チャンピオンズリーグ:バイエルン土壇場同点で16強 ACミランは退場で敗退
欧州チャンピオンズリーグのラウンド16進出をかけたプレーオフで、バイエルン・ミュンヘンが94分の劇的弾で突破を決める一方、ACミランは退場が響き姿を消しました。
バイエルン、デイビスの94分弾で土壇場突破
現地火曜日に行われたセルティック戦で、バイエルン・ミュンヘンは1-1の引き分けに終わりながらも、2試合合計スコア3-2でチャンピオンズリーグのラウンド16進出を決めました。セルティックは63分に先制し、その後もスコアを守り続け、クラブ史上初となるドイツでの勝利と延長戦突入が目前に迫っていました。
しかし後半アディショナルタイム94分、試合は劇的な展開を迎えます。レオン・ゴレツカのヘディングシュートはGKカスパー・シュマイケルに止められましたが、そのこぼれ球にアルフォンソ・デイビスが素早く反応。ゴール前に走り込み、押し込んで土壇場で同点としました。エースのハリー・ケインが負傷でピッチを退き、時間も残りわずかという状況で、デイビスがチームを救う形となりました。
「とにかく足を出した」デイビスの直感
決勝ゴールを決めたデイビスは試合後、落ち着いた口調でプレーを振り返りました。「ボックスの縁のあたりで自分たちがボールを持っていたので、とにかくエリア内に入っていった。あまり深く考えずに足を出したら、ボールが入ってくれた」と話し、シンプルな判断が結果につながったと強調しました。
スコアについては「結果は結果として受け止めるしかない。いちばん大事なのは、次のラウンドに進めたこと」とコメント。内容よりも、トーナメントを勝ち上がったという事実の重みを口にしています。今季のチャンピオンズリーグでは出場機会が限られていたデイビスですが、「またチャンピオンズリーグでゴールできて本当にうれしい」とも語り、久々の大舞台での得点を喜びました。
コンパニ監督「努力が報われた」
バイエルンを率いるビンセント・コンパニ監督も、デイビスの復帰と活躍を称えました。「彼はリハビリチームとメディカルスタッフとともに、本当にハードワークを続けてきた。その成果が、今日のプレーにはっきり表れていた」と語り、コンディションを取り戻したサイドアタッカーの存在感を評価しました。
バイエルンはラウンド16で、同じドイツ勢のバイヤー・レーバークーゼンか、スペインの強豪アトレティコ・マドリードのどちらかと対戦することになります。組み合わせ次第では、国内対決か、スペインとの伝統的な強豪対決かという、注目度の高いカードになりそうです。
ACミランは退場が響く フェイエノールトが16強へ
別会場では、ACミランがフェイエノールトと対戦しました。第2戦は1-1の引き分けに終わりましたが、2試合合計スコアは1-2となり、オランダのフェイエノールトがチャンピオンズリーグのラウンド16進出を決めています。
勝敗を分けたのは、ミランのテオ・エルナンデスが受けた2枚目のイエローカードでした。この退場により数的不利を強いられたミランは、欧州制覇の経験を持つクラブとして意地を見せようとしましたが、最後までスコアをひっくり返すことはできませんでした。プレーの質だけでなく、規律や冷静さがトーナメントではいかに重要かを示す結果とも言えます。
フェイエノールトはラウンド16で、インテルかアーセナルの勝者と対戦する予定です。伝統あるクラブを相次いで相手にしながら勝ち上がっていくのか、その戦いぶりに注目が集まります。
クラブ・ブルージュ、ベルギークラブとして歴史的な一歩
ベルギーのクラブ・ブルージュも、アタランタとのプレーオフを制してラウンド16進出を決めました。敵地イタリアでの第2戦に3-1で勝利し、2試合合計5-2と相手を圧倒しました。
この結果、クラブ・ブルージュはチャンピオンズリーグ時代になってから、ノックアウトラウンドの対戦で勝利した初のベルギークラブとなりました。ビッグクラブがひしめく欧州の舞台で、中堅リーグのクラブが存在感を示したことは、ベルギーサッカーにとって象徴的な出来事と言えます。
リスボンで打ち合い ベンフィカが競り勝ち
ポルトガルでは、ベンフィカがモナコとホームのリスボンで対戦し、3-3の打ち合いとなりました。2試合合計スコアは4-3となり、ベンフィカが接戦を制してラウンド16進出を決めています。点の取り合いとなる中で、ホームでのゴールラッシュがチームを救った形になりました。
これで、バイエルン・ミュンヘン、フェイエノールト、クラブ・ブルージュ、ベンフィカがそろってチャンピオンズリーグのラウンド16進出を決めました。組み合わせ抽選会は金曜日に行われる予定で、新たな対戦カードがどのように決まるのか、世界中のファンの視線が集まります。
終盤の一瞬がシーズンを変える きょうの3つのポイント
今回のプレーオフの結果からは、現代サッカーを読み解くうえでのいくつかの視点が浮かび上がります。主要なポイントを3つに整理しました。
- 最後の1分まで集中できるか:セルティックは63分からリードを保ちながら、94分のワンプレーで勝利と歴史的成果を逃しました。バイエルンのように、試合終了の笛が鳴るまでゴールを狙い続けるメンタルの強さが、ノックアウト方式の大会では何より重要になります。
- 退場は試合の流れを一変させる:ACミランのテオ・エルナンデスの退場は、チーム全体のゲームプランを狂わせました。1枚のカードがシーズンの行方を左右しうることを、改めて示す出来事でした。冷静さと規律が、技術やスピードと同じくらい重視される理由がここにあります。
- 中堅クラブの台頭が大会を面白くする:クラブ・ブルージュやフェイエノールトといった、いわゆる超ビッグクラブ以外の存在がノックアウトラウンドで結果を出していることも見逃せません。資金力だけでは計れないチームづくりが、チャンピオンズリーグ全体の競争をより拮抗したものにしているように見えます。
ラウンド16へ向けて、ファンは何を見るべきか
このあと行われるラウンド16の組み合わせ抽選会では、バイエルンがレーバークーゼンとの同国対決になるのか、それともアトレティコ・マドリードとの一戦になるのかがひとつの焦点です。また、フェイエノールトがインテルかアーセナルのどちらと当たるのかも、欧州サッカーファンの大きな関心事となるでしょう。
短い時間のなかで積み上げてきたものが報われるのか、それとも一瞬のミスで流れが変わるのか。トーナメントのドラマは、ここからさらに濃くなっていきます。通勤時間やスキマ時間にハイライトやニュースを追いながら、自分なりの推しカードや注目選手を決めておくと、金曜日以降のチャンピオンズリーグ関連の話題がいっそう楽しめそうです。
Reference(s):
cgtn.com








