フリースタイルスキーW杯アルマトイでワン・シンディが3年ぶりV
フリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)エアリアル男子で、中国のワン・シンディ(29)がカザフスタン・アルマトイ大会で優勝し、約3年ぶりにW杯の頂点に返り咲きました。2026年冬季五輪を見据えたシーズン終盤の一戦として、男子・女子の総合争いにも注目が集まっています。
アルマトイでワン・シンディが勝利、3年ぶりV
アルマトイで行われたエアリアル種目の決勝で、ワン・シンディは最終ジャンプで「バック・ダブルフル・フル・ダブルフル」という、この日出場選手の中で最も難度の高い技に挑みました。着地までまとめきり、127.50点をマークして首位に立ちました。
今回の優勝は、ワンにとって2022年のディアバレー大会以来となるW杯勝利で、長かった勝利からの空白期間に区切りをつけるものです。
「チームチャイナを信じて」本人が語る勝因
ワンは競技後、「今日は自分の力を出し切ることができました。この金メダルを取るのは簡単ではありませんでしたが、仲間たちも素晴らしい演技を見せてくれました。チームチャイナを信じてほしい」と手応えを語りました。約3年ぶりの勝利には、本人だけでなくチーム全体の積み重ねも凝縮されているようです。
男子表彰台と総合争い 中国のベテランが黄色いビブス維持
男子では、ワンに続いてスイスのノエ・ロートが126.70点で2位に入りました。3位には中国のエースであり現オリンピックチャンピオンのチー・グアンプーが122.62点で続きました。
今回3位となったチーは、それでもシーズンを通じたポイントランキングでトップを守り、総合首位の証しである黄色いビブスをキープしています。アルマトイでの結果により、シーズンタイトル争いは最終戦までもつれ込むことになりました。
女子はローラ・ピールが勝利 中国のシュ・モンタオは2位
女子エアリアルでは、オーストラリアのローラ・ピールが115.91点を出し、安定したジャンプで優勝しました。中国のシュ・モンタオが101.74点で2位、同じくオーストラリアのダニエル・スコットが87.06点で3位に入りました。
シーズン総合では、ピールがシュに対して78ポイントのリードを築いており、シーズン王者に贈られる「クリスタルグローブ」に最も近い位置につけています。最終戦を前に、女子の総合争いはピール優位の構図が鮮明になりました。
アルマトイ大会 主な結果
- 男子エアリアル 1位: ワン・シンディ(中国)127.50点
- 男子エアリアル 2位: ノエ・ロート(スイス)126.70点
- 男子エアリアル 3位: チー・グアンプー(中国)122.62点
- 女子エアリアル 1位: ローラ・ピール(オーストラリア)115.91点
- 女子エアリアル 2位: シュ・モンタオ(中国)101.74点
- 女子エアリアル 3位: ダニエル・スコット(オーストラリア)87.06点
最終戦はイタリア・リビーニョへ 2026年五輪のテストも兼ねて
フリースタイルスキーW杯のサーキットは、シーズン最終戦としてイタリア北部のリビーニョに舞台を移す日程が組まれていました。3月11日から13日にかけて行われるこの大会は、2026年冬季五輪のテストイベントも兼ねています。
男子ではチー・グアンプーが総合首位を守れるか、女子ではポイントリードを広げたローラ・ピールがクリスタルグローブを確実なものとできるかが焦点です。アルマトイで勢いを取り戻したワン・シンディや中国勢にとっても、五輪本番を見据えた重要なステップとなる大会と言えます。
なぜこの結果が重要なのか
今回のアルマトイ大会は、単なる一戦の勝敗にとどまらず、2026年を目指す各国ナショナルチームの現在地を示す指標にもなっています。中国勢は男子で優勝と3位、女子で2位と、表彰台に複数名が立ち、層の厚さを印象づけました。
一方で、オーストラリア勢は女子で1位と3位を占め、特にピールが総合争いをリードする形となっています。スイスのロートも僅差で優勝を逃したものの、世界トップレベルの実力を改めて示しました。
アジア発の国際ニュースとして見れば、カザフスタンでのW杯で中国の選手たちが存在感を示している構図は、ウインタースポーツの勢力図が多極化しつつあることを物語っています。2026年の五輪本番では、こうした選手たちがどのようなドラマを見せてくれるのか、日本からも注目しておきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








