーカップ制覇 アブラハム弾でインテル撃破
現地時間の月曜日、イタリア・スーパーカップの決勝がサウジアラビアのリヤドで行われ、ACミランが0-2からの大逆転でインテルを3-2で下し、優勝を果たしました。後半アディショナルタイムのタミー・アブラハムの決勝ゴールで、ミランは2016年以来となる同大会制覇と、新監督セルジオ・コンセイソン体制での初タイトルをつかみました。
リヤド決戦:3連覇中インテルを止めた大逆転
今大会の決勝では、イタリア・スーパーカップ3連覇中で4連覇を狙ったインテルが、立ち上がりから主導権を握ったように見えました。準決勝ではインテルがアタランタを2-0で退けており、4大会連続優勝に向けて盤石の印象を与えていました。
一方のACミランも、準決勝ではユベントス相手に2-1の逆転勝利を収めて決勝へ勝ち上がっており、この日も粘り強さを示す展開となりました。
前後半をまたいで2失点 インテルが2点リード
試合は前半からインテルがペースをつかみます。ラウタロ・マルティネスがゴールネットを揺らし、インテルが先制。さらにハーフタイムを挟んで、メフディ・タレミが追加点を奪い、スコアは2-0とインテルがリードを広げました。タイトルに向け、インテルが一気に優位に立った格好でした。
しかし、インテルにとって痛いアクシデントもありました。試合開始からおよそ30分が過ぎたところで、セリエA王者であるチームはトルコ人MFハカン・チャルハノールを筋肉系の負傷で失い、クリスティアン・アスラニが代わってピッチに立ちました。この交代も含め、流れが徐々に変わっていきます。
52分のテオ弾から流れ一変 プリシッチ、アブラハムが決める
ハーフタイムを境に、ミランは準決勝のユベントス戦と同じく、まるで別のチームのような姿を見せます。52分、テオ・エルナンデスがフリーキックからゴールを奪い、ACミランに希望を取り戻しました。
その後もミランは攻勢を続け、残り10分となった時間帯には、米国出身のウイング、クリスティアン・プリシッチが同点ゴールを決めて試合を振り出しに戻します。
そして後半アディショナルタイム、93分にドラマが待っていました。イングランド出身のフォワード、タミー・アブラハムが決勝点を叩き込み、ミランが3-2とついに試合をひっくり返しました。インテルが4連覇へ「あと一歩」と迫っていた中での劇的な逆転でした。
クラブ史に残る一勝 ミランが8度目のスーパーカップ制覇
この勝利により、ACミランはイタリア・スーパーカップで通算8度目のタイトルを獲得しました。これでインテルと並び、同大会を9回制しているユベントスに次ぐ位置につけたことになります。
また、ミランにとってはセルジオ・コンセイソン監督の下で初めてのタイトルとなり、新体制の方向性に自信を与える結果ともなりました。準決勝、決勝と続いた逆転勝利は、チームのメンタリティや試合中の修正力の高さを印象づける内容だったと言えます。
インテルにとっての痛手と今後への問い
一方のインテルにとっては、4連覇に王手をかけていながら、後半に3失点を喫してトロフィーを逃した痛い敗戦となりました。ラウタロ・マルティネスとメフディ・タレミのゴールで2点をリードしながらも、試合を締め切ることができませんでした。
準決勝でアタランタを2-0で下し、決勝でも2点を先行していただけに、ハカン・チャルハノールの負傷退場や、リード後の試合運びが今後議論の対象になる可能性もあります。セリエA王者として臨んだ一発勝負で得た教訓を、シーズンの戦いにどうつなげていくのかが問われそうです。
サウジアラビア開催が映すサッカーのいま
イタリア・スーパーカップは、ここ3年連続でサウジアラビアで準決勝が行われており、今大会の準決勝も同国で実施されました。決勝もサウジアラビアの首都リヤドで開催され、欧州クラブによる公式タイトルマッチが中東で行われる構図が続いています。
こうした舞台設定は、サッカーが単なる国内リーグの枠を超え、世界各地のファンや市場を意識したイベントとして位置づけられていることを改めて感じさせます。イタリア・スーパーカップも、国際ニュースとしてフォローされるべき存在になりつつあると見ることもできるでしょう。
この試合から読み解く3つのポイント
- ACミランは準決勝、決勝と2試合連続で逆転勝利を収め、劣勢からでも試合をひっくり返す力を示しました。
- インテルは3連覇中の王者として2点リードを奪いながらも逃げ切れず、終盤のゲームマネジメントに課題を残しました。
- テオ・エルナンデス、米国出身のクリスティアン・プリシッチ、イングランド出身のタミー・アブラハムと、多様なバックグラウンドを持つ攻撃陣がそろって得点源となり、ミランの前線の厚みを印象づけました。
90分を過ぎても勝敗が揺れ動くスーパーカップ決勝は、シーズン全体の勢いを占う一戦にもなります。劇的な形でトロフィーをつかんだACミランと、あと一歩で4連覇を逃したインテル。今後の両クラブの戦いぶりと、イタリアサッカーの構図にどのような影響が出てくるのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
Late Abraham winner gives Milan Italian Super Cup win over Inter
cgtn.com








