サッカー中国代表、クウェートに3-1 国際親善試合でセルジーニョが代表デビュー video poster
2025年3月、ドバイ(アラブ首長国連邦)で行われたサッカー中国代表対クウェートの国際親善試合で、中国代表が3-1の勝利を収めました。この試合では、新たな帰化選手サイ・アルジニャオ(セルジーニョ)が30歳の誕生日に代表デビューを果たし、2026年FIFAワールドカップ・アジア予選を見据えた強化試合としても注目を集めました。
非公開で行われたドバイの一戦、中国代表が前半で主導権
試合はドバイで無観客のかたちで行われ、中国代表は前半のうちに3ゴールを奪い、勝負をほぼ決めました。
- まず李磊が先制点を挙げ、均衡を破る
- 続いてクウェートのオウンゴールでリードを2点に拡大
- 前半終了間際にはベーハラム・アブドゥウェリが3点目を決める
中国代表は立ち上がりから主導権を握り、攻撃的な姿勢を貫くことで、前半だけで3-0と大きくリードを広げました。
後半はメンバーを大幅に入れ替え セルジーニョと王宇東がデビュー
後半は両チームともに多くの選手交代を行い、若手や新戦力のテストの場となりました。この時間帯で、30歳になったばかりのサイ・アルジニャオ(セルジーニョ)がついにピッチに立ち、中国代表デビューを飾りました。
セルジーニョはブラジル出身で、これまでブラジルとイタリアの二重国籍を持っていた選手です。中国代表入りに向けて手続きを進め、今季から中国スーパーリーグ(CSL)の北京国安に所属しています。以前はライバルクラブの長春亜泰で5シーズンを過ごし、中国のリーグで経験を積んできました。
試合直前の週には、自身の中国の身分証を手にした写真を中国のSNS「新浪ウェイボー」に投稿しており、中国代表の一員としてプレーする決意を示していました。
この試合では、王宇東も終盤に途中出場し、中国代表として初出場を記録しています。
一方でクウェートも後半に意地を見せ、終盤に1点を返して完封負けを回避しました。それでもスコアは3-1と変わらず、中国代表が国際親善試合で内容と結果の両方を手にする形となりました。
W杯アジア予選を見据えた重要なテストマッチ
このクウェート戦は、2026年FIFAワールドカップ・アジア予選に向けた実戦テストの位置づけでもありました。当時の中国代表は、ドバイからサウジアラビアのリヤドへ移動し、3月20日(木)に行われるサウジアラビア戦の準備を進める予定でした。その後、3月25日(火)には、杭州でオーストラリアを迎え撃つホームゲームが控えていました。
グループCは得失点差がカギに
中国代表が属するアジア予選のグループCでは、当時の勝ち点は中国代表を含む各チームが拮抗していました。中国代表は勝ち点6でグループ最下位に位置していたものの、バーレーン、サウジアラビア、インドネシアも含め、いずれのチームも勝ち点で並び、順位を分けていたのは得失点差でした。
大会方式としては、
- グループ上位2チームが、翌年にカナダ/アメリカ/メキシコで開催されるワールドカップ本大会への出場権を自動的に獲得
- 3位と4位のチームは、次のラウンドに進み、引き続き出場権を争う
という形になっており、中国代表にとっては1点でも多く取り、1点でも少なく失うことが重要な状況でした。その意味で、クウェート相手に複数得点を挙げたこの親善試合は、攻撃面の手応えを確認する場としても意味のある90分だったと言えます。
帰化選手起用とチームづくりの現在地
今回デビューしたセルジーニョは、中国のクラブで長年プレーしてきた選手であり、中国サッカーのスタイルやリーグの環境をよく知る存在です。彼のようなバックグラウンドを持つ選手が代表に加わることは、チームにもたらされる選択肢を増やすという点で注目されています。
サッカー界では、複数の国や文化にルーツを持つ選手が、特定の代表チームを選び活躍するケースが増えています。中国代表における帰化選手の起用も、その流れの中で位置づけることができます。
クウェート戦は、
- 新戦力の実戦テスト
- 得失点差を意識した攻撃の確認
- アジア勢との対戦経験の蓄積
といった面で、2026年ワールドカップを目指す中国代表にとって意味のある一歩となりました。2025年の戦いを振り返るうえでも、セルジーニョの代表デビューとともに記憶される一戦と言えそうです。
Reference(s):
China beat Kuwait 3-1 in friendly as naturalized Serginho makes debut
cgtn.com








