全英オープン2025:シー・ユーチーが8強入り、男子単でアジア勢激戦
イングランド・バーミンガムで開催中のバドミントン全英オープン2025で、中国の第1シード、シー・ユーチー選手が中華台北のチョウ・ティエンチェン選手を下し、男子シングルス準々決勝に進出しました。
伝統ある全英オープンは、オリンピックや世界選手権と並ぶ重要大会として知られ、アジア勢を中心に世界トップ選手が集まります。男子シングルスでは、アジア各国・地域の選手たちが激しいサバイバルを繰り広げています。
シー・ユーチー、追い上げをしのいでストレート勝利
シー・ユーチー選手は、この日の試合で序盤から主導権を握りました。第1ゲームは安定したラリーと精度の高いショットで21-11と快勝し、危なげない立ち上がりを見せます。
続く第2ゲームでも、シー選手は素早い攻撃で一気に14-8とリードを広げました。しかし35歳のベテラン、チョウ・ティエンチェン選手がここから意地を見せ、粘りのプレーで点差を詰めて20-19と1点差まで迫ります。
流れが相手に傾きかける中で、シー選手は自分を落ち着かせるようにプレーのリズムを整え、最後は連続ポイントで21-19と締めくくりました。勝負を決めたのは、前に詰めての力強いフォアハンドスマッシュ。危ない場面を乗り切りながらも、トップシードらしい勝負強さを示した試合内容でした。
シー選手は準々決勝で、シンガポールのロー・ケンユウ選手と対戦します。スピードと攻撃力に定評のある相手との一戦は、ハイレベルなラリーの応酬となりそうです。
前回王者クリスティがまさかの完敗
同じ男子シングルスでは、ディフェンディングチャンピオンのジョナタン・クリスティー選手(インドネシア)が、インドのラクシャ・セン選手にストレートで敗れる波乱もありました。
試合はわずか36分で決着し、スコアは21-13、21-10。セン選手が終始主導権を握り、クリスティー選手に自分の形を作らせないまま勝利を収めました。前回王者の早期敗退は、男子シングルスの勢力図が大きく動きつつあることを感じさせます。
セン選手は準々決勝で、中国のリ・シーフォン選手と対戦する予定です。アグレッシブな攻撃が持ち味のセン選手と、我慢強いラリーが光るリ選手という対照的なスタイルの対決に注目が集まります。
リ・シーフォン、昨年の雪辱を果たす
リ・シーフォン選手は、フランスのトマ・ジュニア・ポポフ選手を21-18、17-21、21-15で下し、フルゲームの末に勝利しました。スコアが示す通り、簡単には流れをつかめないタフな試合展開でした。
両者は前年の同大会でも対戦しており、そのときはリ選手がポポフ選手に敗れて大会から姿を消しました。今回はその相手に競り勝ったことで、リ選手にとっては大きな自信と手応えを得る一戦となりました。
全英オープンはなぜ特別なのか
全英オープン(All England Open Badminton Championships)は、バドミントンの中でも歴史と格式のある大会として知られています。日本を含むアジアのバドミントンファンにとっても、シーズンを占う重要な指標となる大会です。
この大会が注目される理由として、次のような点が挙げられます。
- オリンピックや世界選手権を争うクラスのトップ選手が勢ぞろいすること
- アジア勢を中心に、各国・地域の競技レベルの現状が見えやすいこと
- 若手の台頭やベテランの意地など、世代交代のドラマがはっきり表れること
これからの男子シングルスの見どころ
大会は現在も進行中で、男子シングルスでは準々決勝以降の戦いが待っています。すでに、シー・ユーチー選手対ロー・ケンユウ選手、ラクシャ・セン選手対リ・シーフォン選手という注目カードが見えてきました。
トップシードとして優勝候補の一角にいるシー選手が、そのプレッシャーをどう乗り越えるのか。一方で、勢いに乗るセン選手や、自信を深めたリ選手がどこまで勝ち進むのかも、見どころです。
一つひとつの試合の裏側には、選手たちの長いトレーニングや敗戦からの学びがあります。全英オープンは、単なる勝ち負けだけでなく、そうしたストーリーが交差する場でもあります。今後の試合結果から、世界バドミントン界の新たな潮流が見えてくるかもしれません。
Reference(s):
Shi Yuqi makes last eight at All England Open Badminton Championships
cgtn.com








