FIS世界選手権エアリアル混合団体で中国6位 ミラノ五輪へ収穫と課題
スイスで行われたFIS世界選手権エアリアル混合団体で、中国チームがメダルに一歩届かず6位となりました。来年のミラノ冬季五輪会場に近い会場で行われた一戦は、結果以上に「予行演習」としての意味が見えてきます。
混合団体エアリアルとは? 今回の結果を整理
フリースタイルスキー・エアリアルの混合団体は、3人1チームでそれぞれが1本ずつジャンプを行い、その合計得点で順位を争う種目です。今回は7チームが出場し、上位4チームだけが最終ラウンドに進める形式でした。
中国チームは、経験豊富なQi Guangpu、Xu Mengtao、Wang Xindiの3人で構成。現地時間の木曜日に行われた第1ラウンドで、惜しくも4位以内に届かず、ここで大会を終えました。
中国チームの演技:わずかな着地ミスが明暗を分ける
第1ジャンプを任されたのは、冬季五輪女王として知られるXu Mengtao選手でした。しかし着地でバランスを崩し、スコアは59.61点と伸び悩み、全体7位となりました。
続くWang Xindi選手は、高度な技を組み込んだチャレンジングなジャンプを披露しますが、こちらも細かな乱れが響き94.69点にとどまります。
アンカーのQi Guangpu選手は、安定感のあるクリーンな演技で119.03点をマーク。個人としては高得点でしたが、3人の合計点は決勝進出ラインとなる上位4チームには届かず、メダル争いからは外れる結果となりました。
ミラノ冬季五輪への「予行演習」 雪質の違いにどう対応するか
Qi Guangpu選手は大会後、今回の会場について「来年の冬季五輪会場に非常に近く、環境に慣れるための前哨戦になった」との趣旨のコメントをしています。
中国国内の多くのスキー場は気温が低く、雪質も固く締まった「氷に近い雪」が主流だといいます。一方、今回の会場では雪がやわらかく「泥に近い」ような感触で、踏み込みや着地の感覚が大きく異なるとのことです。
この違いは、特に空中で複雑な回転とひねりを行うエアリアルでは無視できません。踏み切りのタイミング、空中姿勢、着地の衝撃吸収など、細部の調整が求められます。Qi選手は、こうした環境への適応に時間が必要だと認めつつも、今のうちに経験を積めたこと自体が大きな収穫だと捉えているようです。
表彰台は米国、ウクライナ、スイス
優勝を飾ったのは米国チームでした。決勝ラウンドでは3人全員が100点超えのジャンプを揃え、合計344.63点という圧巻のスコアで金メダルを手にしました。
ウクライナが2位、地元スイスが3位に入り、ヨーロッパと北米のチームが表彰台を分け合う形となりました。来年のミラノ冬季五輪を見据えると、米国を中心に、ウクライナやスイスも混合団体エアリアルの有力候補として存在感を示したと言えます。
結果以上に見えてくる中国チームの現在地
今回、中国チームは6位という結果にとどまりましたが、単純に「メダルを逃した」と切り捨てるのは早計かもしれません。
- 五輪本番の会場に近い環境での実戦経験を積めた
- 雪質や気温の違いが、踏み切りや着地にどう影響するかを体感できた
- 世界トップレベルのチームとの得点差を、具体的な数字で把握できた
これらはすべて、来年のミラノ冬季五輪までに修正できる「課題」として持ち帰ることができます。特に、最初のジャンプでのミスをいかに減らすか、そして3人全員が高いレベルで安定した演技を揃えられるかが、今後の焦点になりそうです。
私たちがこのニュースから読み取れること
国際スポーツのニュースとして見ると、このFIS世界選手権は次のようなポイントで注目に値します。
- 五輪と同じ条件に近い会場での大会は、出場国にとって貴重な「データ収集」の場になっている
- 混合団体のようなチーム種目では、個々の能力だけでなく、チーム全体の安定感と戦略がより重要になっている
- 米国、ウクライナ、スイスなど、複数の国がエアリアルの強豪としてしのぎを削る構図が鮮明になりつつある
来年のミラノ冬季五輪では、今回の結果がそのまま再現されるとは限りません。むしろ各チームが、この世界選手権で得た経験をどう分析し、どのように修正してくるかが見どころになります。
エアリアルは、わずか数秒の間に人間がどこまで精密に身体をコントロールできるかを示す競技です。今回の中国チームの6位という結果も、その裏側には雪質、気象条件、メンタル、チーム戦略といった、多くの要素が絡み合っています。来年の五輪本番でどのようなドラマが生まれるのか、引き続き注目していきたいところです。
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Reference(s):
China finish sixth in FIS World Championships mixed team aerials
cgtn.com








