マンチェスター・シティがチェルシーに逆転勝利 新加入DFのミス乗り越え3-1
土曜日の一戦で見せた「王者のメンタリティ」
イングランドの強豪マンチェスター・シティが、ホームのエティハド・スタジアムでチェルシーに3-1の逆転勝利を収めました。序盤に新加入DFアブドゥコディル・フサノフのミスから失点しながらも、最後は地力を見せて試合をひっくり返しています。
早すぎる洗礼…フサノフのミスで先制を許す
試合はシティにとって厳しい立ち上がりでした。今週ランスから加入した20歳のウズベキスタン代表DFフサノフが、最初の大きな見せ場で痛恨のミスを犯します。
ロングボールの処理を誤ってバウンドを見送ったうえ、GKエデルソンへのヘディングのバックパスも弱くなり、その隙をチェルシーのニコラ・ジャクソンにかっさらわれます。ジャクソンの折り返しから、ノニ・マドゥエケに先制点を許しました。
その直後には、フサノフはコール・パーマーへのチャレンジで警告も受けます。イングランドの激しいテンポにうまく順応できず、後半早々にジョン・ストーンズとの交代でピッチを去ることになりました。
もう一人の新戦力、マルムシュは好印象
一方、同じくデビュー戦となったエジプト代表FWオマル・マルムシュは、前線で存在感を示しました。前半の45分間を通してチェルシー守備陣にプレッシャーをかけ続け、その献身的なプレスと裏へのランニングで相手を押し下げ、シティの攻撃に厚みを加えました。
グバルディオルの同点弾で流れを取り戻す
前半終了3分前、シティはようやく試合を振り出しに戻します。こぼれ球に最初に反応したのは、最終ラインの要として期待されるヨシュコ・グバルディオルでした。
素早く右足を振り抜き、ペナルティーエリア内から冷静に押し込んで同点ゴール。スタジアムの空気は一気に変わり、シティは後半に向けて主導権を握ります。
ハーランドが決めて、出して、逆転完了
後半も攻め続けたシティは、68分にエースのアーリング・ハーランドが魅せます。ロングボールに抜け出したハーランドは、前に出ていたチェルシーGKロベルト・サンチェスの位置を一瞬で確認し、ふわりとしたシュートで頭上を抜いてゴールネットを揺らしました。
リードを奪った後も、ハーランドの仕事は終わりません。ハーフウェーライン付近でボールを収めると、巧みなキープで時間を作り、飛び出したフィル・フォーデンへスルーパス。フォーデンが中央を一気に駆け上がり、最後は落ち着いてサンチェスを破って3点目を奪いました。
試合後、ハーランドは英メディアに対し、最初の失点のような試合の入り方は難しかったとしつつ「それでもよくプレーを続けた。僕たちは攻め続け、後半も同じ姿勢を貫いた。それが必要なことなんだ」と、チーム全体のメンタリティを強調しました。
グアルディオラ監督はフサノフを擁護
デビュー戦が苦いものになったフサノフですが、ペップ・グアルディオラ監督は批判を避け、若手DFをかばいました。
グアルディオラ監督は「選手たちは互いに支え合っていた。それがとても大事だ。ミスは誰にでも起こり得る。ファンも新しい選手をいつも支えてくれる。彼はとても若い。これから学んでいく」と語り、長い目で成長を見守る姿勢を示しました。
トップクラブにとって、新戦力が失敗した場面をどう扱うかは、ロッカールームの雰囲気やチームの結束に直結します。この日のコメントからは、シティが「結果」だけでなく「プロセス」も重視していることがうかがえます。
勝利の意味:4位浮上も、首位とは12ポイント差
この勝利でシティは勝ち点41とし、順位表で4位に浮上しました。首位のリバプールとは勝ち点12差で、しかもリバプールは1試合少ない状況です。チェルシーはシティに抜かれて6位に後退しました。
数字だけを見ると、首位争いは簡単ではありませんが、直接対決でライバルを退けたこと、そして内容面でも後半に大きく立て直したことは、今後のシーズンを戦ううえで大きな自信になりそうです。
newstomo的視点:ミスをどう「チームの成長」に変えるか
今回の試合は、単なる逆転劇にとどまらず「若い選手のミスをどう受け止めるか」というテーマも投げかけました。
- 20歳のフサノフは、ヨーロッパのトップクラブでのキャリアが始まったばかり
- 一度のミスで評価を決めつけず、監督やチームメイトが公の場で支える
- 同じ試合で、もう一人の新加入選手マルムシュはポジティブな印象を残した
欧州サッカーでは、10代後半から20代前半の選手が一気にスターになる一方で、期待に押しつぶされる例も少なくありません。グアルディオラ監督のように「失敗の場面こそ、次にどうつなげるか」を重視する姿勢は、日本のスポーツや職場の現場にも通じるものがありそうです。
シティが今後、フサノフをどのように育て、チームとして彼のミスをひとつの物語に変えていくのか。今季の試合を追いかけるうえで、注目していきたいポイントです。
Reference(s):
cgtn.com








