サッカー中国代表、W杯予選サウジ&豪戦へ32人発表 若手5人が初招集
2026年FIFAワールドカップ・アジア予選で正念場を迎えるサッカー中国代表(愛称:チーム・ドラゴン)が、サウジアラビア戦とオーストラリア戦に向けた32人の招集メンバーを発表しました。23歳以下の守備陣3人と、2006年生まれの若いストライカー2人を初招集する一方、エースFW武磊と主力センターバック朱辰杰は負傷のためメンバーから外れています。
中国代表は、来年3月20日にサウジアラビアの首都リヤドでアウェー戦を戦い、その5日後の3月25日に浙江省杭州市でオーストラリアをホームに迎えます。残り4試合となったグループCで、勝ち点6の中国はサウジアラビア、インドネシア、バーレーンと並びながら得失点差などで最下位。2位オーストラリアとは勝ち点1差で、日本が勝ち点16で首位をリードしています。
今回のメンバー発表のポイント
- U23の守備陣3人と、U20ストライカー2人を含む5人が初招集
- 2024年の中国年間最優秀選手・武磊と、主力CB朱辰杰が負傷離脱
- 帰化FW侯永永が国際Aマッチデビュー目前に
若手5人が初招集 守備と攻撃の底上げ狙う
守備陣では、23歳以下の劉浩帆(Liu Haofan)、王世欽(Wang Shiqin)、徐斌(Xu Bin)の3人が初めてA代表に選ばれました。いずれも守備の有望株とされる若手で、センターバックやサイドバックなど複数ポジションでの起用が期待されています。中国代表は近年、リードを守り切る試合運びが課題とされてきましたが、フレッシュな守備陣の台頭がその改善につながるかが注目されます。
攻撃陣では、2006年生まれの王宇東(Wang Yudong)と劉承宇(Liu Chengyu)の2人がA代表初選出となりました。10代のストライカーが2人同時に招集されるのは、世代交代を進めたい中国代表の姿勢を象徴する動きです。プレッシャーのかかるW杯予選の舞台でどこまで持ち味を発揮できるのか、限られた出場時間の中で結果を残せるかが焦点となります。
エース不在の中国代表 武磊&朱辰杰の穴をどう埋めるか
一方で、中国代表にとって大きな痛手となっているのが、エースFW武磊とセンターバック朱辰杰の負傷離脱です。武磊は2024年の中国年間最優秀選手(Chinese Men's Footballer of the Year)に選ばれた得点源であり、これまで代表の攻撃をけん引してきた存在です。決定力だけでなく、攻守にわたる豊富な運動量と経験もチームにとって重要でした。
守備面では、朱辰杰が最終ラインのリーダーとして中央を締めてきました。ビルドアップの起点としても機能してきた選手だけに、不在は単なる守備の穴にとどまらず、ゲームの組み立てにも影響します。この2人を欠くなかで、中国代表は若手と経験豊富な選手をどう組み合わせ、新たな攻守のバランスを築くかが問われます。
帰化ストライカー侯永永、ついに代表デビューへ
雲南依崑(Yunnan Yukun)の帰化ストライカー、侯永永(Hou Yongyong)も今回のメンバーの中で大きな注目を集める1人です。代表合宿への招集が期待されてきた中で、いよいよ国際Aマッチデビューが現実味を帯びてきました。
中国代表は、ここ数年の国際大会や予選で、決定力不足が指摘されてきました。侯永永には、前線でボールを収めつつ、自らゴールも狙える新たなオプションとしての役割が期待されています。若手ストライカー2人との組み合わせも含め、どのような攻撃陣が構成されるのかは、サウジアラビア戦とオーストラリア戦の大きな見どころです。
混戦のグループC 日本が首位、中国は勝ち点1差で追う
今回の予選グループCは、まさに混戦の様相を呈しています。中国は勝ち点6でサウジアラビア、インドネシア、バーレーンと並びながら、得失点差などの関係で暫定的に最下位に立っています。ただし、2位オーストラリアとは勝ち点1差と接戦で、残り4試合次第で順位は大きく動く可能性があります。
日本は勝ち点16で首位をリードしており、グループ内で一歩抜け出した存在です。その背後で、残る各チームが2位争いと上位進出をかけて競り合っている構図です。中国にとっては、直接のライバルであるサウジアラビアとオーストラリアから勝ち点を奪えるかどうかが、グループ突破への重要な分かれ目となります。
来年3月のサウジ&豪州戦がターニングポイントに
来年3月20日のリヤドでのサウジアラビア戦と、3月25日の杭州でのオーストラリア戦は、中国代表にとってまさにターニングポイントとなる2連戦です。この2試合は勝ち点の行方を大きく左右する「6ポイントマッチ」とも言える重要な対戦であり、特にホームで迎えるオーストラリア戦は落とせない一戦です。
アウェーのサウジアラビア戦では、若手を含む新しい守備陣が強力な攻撃陣をどこまで抑えられるかが焦点となります。一方、オーストラリア戦では、武磊不在の中で誰がゴール前で決定的な仕事をするのか、新戦力のストライカーや侯永永の役割に注目が集まります。
日本のファンが注目したい視点
日本のサッカーファンにとっても、中国代表の動きはアジア全体の競争力を考えるうえで見逃せないポイントです。世代交代と戦力の多様化を進める中国代表が、若手選手と帰化選手をどのように融合させ、チームの総合力を高めていくのかは、アジアの他の強豪にとっても参考になるプロセスと言えます。
日本がグループ首位をリードする中で、サウジアラビア、オーストラリア、中国などアジアのライバルたちがどのように追い上げてくるのかは、2026年大会に向けた大きな関心事です。3月の2連戦までに、この32人のメンバーがどのようなチームとして仕上がっていくのか。中国代表の取り組みは、今後もアジアのW杯予選を追ううえで注目しておきたいテーマです。
Reference(s):
cgtn.com








