エムバペがレアル初ハット バジャドリード戦3発でラ・リーガ首位固め
ラ・リーガの首位を走るレアル・マドリードが、敵地で最下位のレアル・バジャドリードに3-0で快勝し、キリアン・エムバペが加入後初のハットトリックを達成しました。優勝争いと得点王争いの両面で意味の大きい一戦となりました。
エムバペが3発、レアルは首位固め
前半30分、エムバペはジュード・ベリンガムとのワンツーから先制点を奪いました。オフサイドラインぎりぎりで抜け出し、英ミッドフィルダーのリターンパスをペナルティーエリア内で受けると、落ち着いてGKカール・ハインを破りました。
後半もレアル・マドリードはエムバペの決定力に頼りました。56分、ロドリゴのスルーパスを左サイドのスペースで受けると、そのままペナルティーエリアへ持ち込み、遠いサイドのポスト際へ低いシュートを巻くように決めてリードを2点に広げました。
試合終了間際には、ベリンガムがボックス内でマリオ・マルティンの危険なタックルを受けて退場を誘発。アディショナルタイムに得たPKをエムバペが冷静に決め、ハットトリックとチームの勝利を自らの足で確実なものにしました。
内容はやや淡白、それでも「勝ち切る」強さ
スコアだけを見れば圧勝ですが、内容は一方的というほどではありませんでした。カルロ・アンチェロッティ監督率いるレアル・マドリードは、およそ70%のボール支配率で試合をコントロールしたものの、枠内シュートは4本にとどまり、決定機の数は多くありませんでした。
バレンシア戦での退場により出場停止となったヴィニシウス・ジュニオールを欠くなか、レアルは再びエムバペの個人能力に得点面を委ねる形となりました。それでも限られたチャンスを確実にものにし、失点ゼロで勝ち切るあたりに、王者としてのしたたかさが表れています。
エムバペ「ハットトリックより勝利」
試合後、エムバペはクラブ公式メディアのインタビューで次のように語っています。
「ハットトリックを決められてうれしいですが、それ以上に勝てたことが大事です。毎週のように言っていますが、きょうはアトレティコが引き分けたあとだったので、勝つことがとても重要でした。1点目はチームとしての連係から生まれましたし、後半は完璧とは言えなかったものの、2点目、3点目を決めて試合をしっかりコントロールできました」と、勝利の価値を強調しました。
勝点差は4に拡大、得点王争いでも存在感
この勝利で、レアル・マドリードは勝点を49に伸ばし、ラ・リーガの首位をキープしました。2位のアトレティコ・マドリードは同日にビジャレアルと1-1で引き分けたため、両者の勝点差は4に開きました。
その後ろには、1試合未消化ながら勝点39で並ぶバルセロナとアスレティック・ビルバオが続きます。依然として上位陣が密集するなか、レアルが一歩抜け出した格好です。
個人としてのエムバペも、ここ2カ月で完全にリズムをつかみつつあります。スペインの首都でのスロースタートを経て、すでにラ・リーガで15ゴール、全公式戦では21ゴールに到達しました。前節のラス・パルマス戦では2得点を挙げており、2試合連続のマルチゴールとなります。
これにより、エムバペはラ・リーガ得点ランキングで、バルセロナのロベルト・レバンドフスキに1点差と迫る単独2位に浮上しました。チームのタイトル獲得だけでなく、自身初のスペインリーグ得点王も視野に入ってきています。
レアルの今後の焦点は「エムバペ依存」をどう和らげるか
とはいえ、この日の試合内容は、レアル・マドリードがいかにエムバペの決定力に依存しているかも浮き彫りにしました。高いボール支配率にもかかわらずチャンスの数は多くなく、ゴールはすべてエムバペの個人技か、それに起因するものでした。
ヴィニシウス・ジュニオール不在の事情はあるにせよ、優勝争いが佳境を迎えるなかで、ベリンガムやロドリゴ、中盤の選手たちがどれだけ得点に絡めるかは、チーム全体の安定感を左右します。
今季のラ・リーガは上位が拮抗しており、一つの取りこぼしが優勝の行方を左右しかねません。エムバペという「切り札」に頼りつつも、攻撃のバリエーションを増やせるかどうかが、レアル・マドリードの今後の見どころになりそうです。
Reference(s):
Kylian Mbappe's hat-trick gives Real Madrid easy win at Valladolid
cgtn.com








