サネ2発で首位死守 バイエルン、サンパウリに3-2辛勝しリーグ優勝へ前進
ブンデスリーガ首位のバイエルン・ミュンヘンが、残留争い中のザンクト・パウリ(以下サンパウリ)を相手に3-2で辛勝し、勝ち点差6のリードを守りました。レロイ・サネが後半に2ゴールを決め、薄氷の勝利でリーグ優勝争いの主導権をつなぎとめています。海外サッカー、とくにドイツ・ブンデスリーガの国際ニュースを追う上で、今季の優勝争いを占う一戦となりました。
試合概要:サネの2ゴールで薄氷の首位キープ
現地時間土曜日に行われたこの一戦は、序盤から残留争い中のサンパウリが臆することなくバイエルンに立ち向かう展開になりました。Jackson Irvine(ジャクソン・アーヴァイン)のヘディングシュートがバーを叩き、いきなり首位チームをひやりとさせます。
しかしその直後、サンパウリの左サイドバック、Siebe Van der Heyden(ジーベ・ファン・デル・ヘイデン)がボールコントロールを誤り、背後を突かれます。素早く寄せたジャマル・ムシアラがボールを奪うと、バイエルンは一気にペナルティーエリアへとなだれ込み、最後はハリー・ケインが押し込んで先制しました。
先制を許しても、サンパウリは崩れません。前半の終盤、Elias Saad(エリアス・サード)がバイエルン守備陣の死角からゴール前に入り込み、右サイドのManolis Saliakas(マノリス・サリアカス)が送ったクロスを押し込んで同点ゴール。サードにとっては9月以来となる得点で、内容でも互角以上の戦いを見せます。
1-1で折り返した後半、再びスコアを動かしたのはバイエルンでした。巧みなサイドチェンジから左サイドに広大なスペースが生まれ、フリーでボールを受けたサネが落ち着いてシュートを叩き込みます。守備のプレッシャーをほとんど受けない中で決めた一撃で、再びリードを奪いました。
その後も拮抗した展開が続きましたが、バイエルンはカウンターから試合を決定づけます。約20分を残した時間帯、素早いトランジション(攻守の切り替え)から右サイドに開いたケインがクロスを送り、中央に走り込んだサネが押し込んでこの日2点目。スコアを3-1とし、一度は勝負を決めたかに見えました。
ところが、サンパウリも最後まであきらめません。アディショナルタイムにLars Ritzka(ラース・リツカ)が1点を返し、スコアは3-2。バイエルンは終盤に自陣での対応を迫られ、なんとか逃げ切る形で勝ち点3を確保しました。
試合終盤には、バイエルンのディフェンダーである伊藤洋輝が負傷のためピッチを後にしており、チームにとっては負傷者問題という新たな不安材料も残る結果となりました。
ケイン、対戦したブンデス全クラブから得点
この日の先制点は、ハリー・ケインにとってサンパウリからの初ゴールでした。これにより、ブンデスリーガでこれまで対戦した全てのチームから得点を奪ったことになり、ストライカーとしての決定力と安定感をあらためて示しています。
ケインは自身のゴールに加えて、サネの3点目もアシスト。攻撃面のスタッツだけを見れば、エースとして期待どおりの結果を残したと言えます。一方でチーム全体としては、リードを広げた後の試合運びや、終盤に隙を見せて失点した点など、タイトル争いを見据えると改善点も浮き彫りになりました。
首位キープも内容には課題 レバークーゼンとのタイトル争い
直近のリーグ戦でバイエルンは、ボーフムやウニオン・ベルリンを相手に思わぬ取りこぼしが続いていました。そのなかで今回も勝ち点を失うようなことがあれば、優勝争いはさらに緊迫するところでした。
前日に行われた試合では、現王者バイヤー・レバークーゼンがボーフムに3-1で勝利し、バイエルンとの勝ち点差を一時は3まで縮めていました。プレッシャーのかかる状況で臨んだバイエルンにとって、この試合での勝利は、首位チームとしてのメンタル面でも大きな意味を持つ結果です。
最終的にバイエルンは勝利し、レバークーゼンとの勝ち点差を再び6に広げましたが、内容面では楽観できません。首位のチームとして、残留争い中の相手に2失点を喫し、試合終盤まで自陣での守備に追われた事実は、ライバルたちに付け入る隙を与えかねないものです。
負傷者リスト拡大と守備の不安
バイエルンはすでに負傷者の多さが課題となる中で、伊藤洋輝までもがこの試合終盤にピッチを退くことになりました。守備陣のやり繰りが一層難しくなる可能性があり、今後のリーグ戦に向けて、選手層とコンディション管理は重要なテーマになっていきます。
この試合でも、クロス対応や終盤の押し込まれる時間帯など、守備面で後手に回る場面が目立ちました。スコア上は勝利でも、リスク管理や試合の締め方をどこまで高められるかが、今後のタイトルレースを制するための鍵となりそうです。
サンパウリは敗れるも、内容では存在感
一方のサンパウリにとっては、結果こそ3-2の敗戦でしたが、首位チーム相手に恐れず前からプレッシャーをかけ、序盤にはバー直撃のシュートを放つなど、内容面ではポジティブな要素も多い試合でした。
Elias Saadの同点ゴールや、Lars Ritzkaの終盤の得点は、攻撃面での可能性とチームとしての粘り強さを示すものです。残留争いの中で勝ち点を積み上げていくうえでも、この日のような積極的な姿勢をどこまで持続できるかがカギになりそうです。
最終的にはバイエルンの個のクオリティに屈した形とはいえ、恐れずに主導権を取りに行く姿勢は、クラブの方向性を示す象徴的な90分でした。サンパウリにとって、この敗戦をどう次節以降のパフォーマンスにつなげていくかが、残留争いを生き抜くうえでの重要なポイントになっていきます。
Reference(s):
Bayern survive St. Pauli scare to stay on course for league title
cgtn.com








