全豪オープンテニス:ズベレフが初戦快勝、中国新星ブーは惜敗
男子テニスの四大大会・全豪オープンで、第2シードのアレクサンダー・ズベレフがルカ・プイユをストレートで下して2回戦に進出しました。一方、中国の22歳ブー・ユンチャオケテは予選勝者ハディ・ハビブに敗れ、四大大会本戦での初勝利はお預けとなりました。
ズベレフ、第2シードの貫禄で2回戦へ
2025年シーズン序盤の全豪オープン男子シングルス1回戦で、第2シードのアレクサンダー・ズベレフがルカ・プイユ(フランス)を6-4、6-4、6-4のストレートで破り、危なげなく2回戦進出を決めました。
試合の立ち上がりからズベレフが主導権を握り、第1セットは得意のフォアのインサイドアウト(フォアハンドで相手バック側へ打ち抜くショット)をウイナーとし、セットを先取しました。
ビッグショットで圧力、要所を締める展開
第2セットに入ると、27歳のズベレフは強烈なショットを連発し、序盤で3-1とリードを広げます。プイユは汗だくになりながら食らいつきましたが、リターンやラリーでの「あと一球」で押し切れず、主導権を奪い返すことはできませんでした。
ズベレフはブレークポイントを18回もつくるなど攻め続け、第3セットではそのうち3つ目のブレークに成功。5-3とリードして迎えたサービスゲームをしっかりキープし、最後はサービスエースで2019年の全豪ベスト4経験を持つプイユにとどめを刺しました。
四大大会初制覇へ、2025年のメルボルンで狙う
ズベレフは四大大会の決勝で2度敗れており、「四大大会初優勝」は長年の悲願です。2024年の全豪オープンでは準決勝まで進んでおり、2025年の大会でも優勝候補の一角と見られていました。
今回の初戦快勝で、ズベレフは当時の2回戦でペドロ・マルティネスとの対戦権を獲得しました。マルティネスは、ルチアーノ・ダルデリが試合中に故障で棄権したため、6-3、4-1とリードしていた状況から2回戦進出が決まっていました。
中国の新星・ブー、雨に翻弄されながらも善戦
同じ大会の男子シングルス1回戦では、中国出身の若手ブー・ユンチャオケテが、予選上がりのハディ・ハビブと対戦しましたが、6-7(4-7)、4-6、6-7(6-8)でストレート負けを喫し、初戦敗退となりました。
試合はメルボルンを襲った激しい雨の影響を受け、屋外コートでの進行が大きく遅れました。ブーとハビブの一戦が始まったのは夜になってからで、長時間の待機後に集中力を保つ難しいコンディションでの戦いとなりました。
サーブ好調のハビブに苦戦、タイブレークを取り切れず
ハビブは本戦入りまでに予選3試合を勝ち抜いており、その勢いのまま本戦でも高いレベルのサーブを披露しました。ブーは終盤にかけて粘りを見せて挽回を試みましたが、要所のタイブレークであと一歩及びませんでした。
試合時間は2時間31分。スコアはいずれも競った内容で、特に第1セットと第3セットはタイブレークにもつれる接戦でしたが、最後のポイントを取りきったのはハビブでした。
22歳ブー、四大大会での「初勝利」は次の機会へ
22歳のブーは、昨年の全米オープンで四大大会本戦デビューを果たしたものの、当時はノルウェーのキャスパー・ルードに1回戦で敗れていました。この全豪オープンでも、本戦初勝利にはあと一歩届きませんでした。
それでも、雨による長時間の中断や遅い時間帯での試合という難しい条件下で戦った経験は、今後のキャリアにとって大きな糧となりそうです。四大大会の舞台に立つこと自体が、世界トップレベルの選手が集まる中での貴重な実戦経験でもあります。
ハビブはレバノン男子選手として歴史的な一歩
勝者となったハディ・ハビブは、レバノンの男子選手として初めて四大大会シングルス本戦に出場し、さらに1回戦で勝利を収めました。予選3試合を勝ち抜き、本戦でもストレート勝ちを収めたことで、自国テニス界にとって象徴的な一歩となりました。
ブーにとっては悔しい敗戦ですが、相手の背後には「国のテニス史」という重みもありました。国籍やランキングに関係なく、1試合1試合にそれぞれの物語があることを感じさせる一戦だったと言えます。
今回の全豪オープンから見える男子テニスの今
今回の全豪オープン男子シングルス1回戦の結果からは、男子テニスの複数のトレンドが見えてきます。
- ズベレフのように、すでに実績のあるトップ選手が「四大大会初優勝」を目指して成熟期を迎えていること
- ブー・ユンチャオケテのような若手選手が、中国を含むさまざまな地域から台頭し、四大大会で経験を積んでいること
- ハディ・ハビブの例のように、レバノンのようなこれまでテニスであまり注目されてこなかった国・地域からも選手が登場していること
四大大会の初戦は、ときに「番狂わせ」や「覚醒のきっかけ」が生まれる舞台でもあります。ズベレフの堅実なスタートと、ブーとハビブの接戦は、男子テニスがいまなお広がりと多様性を増していることを改めて示したと言えるでしょう。
2025年のテニスシーズンはすでに次の大会へと進んでいますが、メルボルンでのこれらの試合は、トップ選手の優勝争いだけでなく、新しい名前が世界に知られていくプロセスを象徴する出来事として記憶されそうです。
Reference(s):
cgtn.com








