第9回アジア冬季競技大会の注目種目 クロスカントリースキー入門
まもなく開幕が近づく第9回アジア冬季競技大会では、さまざまなウィンタースポーツが行われます。その中でも「クロスカントリースキー」は、シンプルながら選手の持久力と技術が試される注目種目です。
クロスカントリースキーとは?
クロスカントリースキーは、もともと雪の上を移動するための手段として生まれたとされる、最も古い形のスキーです。雪に覆われた大地を長い距離にわたって移動する必要から発達し、19世紀後半には本格的なスポーツとして楽しまれるようになりました。
スキーヤーは長い距離を自分の力で進み続けるため、高い持久力が欠かせません。上半身と下半身をバランスよく使い、呼吸をコントロールしながら雪のコースを滑り続ける姿は、一見静かでも非常にハードです。
第9回アジア冬季競技大会で実施される2つの技術
第9回アジア冬季競技大会のクロスカントリースキーでは、主に次の2つの滑走技術が採用されています。それぞれ動きの特徴が異なり、得意とする選手のタイプも変わります。
- クラシカル走法(クラシカル)
スキー板を進行方向に対して平行に揃え、前後に滑らせるようにして進むスタイルです。雪面に作られた溝の中をまっすぐ進むようなイメージで、歩く・走るといった動きに近い、伝統的な技術です。 - フリースタイル走法(フリー)
スキー板を左右に開きながら蹴り出す、スピード感のあるスタイルです。スピードスケートやローラーブレードのように、横方向の動きを使って加速します。一般にクラシカルよりも速く進める走法とされています。
同じコースでも、クラシカルかフリーかによって、選手が取るリズムや体の使い方は大きく変わります。観戦するときは、スキー板の向きや腕の使い方に注目すると、技術の違いが見えてきます。
「持久力の競技」としての魅力
クロスカントリースキーは、短時間で勝負が決まる種目ではなく、長い距離をどう走り切るかが問われる競技です。そのため、単に速く滑るだけでなく、ペース配分や体力の温存が重要になります。
- 序盤から飛ばしすぎず、最後まで持つペースを見極める判断力
- 登り坂や平地など、地形に合わせてリズムを変える柔軟さ
- 苦しくなってからも踏ん張り続けるメンタルの強さ
こうした要素が積み重なって、ゴールの瞬間にはわずかな差で順位が分かれることも少なくありません。長い距離をどう戦うかという視点でレースを見ると、選手一人ひとりの戦略や個性が浮かび上がってきます。
第9回アジア冬季競技大会で注目したいポイント
第9回アジア冬季競技大会では、アジア各地から集まる選手たちが、同じ雪上のコースで自らの持久力と技術を競い合います。クロスカントリースキーをより楽しむために、次のポイントを意識してみてはいかがでしょうか。
- クラシカルとフリーで、同じ選手の滑り方がどう変わるか
- コースのどの場面でスピードアップし、どこで力を温存しているか
- ゴールに向けた最後の数百メートルでの表情や動きの変化
雪の上を淡々と進んでいるように見えても、その裏側では、長い時間をかけて積み上げられたトレーニングと緻密な戦略がせめぎ合っています。まもなく始まる第9回アジア冬季競技大会をきっかけに、クロスカントリースキーという競技の奥深さに触れてみるのも面白いかもしれません。
Reference(s):
Discover Asian Winter Games disciplines: Cross-country skiing
cgtn.com








