マンチェスター・シティ、ブライトンと2-2 ハーランド新記録も痛いドロー
プレミアリーグのディフェンディングチャンピオン、マンチェスター・シティがホームでブライトン&ホーヴ・アルビオンと2−2で引き分け、来季の欧州カップ戦出場権争いに痛い足踏みとなりました。
試合のポイント:2度先行も勝ち切れず
土曜日に行われたプレミアリーグの一戦は、内容だけを見ればシティが支配した試合でしたが、スコアボードにはその優位が反映されませんでした。2度リードしながらも勝ち切れず、勝ち点1にとどまったことが、クラブとサポーターに重くのしかかっています。
11分、オマル・マルムシュがアダム・ウェブスターに倒されて得たPKをアーリング・ハーランドが冷静に決め、シティが先制。ハーランドはGKバルト・フェルブルッヘンの逆を突くシュートで、今季リーグ戦21点目を挙げました。
しかしその10分後、ブライトンのペルビス・エストゥピニャンが約22ヤード(およそ20メートル)の位置から鮮やかな直接FKを沈めて同点に。シュテファン・オルテガは一歩も動けず、ボールはポストをかすめてゴールに吸い込まれました。
39分にはイルカイ・ギュンドアンの落としからマルムシュが強烈な一撃をゴール左に突き刺し、シティが再びリードを奪います。ところが後半立ち上がりのCKで、ウェブスターのヘディングをクリアしようとしたDFアブドゥコディル・フサノフのボールがそのまま自陣ゴールに吸い込まれ、痛恨のオウンゴールとなりました。
この2−2のドローで、シティはリーグ29試合を終えて勝ち点48の暫定5位。ブライトンは1ポイント差の7位につけており、上位争いはさらに混戦度を増しています。
ハーランドがまた歴史を塗り替える
この試合でも、ハーランドは個人としての輝きを放ちました。PKによるゴールで、プレミアリーグにおける通算ゴール関与数(ゴール+アシスト)が100に到達。84ゴール、16アシストをわずか94試合で積み上げ、アラン・シアラーが100試合で達成していた記録を塗り替えました。
ストライカーとしての決定力に加え、自らチャンスを作り出すプレーも増えているハーランドは、今もなおリーグの顔の一人です。それだけに、チームが勝ち点3を取りこぼす試合が続けば続くほど、その活躍が報われない印象も強まります。
三笘薫の「幻のゴール」とVAR
試合序盤、ブライトンの三笘薫がネットを揺らした場面も、このゲームを象徴するシーンの一つでした。一度は先制と思われたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックにより、ボールが三笘の腕に触れていたと判定され、得点は取り消されました。
シティにとっては命拾いともいえる判定でしたが、ブライトンにとっては心理的に難しい展開になり得る場面です。それでもアウェーのブライトンは落ち着きを失わず、エストゥピニャンのゴールなどで粘り強さを示しました。
守備の不安と40失点目
フサノフのオウンゴールは、この試合だけでなく今季のシティの課題を象徴する場面でもありました。この失点が、ジョゼップ・グアルディオラ監督のもとでシティが一シーズンに喫した失点として最多となる、リーグ40失点目となったからです。
エストゥピニャンのFKでも見られたように、守備陣はセットプレーやゴール前での細かな対応に隙を見せています。攻撃力は依然としてリーグ屈指ですが、守備の不安定さが勝ち点を取りこぼす要因になっていることは否めません。
今季のシティ守備陣が抱えるポイントとしては、次のような点が挙げられます。
- セットプレーでのマークの受け渡しと集中力
- リード時に試合を落ち着かせるゲームマネジメント
- 自陣ペナルティエリア内でのクリアの精度と判断
グアルディオラ監督のチームは、ビルドアップやポゼッションの質では依然として高い評価を得ていますが、こうした細部のほころびが結果に直結している印象があります。
ギュンドアンの失望とロッカールームの空気
試合後、ギュンドアンは「2度リードし、内容自体も悪くなかっただけに、3ポイントを取れなかったのは個人的にとても残念だ」と語りました。ピッチ上での手応えと、スコアとしての結果が噛み合わないことへのフラストレーションがにじんでいます。
選手たちは自分たちのパフォーマンスに一定の自信を持ちながらも、結果が伴わない現実を前に、メンタル面での切り替えが求められます。今後の連戦に向け、どれだけ早く気持ちを立て直せるかが鍵になりそうです。
順位と欧州カップ戦争いへのインパクト
この引き分けにより、シティは暫定5位のまま勝ち点48で足踏みし、来季の欧州カップ戦出場権争いでライバルに差をつけるチャンスを逃しました。一方のブライトンは1ポイント差の7位にとどまったものの、敵地で王者から勝ち点1をもぎ取ったことは、チームにとって大きな自信につながります。
勝ち点3を逃したシティにとって、この試合は単なるドロー以上の意味を持ちます。ホームでリードを保ちきれなかったことは、シーズン終盤に振り返ったとき「ターニングポイント」となる可能性もあります。
来季の欧州カップ戦出場権を確実なものにするために、シティが今後意識すべきポイントとしては、次のようなものが考えられます。
- リードした展開での試合運びを安定させること
- 守備面での連係と個々の判断ミスの削減
- ハーランドやマルムシュの得点力を最大限に生かす攻撃の継続
プレミアリーグの厳しさを映す一戦
ディフェンディングチャンピオンであっても、プレミアリーグでは一瞬の隙が勝敗を左右します。三笘の「幻のゴール」、エストゥピニャンの一撃、そしてフサノフのオウンゴール――細かなプレーの積み重ねが、最終的に勝ち点の行方を決めました。
日本のファンにとっては、三笘がまたしてもシティ相手に存在感を示した試合として記憶に残るかもしれません。一方で、シティにとっては、攻撃面のクオリティと守備面の不安定さという、今季の縮図のような一戦となりました。
長いシーズンの中では、こうした「勝ちきれなかった試合」が積み重なるかどうかが、最終的な順位や来季の欧州カップ戦出場権を大きく左右します。シティがこのドローをどう受け止め、どのように修正につなげていくのか。次節以降の戦い方に注目が集まります。
Reference(s):
Another disappointing day at Manchester City in 2-2 draw with Brighton
cgtn.com








