ショートトラック スン・ロン 北京の涙からアジア冬季大会へ video poster
中国のショートトラック・スピードスケート選手、スン・ロン(Sun Long)選手が、CGTNのスポーツ番組「Talk Sports」の最新インタビューで、2022年北京冬季大会での転倒と涙、そこからの成長、そしてハルビン・アジア冬季大会と2026年冬季五輪への決意を語りました。本記事では、その国際ニュースを日本語ニュースとして振り返りつつ、トップアスリートのメンタルとチームワークについて考えます。
北京2022の転倒と6回の「Sorry」
スン・ロン選手は、2022年の北京冬季大会でオリンピックに初出場しました。男子5000メートルリレーの決勝では、レース中の一歩のミスから転倒し、中国チームは表彰台を逃しました。リンクの上で涙を流す姿は、多くの視聴者の記憶に残っています。
試合後、スン・ロン選手は自身のSNSに「Sorry」という言葉を6回投稿し、チームとファンに対する後悔と責任感を示しました。しかし、その真摯な思いとは裏腹に、外部からは「経験不足ではないか」「メンタルが弱いのではないか」といった厳しい声も寄せられ、キャリアのなかでも特に苦しい時期を迎えました。
徹底した振り返りでトレーニングを再構築
その後、スン・ロン選手とコーチ陣は、北京大会で表面化した課題を一つひとつ洗い出しました。レース展開の判断、技術面の細かな動き、そしてプレッシャーとの向き合い方まで、徹底的に振り返りを行い、トレーニングの内容を細かく修正していったといいます。
この「深掘り」と地道な努力の積み重ねが、スン・ロン選手の滑りを大きく変えました。いまでは、自らの弱点を冷静に分析しながら強みに変えていくプロセスそのものが、競技人生の一部になっていると感じているようです。
世界王者として迎えるハルビン・アジア冬季大会
現在24歳のスン・ロン選手は、男子1500メートルの現世界チャンピオンとしても知られています。最新のインタビューでは、ISUワールドツアーでの好調な滑りについて振り返り、自信と手応えをにじませました。
なかでも、リレー種目での中国チームの団結力を誇らしげに語っています。自分一人ではなく、チーム全員でレースをつくり上げていく感覚こそが、ショートトラックの魅力だと感じているからです。代表チームの仲間たちとの忘れがたい時間や、リンク内外でのエピソードも、スン・ロン選手の競技観を形づくってきました。
そのうえで、これから開催されるハルビン・アジア冬季大会と2026年冬季五輪に向けて、さらなる飛躍を目指すと語っています。北京での悔しさを胸に、今度は自分とチームのために最高の結果を残したいという思いがにじみます。
家族の支えと「これから」の目標
インタビューでは、両親の存在についても言及がありました。幼い頃から支えてくれた家族の励ましや、困難な時期に寄り添ってくれた姿は、スン・ロン選手にとって大きな心の支えになってきたといいます。
そうした支えを受けながら、スン・ロン選手はこれからのキャリアで成し遂げたい目標に向け、揺るがない決意を示しました。世界の舞台で、どのような滑りを見せるのか注目が集まります。
失敗を共有する勇気がつくる物語
今回のインタビューは、一人のアスリートのサクセスストーリーというより、「失敗をどう受け止めるか」という普遍的なテーマを投げかけています。世界のトップレベルで戦う選手であっても、一度のミスで厳しい批判にさらされる時代です。
それでも、自分の弱さや悔しさを隠さずに言葉にし、コーチや仲間とともに改善を重ねる姿勢は、多くの人が仕事や勉強、日常生活のなかで参考にできるものです。スン・ロン選手の歩みは、国際ニュースとしてだけでなく、「挑戦の続け方」を考えるきっかけを与えてくれます。
- 北京2022での転倒と涙を、公に言葉にして乗り越えようとしていること
- 世界王者となった今も、トレーニングを更新し続けていること
- 家族やチームメイトへの感謝を忘れず、次の大会に向けて前を向いていること
ハルビン・アジア冬季大会、そして2026年冬季五輪に向かうスン・ロン選手の挑戦は、これからも多くのスポーツファンの関心を集めそうです。
Reference(s):
Exclusive: Speed skater Sun Long opens up ahead of Asian Winter Games
cgtn.com







