ジョコビッチ、マイアミOP決勝へ 通算100タイトルに王手
男子テニスのノバク・ジョコビッチ選手が、マイアミ・オープン男子シングルスで決勝進出を決め、キャリア通算100個目のシングルスタイトル獲得に王手をかけました。37歳にしてなおトップレベルで勝ち続けるレジェンドが、歴史的な節目に迫っています。
マイアミで見せた圧巻の準決勝
ディミトロフを一蹴、6-2、6-3のストレート勝ち
マイアミ・オープン男子シングルス準決勝で、セルビアのジョコビッチ選手は、ブルガリアのグリゴール・ディミトロフ選手を6-2、6-3のストレートで破り、決勝進出を決めました。
試合は立ち上がり、ジョコビッチ選手がいきなりサービスゲームをブレークされる苦しいスタートでしたが、直後のゲームで即座にブレークバック。その後もプレッシャーをかけ続け、第1セット第6ゲームで再びブレークを奪い、14シードのディミトロフ選手を突き放しました。
第2セットでも勢いは止まらず、序盤から3ゲーム連取で一気に主導権を掌握。最後は2本目のマッチポイントで相手が触れない強烈なサーブを叩き込み、危なげなく勝利を収めました。これでディミトロフ選手との対戦成績は13勝1敗となり、相性の良さをあらためて示しています。
サービスの完成度が光る「お手本」のような内容
この日のジョコビッチ選手は、サービスの質の高さが際立ちました。第1サーブのミスはわずか6本、ダブルフォールトは1本のみ。エースも5本を決め、南フロリダのコートで相手に付け入る隙をほとんど与えませんでした。
試合後、ジョコビッチ選手は「最初のゲームで自分は何も悪いことはしていなかったが、彼が素晴らしいプレーをしてブレークしてきた。その後は流れに乗れた。正しいショットを選び続け、彼に常にもう一球打たせることができた」と振り返り、「またストレートで勝てたことで、2日後にトロフィーをかけて戦う最高の位置に自分を置くことができた」と手応えを語りました。
通算99タイトル、いよいよ3桁の大台へ
ジョコビッチ選手は、これまでに307大会のATPツアー本戦に出場し、そのうち99大会で優勝してきました。今回のマイアミ・オープンで優勝すれば、いよいよ節目となる通算100個目のシングルスタイトルに到達します。
四大大会(グランドスラム)でも、出場76回のうち24回で優勝しており、男子の歴代最多記録を更新し続けています。キャリアを長く維持すること自体が難しくなっている現代テニスにおいて、この数字はまさに突出した存在と言えます。
オープン化以降の男子シングルスタイトル数では、アメリカのジミー・コナーズ氏が109、スイスのロジャー・フェデラー氏が103でトップに立っています。ジョコビッチ選手がマイアミで優勝すれば、この2人に迫る3桁台へと歩みを進めることになります。
決勝の相手はチェコの新鋭ヤクブ・メンシク
ジョコビッチ選手は、決勝でチェコのヤクブ・メンシク選手と対戦する予定です。日曜日に行われる決勝では、ジョコビッチ選手のマイアミ・オープン7度目の優勝がかかります。
ジョコビッチ選手は、これまで同大会で通算6度の優勝を誇り、アンドレ・アガシ氏と並んで最多タイ記録を持っています。優勝すれば、その記録を更新して単独トップに立つことになり、歴史的な意味合いもさらに大きくなります。
実績と経験で大きく勝るジョコビッチ選手が「大本命」と見られる一方で、新鋭メンシク選手がどこまで食い下がるのかも注目です。世代の異なる2人が対峙するこの決勝は、現在の男子テニスの構図を象徴するカードとも言えるでしょう。
数字で見るジョコビッチの「異常値」
- ATPツアー本戦出場:307大会
- うち優勝:99大会
- グランドスラム出場:76大会
- うち優勝:24大会(男子最多)
- グリゴール・ディミトロフ選手との対戦成績:13勝1敗
こうして数字を並べてみると、「あと1つ」で100に到達するという事実が、むしろささやかに見えてしまうほどの積み重ねだと分かります。それでも通算100タイトルという節目は、選手本人にとってもファンにとっても、特別な意味を持つ瞬間になりそうです。
このニュースから見えるもの
37歳になってもなお、四大大会を含む大舞台で優勝争いを続けるジョコビッチ選手の姿は、「アスリートのピークはいつなのか」という従来の常識を揺さぶっています。トレーニング方法や栄養管理、メンタルケアといったスポーツ科学の発展が、トップ選手のキャリア長期化を支えているとも言われます。
一方で、メンシク選手のような若い世代の台頭も確実に進んでいます。ベテランと新鋭が同じ舞台でタイトルを争う構図は、男子テニスの世代交代がどのような形で進んでいくのかを考えるうえでも、象徴的なシーンと言えるでしょう。
ジョコビッチ選手はすでに、通算タイトル数やグランドスラム優勝数の面で「史上最高」を巡る議論の中心に立っています。100という分かりやすい節目を前に、記録そのものだけでなく、長年トップに居続けるために必要なものは何かという問いも、私たちに投げかけられているようです。
Reference(s):
Novak Djokovic reaches Miami Open final, 100th career title in sight
cgtn.com







