【国際サッカー】イングランド、ラトビアに3-0 トゥヘル新体制で白星スタート継続
イングランドがラトビアを3-0 トゥヘル体制で連勝と好発進
サッカーの2026年ワールドカップ欧州予選で、イングランド代表がラトビア代表に3-0で勝利しました。ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたこの試合は、トーマス・トゥヘル新監督にとって2試合目。内容には課題を残しつつも、白星スタートを伸ばす結果となりました。
復帰戦で魅せたリース・ジェームズ 18試合目の代表初ゴール
イングランド代表の先制点を決めたのは、右サイドバックのリース・ジェームズ選手でした。2022年9月以来となる代表での先発出場となったジェームズ選手は、前半37分、ペナルティエリア手前で得たフリーキックのチャンスで魅せます。
右足から放たれたボールは、ゴール左上隅へ美しくカーブを描いて突き刺さる見事な一撃。これが、ジェームズ選手にとって18試合目の代表出場にして初ゴールとなり、守備的な構えを続けていたラトビア守備陣をついにこじ開けました。
試合前から「守りを固めてくる」と見られていたラトビアに対し、イングランドはボールを保持しながらも決定的な場面をなかなか作れずにいましたが、この一発で流れをつかんだ形です。
ロジャースとライスが崩し、ケインが流し込む2点目
後半に入ると、ホームの観客の間には「もう1点がほしい」という空気が漂い始めます。そんな中で生まれたのが、エースのハリー・ケイン選手による2点目でした。
試合の中盤、若いミッドフィールダーのモーガン・ロジャース選手がデクラン・ライス選手と連係し、ラトビア守備陣の間を割る形で攻撃を組み立てます。この流れからゴール前にボールが運ばれ、最後はケイン選手が冷静に押し込んで追加点を奪いました。
ベテランの決定力と若手の躍動がひとつのゴールに凝縮された形で、トゥヘル新体制の幅の広さをうかがわせるシーンとなりました。
エベレチ・エゼが代表初ゴール 試合を決定づける3点目
3点目を決めたのは、途中から右サイドで存在感を見せていたエベレチ・エゼ選手です。エゼ選手は右サイドからカットインし、左足でシュート。ボールはわずかにディフレクション(コースの変化)しながらゴールネットを揺らしました。
このゴールは、エゼ選手にとって代表での初得点。すでに勝利はほぼ手中に収めていた時間帯とはいえ、自身のキャリアにとって大きな一歩となる場面でした。
トゥヘル監督は結果に満足 ジェームズを高く評価
ヨーロッパのグループKで"本命"と見られるイングランドは、この勝利で2026年ワールドカップ出場へ向け、順調なスタートを切っています。就任2試合目となるトーマス・トゥヘル監督は、内容にはまだ改善の余地があるとしながらも、結果自体には満足している様子でした。
試合後、指揮官は復帰したジェームズ選手を特に称賛しています。
「リースィのことも、彼の持つクオリティもよく知っている。彼は自分のパフォーマンスを誇りに思っていいし、非常に良いコンディションにある。鋭く、フィットしていて、その質の高さは疑いようがない」
守備だけでなくセットプレーからも得点源となりうるジェームズ選手の存在は、今後の長い予選を戦ううえで大きな武器になりそうです。
同組グループK アルバニアが立て直し
イングランドと同じ欧州予選グループKでは、アルバニア代表がホームでアンドラ代表に3-0と快勝しました。アルバニアは、その直前の金曜日にイングランド相手に0-2で敗れていましたが、この日は前半のうちにレイ・マナイ選手が2得点を挙げて主導権を握りました。
後半アディショナルタイムにはミルト・ウズニ選手が3点目を追加し、アルバニアにとってはグループKでの立て直しとなる勝利となりました。
グループG ポーランドが連勝も、フィンランドは痛いドロー
別のグループとなる欧州予選グループGでは、ポーランド代表がマルタ代表に勝利し、わずか3日間で2連勝を飾りました。カロル・シュヴィデルスキ選手が前半と後半にそれぞれ2ゴールを決める活躍で、攻撃陣をけん引しました。
一方、フィンランド代表はリトアニアでのアウェー戦で2点のリードを奪いながら、最終的には2-2の引き分けに。これにより、グループGでの「全勝スタート」というチャンスを逃しています。勝ち点を取りこぼしたフィンランドにとっては、後々響きかねない結果になりそうです。
グループH ボスニア・ヘルツェゴビナが開幕から負けなし
グループHでは、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表がホームでキプロス代表に2-1で勝利し、開幕からのパーフェクトスタートを維持しました。接戦をものにしたことで、グループHの上位争いで一歩抜け出した形です。
同じグループでは、ルーマニア代表がサンマリノに5-1の大勝を収め、今予選での初勝利と初の勝ち点を手にしました。攻撃陣がしっかりと結果を残したことで、これから浮上のきっかけをつかめるかが注目されます。
グループHの5チーム目となるオーストリア代表は、まだ予選の初戦を迎えておらず、今後の登場が待たれます。
2026年ワールドカップ欧州予選の行方は?
イングランドは、ヨーロッパのグループKで「本命」と目される中で、ラトビア相手に3-0というスコアで期待どおりの勝ち点3を積み上げました。とはいえ、守備を固める相手に対して攻撃のテンポが上がらない時間帯もあり、新体制にはまだ調整の余地があることも見えてきます。
一方で、ジェームズ選手の復帰弾、若手のロジャース選手とベテランのライス選手による崩し、そしてエゼ選手の代表初ゴールなど、個人のストーリーという意味では見どころの多い一戦でした。
2026年ワールドカップ本大会に向けた欧州予選は、試合数も長く、各グループでの勢力図もまだ固まりきってはいません。イングランドがこのまま安定した戦いぶりでグループKを抜け出すのか、あるいはアルバニアなど他の国が食い下がるのか。グループGやHも含め、今後のヨーロッパでの順位争いは、日本から見てもフォローしがいのある展開になりそうです。
通勤中やスキマ時間にスコアだけを追うのも良いですが、ときどき選手たちの背景やグループ全体の流れを眺めてみると、国際サッカーの見え方が少し変わってくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








