スヌーカー中国勢が16強進出 丁俊暉が逆転勝利、周躍龍は世界2位撃破
中国江西省玉山で開催中のスヌーカーのワールドオープンで、中国の丁俊暉と周躍龍がそろってベスト16に進出しました。世界トップを相手に見せた逆転劇とメンタルの強さが、会場を大いに沸かせています。
- 丁俊暉はイランのホセイン・バフエイに5-3で逆転勝ち
- 周躍龍は世界ランク2位カイレン・ウィルソンに5-4で金星
- 両選手とも最終局面で冷静さを保ち、16強入りを決めた
丁俊暉、リードを許しながらも終盤で一気の3フレーム連取
3回戦で丁俊暉はイランのホセイン・バフエイと対戦し、5-3で勝利しました。立ち上がりはバフエイが1-0、3-2と先にリードを奪う展開でしたが、丁は終盤に3フレーム連取と意地を見せ、土壇場から試合をひっくり返しました。
第3フレームでは119点のビッグブレークをたたき出すなど、世界ランク9位らしい安定感を発揮。丁のショットが決まるたびに、地元ファンからは大きな拍手が送られました。
試合後、丁は「試合の入りはよかったが、途中で集中力を欠いてしまい、相手に流れを渡してしまった」と自己評価をしつつ、「ここではまだベストな状態とは言えないが、残りの試合もベストを尽くしたい」と前を向きました。
次戦の相手は元世界王者のショーン・マーフィーです。マーフィーは今大会初日に満点となる147点のマキシマムブレークを達成しており、丁にとっては厳しい試練となりそうです。
周躍龍、4-0から4-4に追いつかれるも冷静さで世界2位撃破
同じく中国勢の周躍龍は、世界ランク2位のカイレン・ウィルソンを相手に金星を挙げました。序盤から流れをつかんだ周は、2本のセンチュリーブレーク(1回の訪問で100点以上)と2本のハーフセンチュリー(50点台のブレーク)で、一気に4-0とリードを広げます。
しかしインターバルを挟んだ後、試合の様相は一変します。イングランドのウィルソンが連続センチュリーブレークとハーフセンチュリーを決め、4フレームを連取して4-4のタイに追いつきました。
最終第9フレームは一球ごとに会場の空気が張り詰める展開となりましたが、周はプレッシャーの中でも冷静さを保ち、着実に得点を重ねて5-4で勝利。世界ランク31位が2位を破るアップセットとなりました。
試合後、周は「リードしていても、追いつかれていても、とにかく落ち着いてプレーすることだけを意識していた。相手は常にプレッシャーをかけてきたが、焦らずチャンスを待ち、最後のフレームをものにできた」と振り返りました。
周はベスト16で、スコットランドのベテラン、ジョン・ヒギンズと対戦します。
ホーム開催で存在感を示す中国勢
中国江西省玉山で行われている今大会は、世界スヌーカーのトップ選手が集うワールドスヌーカーツアーの一戦です。丁俊暉の逆転勝利と周躍龍の番狂わせは、会場を埋めたファンにとっても大きなハイライトとなりました。
丁は長年、中国スヌーカー界をけん引してきたスターであり、一方の周は次世代を担う存在です。ベテランと中堅の二人がそろって16強に進出したことで、中国勢の層の厚さを改めて印象づける結果となりました。
スヌーカー観戦をもっと楽しむための3つの視点
今回の試合展開からは、スヌーカー観戦の面白さがよく表れています。初めて見る人でも、次のようなポイントを意識すると試合を楽しみやすくなります。
- ブレークの点数に注目:一度の出番で何点取るかが鍵です。100点以上の「センチュリーブレーク」、147点満点の「マキシマムブレーク」は大きな見どころです。
- 流れの変化を見る:周対ウィルソン戦のように、4-0から4-4になるなど、試合の流れが突然変わることも少なくありません。その変化のきっかけを探してみると、戦術や心理が見えてきます。
- メンタルの強さを意識する:丁や周が語ったように、最後まで冷静でいられるかどうかが勝敗を分けることがあります。特に最終フレームでの表情やショット選択には、選手のメンタルが現れます。
丁俊暉と周躍龍は、それぞれ強敵とのベスト16を控えています。地元開催の大会で、中国勢がどこまで勝ち進むのか。世界トップレベルの技術とメンタルに、今後も注目が集まりそうです。
Reference(s):
Snooker: Ding edges Vafaei, Zhou upsets Wilson to advance to last 16
cgtn.com








